アシュラマンとサンシャインを待ち受けていたのは、超神ザ・ナチュラルと、大剣を持つ未知なる超神! タッグ戦を提案されたアシュラマンたちは、はぐれ悪魔超人コンビを再結成! 超神たちに挑む―!!!
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すぐ言うアシュラマン
はぐれ悪魔超人コンビの前に現れた、大剣を持つ凛々しい超神。その名は…自制の神ザ・バーザーカー!
自制の神が狂乱の戦士…? なんか肩書と名前がリンクしないな…と思っていたら、さすがはアシュラマンさん、

自制の神の名が“バーザーカー”だと?
と、私たちが思っていたことを口にし、すぐに突っ込みます。
もうね、彼は思ったことを何でもすぐに口にしちゃいますからね(笑)。リアルディールズ結成直後のジェロニモに対しても

この中じゃ一番突破の可能性が低い超人だとさえ思っている。
と、厳しい言葉を歯に衣着せぬ勢いで口にしていたし、もっとさかのぼれば

おまえたちに名誉なんてもんがあったのか!?
という伝説の蔑みをカナスペに対して言い放っています(笑)。
それだけに、もし彼が政治家になったとしたら、失言のデパートとなりそうですね(苦笑)。
矛盾と近視眼
そしてその切れ味鋭いツッコミは、仇敵であるナチュラルにも牙をむきます。

お前も安寧とは無縁の闘いをしやがる詐欺師野郎だ
と、名誉棄損での告訴上等、といった無双状態を展開。
ただね~、たしかにアシュラマンの言う通りなんですよ。“自制の神”という割には

もう闘いを我慢しきれん
と駄々っ子のように乱入参戦してくるし、“安寧の神”という割には、まったくもって“安寧”なアクションを披露しない。

これはアシュラマンが正論
と誰もが感じたと思います(笑)。
ただこれはゆで先生が考えなしにやっているわけではなくて、敢えて肩書と矛盾した行動をさせているのではないか、と思います。
なにかこう、もっと大きなくくりでの“自制”、“安寧”があり、彼らはそれに殉じているのではないでしょうか。
実際の話、ナチュラルは

真の安寧を妨げる不穏分子を駆除したまで
と、目的に達するための手段が“安寧”と言っているわけではなく、その結果としての“安寧”が目的なのだと、アシュラマンのツッコミをスコーンと跳ね返しています。
この有様を見ると、アシュラマンの近視眼的な浅はかさを感じてしまいますね。ある意味思考が子どもというか…おぼっちゃんというか(苦笑)。
このあたりは彼の弱点かもしれませんね。物事を大局俯瞰できないというか。まあそのやんちゃぶりが彼の個性であり、魅力でもあるんですけどね。
不良学生・はぐれ悪魔超人コンビの矜持
そんな彼を見ていると、個人的には『3年B組金八先生(第2シーズン)』のおぼっちゃん不良・松浦悟を思い出してしまうなあ(苦笑)。あ、わからない方、ごめんなさい。
そして逆にナチュラルから

次はうぬらの番だ
と挑発されると

安寧? 自制? 知るかそんなもの。
それが貴様の望みなら徹底的にぶち壊してやる。
それが…悪魔超人というものだ!!
と啖呵を切るアシュラマン。
このあたりの反骨精神もとても彼らしくていいのですが、やはり“わがままなおぼっちゃん不良”感は漂いますね(苦笑)。
そしてそれを後ろから

ようゆうた!
とはやし立てるサンシャイン(笑)。両者の価値観が寸分たがわず同じところに、コンビとしての息があっていることがわかります。
ただやはりアシュラマン同様、そこに浅はかさがあることは否めません。そんな二人を見ていると、どうしても学ランを着て教師に立てついている不良をイメージしてしまいます(苦笑)。
ただ後先よりも、今現在を破壊的・刹那的に生きるのが悪魔の矜持なのだとしたら、これでいいのかもしれないのですけどね。
運営サイドの矜持
そして久々に出ました、アシュラマンの大股リングイン。『キン肉マンⅡ世』にてラスボスとしてリングインした時を彷彿とさせます。
彼のふてぶてしさ、物怖じしない態度、相手を威嚇する圧が大いに感じられていいですね。
さらにコーナーで臨戦態勢に入るアシュラマンと、それを懐深く後ろで見守るサンシャインのツーショット。絵になるなあ。
上中下三本のロープをすべて掴んで臨戦態勢に入れるのも、アシュラマンならではの構図ですね。
ここで注目なのが、ハラボテ委員長がこの試合を“殺し合い”にしないようノックに釘を刺していることです。
これは前回アシュラマンが告白した“ナチュラルを八つ裂きにする”という、穏やかではない意思表示に対するアンチテーゼですね。
一方は師に対する敵討ちで相手を死に至らしめることも辞さない覚悟をしており、もう一方はあくまでルールありきの闘いをさせようと管理する覚悟をもっている。
このあたり、お互いの立場の対比がよくでていて面白いですよね。非戦闘キャラには非戦闘キャラの信念がある。
唐突でしたが、ハラボテ委員長の矜持が垣間見えた貴重なシーンだと思います。ハラボテ委員長、がんばってお仕事していますね(笑)。
ノックはそんなハラボテ委員長の背中を見て、次期委員長に成長していくのでしょうか。
未熟と成熟
そしてひと際目を引くバーザーカーの大剣でしたが、ここはあっさりと壁面にぶっ刺して試合では使用しない意思表示。

使わないんかい!
と誰もがツッコんだと思うのですが(笑)、まあ予想の範疇ですよね。おそらくあれは彼のシンボルというか、別ベクトルでの必要性があるのでしょう。
そして彼は

おまえの安寧と私の自制の精神で大人の対応をしてやろう
と、まるではねっかえりの未熟不良学生チームを諭すかのような、成熟された態度をとります。
このあたり、やはり世間知らずでいきがっている若僧と、酸いも甘いも嚙み分けてきた大人との対比が表れていますよね。
なんとなくこの試合、その経験値の差というか、若さゆえの驕りがはぐれ悪魔超人コンビを苦しめるのではないのかな、と思います。
ただそれを通じて彼らがさらなる成長を見せるのか、それとも驕り高ぶったまま、若さのなせる強引さで痛快な勝利をもぎ取るのか。どちらに転んでも注目です。
謙虚 イズ ベスト
そして超神コンビのタッグチーム名は『モディスティーズ』となりました。さっそく意味を調べてみましょう。
だそうです。つまり今回の闘いの図式は
という、なかなかにかけ離れた個性のぶつかり合いとなったわけです(笑)。
ただ個人的にこの“謙虚”という言葉を聞いて思い出してしまうのは、“200%男”安生洋二です(笑)。あ~、これもわからない方はスミマセン(苦笑)。
当時彼が所属していたUWFインターというプロレス団体は、メジャー団体である新日本プロレスに喧嘩を売るんですね。
そしてその時に安生は、当時の新日本プロレスのボスであった、今を時めく長州力を相手に挑発を繰り返すんですよ。それこそ

あんな奴目じゃない。
210%勝てる
というビッグマウスを繰り返し、徹底的にヒールを演じたんです。
しかし当日組まれた安生洋二VS長州力の試合は、長州の圧勝に終わります。これによりまさに口だけ男状態となった安生の、試合後のコメントに注目が注がれました。
そんな針の筵状態で行った会見で、彼は

これからは心を入れ替えて謙虚になります。
謙虚 イズ ベスト
と半笑いで手のひらを返し、報道陣を呆れさせて煙に巻くという離れ業をやってのけたのです(笑)。
このときの“謙虚 イズ ベスト”が面白すぎて。今回の“謙虚”でそれがフラッシュバックしてしまいました。
ちなみにこのときの長州の会見で出た名言が

キレちゃいないよ
です(笑)。長くなってスミマセン(苦笑)。
イジる側・イジられる側
アシュラマンの相手にややうんざりしていたナチュラルも、バーザーカーの提案に

サタンクロスの頑張りに免じ、相手をしてやろう
と、闘いに前向きに。
ここで彼が“サタンクロスの頑張り”と発言したことで、ナチュラルがサタンクロスに一定の評価をしていることがわかります。
ちょっと上から目線ですが(笑)、敗れたサタンクロスも少しは浮かばれたかな? と感じさせる一コマですね。
しかしながらその直後に

あの男からさらに格落ちの弟子とあらばたかが知れている
と、アシュラマンを小ばかにすることはけっして忘れません(笑)。今回はこの
という掛け合いが続くんでしょうかね。
アシュラマンもけっして性格がよい方だとは言えませんが、ナチュラルもかなり性格悪いですよね、これ(苦笑)。
そしてとうとうゴングが鳴り、注目の試合が開始です。先発は復讐にはやるアシュラマンと、仕方なくそれに応対する(笑)ナチュラル。
アシュラマンはゴング直後からその面を“怒り”に変更することで、敵討ちへの意思表示を強くアピールです。そしてファーストコンタクトは三本腕から繰り出される『波羅密多ラリアット』。
これがまったくナチュラルには効かず

まさかこの程度とは
と、さらなる蔑みを受けてしまいます。そして腕の防具で首元を掴まれてからのチョークスラムを食らい次回に続く、です。
まあ…このアングルであるならば、このような展開にはなりますよ。生意気な若僧とそれを叩き潰す大人。あれ…? これって…前のジャスティスマン戦と近しいパターンですね。
これはもう同じ過ちはできないですよね、アシュラマン。もしそれをやっちゃったら、かなり痛恨だと思います。
ただ裏を返せば

今回はやってくれる
と言い変えることもできるでしょう。
そしてそのためには、やはりサンシャインの手助けが必要だと思います。彼がはやるアシュラマンをどう制御するのか。大きなドラマを期待したいですね。
完璧超人始祖の実力査定
そしてもう一つ気になることがあります。
実は今回のシリーズで、彼ら二人が初めてなんですよ。完璧超人始祖との対戦を経験した超人が、超神と闘うのって。
これけっこう意外なんですけどね。そしてそれの何が気になるかっていうと、これによって
わけなんですよ。
アシュラマンは完璧超人始祖たるジャスティスマンに完封された、苦い経験があります。それこそ詰将棋のように、一方的に打ち負かされた経験です。
逆にサンシャインはシングマンを悪知恵で出し抜き、見事痛快な勝利を得ました。
そんな二人が超神と闘った場合、どのような実力差がでるのか。そしてその差は完璧超人始祖と超神との差でもあるわけです。
つまり今回の闘いに完璧超人始祖が参戦していたならば…というifが、間接的ではあるにせよ、垣間見ることができるんですよ。
これはね、けっこう注目に値する部分だと思うんですけどね。
その他気になった点
その他気になった点は
- バーサーカーではなくバーザーカー。濁るんですね。
- 安定のケン・広島さん。
- はぐれ悪魔超人コンビのツーショットもイカすが、モディスティーズもなかなかどうして、イイ感じのツーショット。
- アシュラマン、ちょっとあせりすぎかな…。
- ナチュラルのカニみたいな装具は厄介ですね。
- ナチュラルの頭の火を消したら何が起きるのだろう?
- カレーが落ちたカレクックみたいな慌てぶりだったら嫌だな(笑)。
こんなところでございます。


コメント
>バーサーカーではなくバーザーカー。濁るんですね。
ほんまや、濁っとる!
指摘されるまでずっとバーサーカーって読んでた…
思い込みって怖い
これが試練でないなら
「アシュラ、お前、また負けるのか…」
的な流れですけど
既に次の展開がチラ見えしてますからねぇ
多分超人側全勝で次のステップに行くんじゃないかなと
相棒サンシャインがいかにアシュラの目を覚まさせるのか
もしくは怒りをいい方向に誘導するのか
今回の話はサンシャインの管理能力も試されるのかも
uzukiさん、こんにちは。
そうなんですよね。濁ってるんです。我々は濁らない教育を受けてきたので(笑)、ちょっと違和感ありますよね。
私もリアルディールズ、負けなしもあるかな、と思っています。そしてサンシャインの管理能力(笑)、この試合のキーポイントだと思いますね。
ナチュラルの塩対応を見て今更気付く
…ジャスティスって、もしやナチュラルが作り出した超人か?
ターキーさん、こんにちは。
ナチュラルの塩対応(笑)。たしかに塩対応超人ですね。
ナチュラルとジャスティスマンの“ソルトリアクションズ”…いやなコンビだなあ(苦笑)。