今週のキン肉マン第254話-八角形の達士!!

今週のキン肉マン
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 ゼブラのバックスピンキックで自らの拳を顔面にめり込ませることになったマリキータマン。しかしそれにひるむことはなく、4王子たちが決戦場の一つにデルモンテ城を指定してきたこと、そしてそのリングが八角形(オクタゴン)リングであることに運命を感じていると発言。なぜならマリキータマンは過去に生死を決する闘いにはオクタゴンリングを利用しており、このリングは闘争の血が滾(たぎ)るからとのこと。

 そしてマリキータマンはトップロープを利用したムーンサルトアタックを仕掛けると、ゼブラは「口数の多い虫けらめ。オレに言わせればお前など駆除されるのも気づかず農園を荒らしまわるだけのしがない存在。なぜならお前はオレの全てを見ちゃいないーっ」と、マリキータマンの首をキャッチしてそのままリバースブレーンバスターで投げ捨てる高等技。マリキータマンはダウン。

 「す…全てを見ていないとは…どういうことだ」とよろめきながら立ち上がるマリキータマンに対し、「オレの本質は打撃やパワーにあるのではない。オレが己が中で最も頼みにしているもの、それは超人界随一といわれた格闘テクニックだーっ!」と、ゼブラはマリキータマンの胴体に両足を挟み込み、前転しながら両足を刈ることによって脳天を叩きつける高等技『ゼブラサンダーボルトクラッシュ』で追い打ちをかけます。

 しかしマリキータマンは「ああ、オレもそれが見たかった。技巧の神にまで愛されたその力…もっとこのオレに見せてみろーっ!」と、ひるむことなくブレイクダンスのように体を回転させて立ち上がります。「お前に言われるまでもないーっ」と、ゼブラは側転しながらマリキータマンの背後にまわり、『パロスペシャル』の足のクラッチを手に、手のクラッチを足に変えたような立ち関節技『ゼブラヘルズサブミッション』を極めます。

 「虫けらめ、ギブアップすればお前の全身を砕くのだけは許してやる」と攻め立てるゼブラ。しかしマリキータマンは「オメガの民にギブアップという言葉はない。それからいい加減その虫けらという呼び方はやめてもらいたい。あまり心地いいものではない」とギブアップを拒否。「虫が好かぬか? 虫だけに」とさらに挑発するゼブラにさすがに怒り露わにし、体の柔軟さを利用して強引に『ゼブラヘルズサブミッション』から脱出。

 「なるほど、オレの技巧殺法を凌ぎ切るとはただの虫けらではないようだ! よかろう、ならばもうひとつ試してやる」と、ゼブラはオクタゴンの8本のロープを次から次へと跳び移るムーブへ。「いつもは四角いリングではあるが、このリングは八角形だ。跳べるロープも8本あり、仕掛けの速さも威力も格段に上がるーっ!」と、一気に中央のマリキータマンに迫り、両足で突き上げるその仕掛けは…ゼブラのフェイバリットである『マッスル・インフェルノ』。マリキータマンの体をサーフボードのように乗りこなし、デルモンテ城の壁へ一直線。

 絶体絶命のピンチながら、マリキータマンは「こんなものはオレには通用せん!」と、自身の羽根を開き、その飛行能力で方向を水平から垂直へ変換。そのままゼブラのバックにまわり、クロスアーム式スープレックスの体勢でマットに叩きつける『エクスキュースナースープレックス』を敢行、そして次回に続く、です。

 今回はゼブラの攻勢が目立った回でした。特に“技巧”という部分をよりクローズアップし、前作ではそこまでプッシュできなかったキャラクター性を補完した感じです。前作ではテクニシャンという印象より二重人格という点が大きく表現されていましたからね。技巧の神が乗り移った、本来のゼブラを見せてもらった感じです。

 それは『リバースブレーンバスター』、『ゼブラサンダーボルトクラッシュ』、『ゼブラヘルズサブミッション』といった、いかにも難度E的な技群に象徴されています。特に『ゼブラヘルズサブミッション』は難解この上ない(笑)。マリキータマンのやられている体勢が『パロスペシャル』に酷似しているので、ゆで先生はそこからインスパイアされたんだと思うんですけど、もしそうじゃなかったら何がきっかけであの技を思いついたのかとても気になります(苦笑)。まさかレスラーが実際に使っている技じゃないよね?

 そんな感じでゼブラ、イケイケです。挑発セリフもさらにノっていて、マリキータマンを虫けら・害虫扱い。まあたしかにマリキータマンはてんとう虫だから虫けらなんだけど(笑)、ちょっと悪口がすぎるかな? って感じで心配です。というのも、「序盤攻勢」「序盤挑発セリフ」というパターンは、このマンガでは負けパターンなので。でも「虫が好かぬか? 虫けらだけに」というジョークはなかなかに秀逸(笑)。ゼブラって嫌味な冗談が得意なんだ、と、彼の新たな個性を垣間見た感じです。

 逆にマリキータマンは誇り高き超人であることをアピールしましたね。ギブアップはしないという意思表示や、虫けら呼ばわりに静かに怒るところなど、それを象徴しています。それだけにゼブラの罵詈雑言を耐え切ったところからの、堰を切ったような逆転劇があるのでは? なーんて思ったりしてしまいますね。

 実際、最後にはゼブラのフェイバリットである『マッスル・インフェルノ』をいとも簡単に破っていますしね。たしかに飛行能力があれば誰でも破れるかもしれない技ですよ、この究極奥義は(苦笑)。今回の回避方法は説得力がありましたね。それこそペンタゴンやホークマンでも破ることが可能ですよ。

 しかしこの『マッスル・インフェルノ』、キン肉族3大奥義のひとつとしてはちょっと扱いが悪いです。まず一つは破られすぎ。前作でも体をくの字にする“ロデオスキップ”で攻略されているし、今回は方向転換で攻略されている。そしてもう一つは、一撃必殺技ではなくなってしまっている。スグルに決めてもKOできないし、ターボメンもKOできていない(このときはステカセキングのコピー技ですが)。こんな感じで、必殺技としての価値が下落しているんですね。

 というわけで、『マッスル・インフェルノ』の株価を上げるためにも、今回はぜひこの技で説得力のある勝利をもぎ取って欲しいです。「これが欠けていたから今までのインフェルノはイマイチだったんだ」みたいな原因があって、「でもそれを解決するムーブを加えたから、完全無欠技になった」みたいな展開がいいかなあ?

 その他気になった点は

  • 嶋田先生はどういう表現で中井画伯に『ゼブラヘルズサブミッション』の概要を伝えたのかな? ラフ図かな?
  • 一枚絵の『マッスル・インフェルノ』は迫力満点。

 こんなところでしょうか。

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