今週のあらすじ
超人閻魔ことザ・マンの謁見を許可されたディクシア。
重々しい零の扉を開けると、そこには後ろを向いて鎮座する超人閻魔がおり、その周りを親衛隊たる完璧無量大数軍の面々が慄然と立ちはだかり、護衛をしています。
今回の謁見は、その完璧無量大数軍に空きができ、その補充についてとのこと。そのためには超人閻魔からの課題をクリアせねばならず、もしそれが成就すれば、よりザ・マンの側に仕えることができ、寝首を掻くことも可能となります。
そんなスパイミッションの重要な岐路に立ったディクシアを、ザ・マンは回転椅子をゆっくりと反転させ、頬杖をつきながら見入ると
面を上げよ、ジ・オメガマン
と語りかけ、呼び出した内容を以下のように告げます。
- ここに並ぶ完璧無量大数軍に空きができた。
- お前はかねてから完璧無量大数軍入りを熱望しているようだな。そして実力も申し分ないと聞く。
- しかし無条件で採用するわけにはいかぬ。そこでひとつ課題を出したい。
- 死んだと思われていた“完狩”ネプチューンマンが生きていた。そして戻ることなく放浪しておる。
- これは完璧無量大数軍に身を置いていた者としては重大な裏切り行為であり捨て置くことはできぬ。
- そこで行方不明のままとなっているネプチューンマンの首を狩ってこい!
- さすればそれをお前の功績及び実力として認めこの列に加えてやる。
この課題を快諾したディクシアは、ネプチューンマンの行方にある見当をつけた。それがキン肉星王位争奪戦であり、ネプチューンマンはおそらく人手不足で苦戦しているキン肉マンの救援に駆けつけるはず。
となると、キン肉マンチームと対戦する可能性の最も高い強豪チームに接触し、その一員となることが課題をクリアする確率が高くなる。そこで選んだのがキン肉マンスーパー・フェニックスチームであった。
そしてフェニックスチームがネプチューンマンごとキン肉マンチームを打倒し、ディクシアはその首を手土産として超人墓場に戻る、それがシナリオだった。しかしその予定は狂った。
お前の無様な敗北のおかげでなぁ!!
と、アリステラがフェニックスを糾弾して次回に続く、です。
今週の感想
う~ん、おそらくその場のノリで設定したであろう30年前のオメガマンのキャラ設定(笑)を、見事に辻褄合わせて回収してきましたねえ。
いやいや、なかなかに筋が通っていて、ディクシアのキャラに厚みが出てきました。これはもう見事というほかはないですね。
どちらかというと、もう少し当時の立ち位置をハッキリさせてもらいたいのはネプチューンマンの方です。
今回のエピソードでは、立ち並ぶ完璧無量大数軍の中の一人としてネプは位置している(た)ようなのですが、彼はすでにネプチューンキングと行動をともにしていたので、無量大数軍からの除名はもっと昔にされていたのでは…? と思うんですよね。
それこそネプキンとネプは、勝手に彼らの一派を率いて独立し、自分たちこそが完璧超人軍の正統、といった感じでタッグトーナメントに参加していたので、超人閻魔ことザ・マンが制裁を与えるとするならば、この独立・離脱行動を罰するべきだと思うんです。生きながらえながら超人墓場に帰ってこない、という罪ではなくて。
あと気になったのは、完璧無量大数軍がズラリと並んでいるのですが、この時点で超人閻魔=ザ・マン=ストロング・ザ・武道ということを知っているのはグリムリパー(サイコマン)だけだったはずです。
ですんで、この並びに武道がいないという違和感を、他のメンバーは抱かないのかな? という点が気になりました。それこそピークア・ブーあたりが
あれ? 武道はどこいった? 寝坊か?
なんて会話をターボメンあたりとコソコソ話して欲しいです(笑)。
そしてフェニックスチームにメンバーとしてディクシアが加わるという流れも、スムーズでいい感じです。理屈に無理がないですもんね。
でも結局ネプチューンマンは預言書が燃えて消滅してしまうので、物理的に首を超人閻魔に持っていくというのは難しかったと思います(笑)。あのときディクシアは
やべえ、消えちまった!
と、心の底では焦ってたんですかね(笑)?
アリステラのフェニックス非難も熱を帯び、二人の因縁がどんどん熟成されていくのを感じます。この勝負、俄然興味深くなりました。今後の展開が楽しみです。
その他気になった点は
- ピークア・ブーは、幼年期の状態で並んで欲しかったな(笑)。
- ザ・マンって、和装好きだよな。本体はギリシャ風なのに(笑)。
- オメガの家の窓。三角(笑)。
- 時計の形もΩ(笑)。
- 手紙に笑い声を文字で記述するディクシア。これがオメガの文化なのか。異文化っすな(笑)。
- 誰がはるかかなたのオメガケンタウリ星団まで手紙を届けるのだろうか。
- さらに言うと、何年かかるんだよ(笑)。
- ディクシアが見誤って真ソルジャーチームに加入していたら笑えるな(笑)。
- 雪山で死体で発見されて(笑)。
こんなところです。
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