今週のキン肉マン第290話-平静の張り手!!

今週のキン肉マン
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今週のあらすじ

 平常心にないパートナーの目を覚まさせるため、強烈な張り手を食らわせたアタル。その奇行は功を奏し、ブロッケンJr.は平静を取り戻します。

 これを見たオメガ・グロリアスの二人も

アリステラ
アリステラ

なんてヤツだ

と、アタルの行動に驚きます。

せっかく開始早々に自滅しそうな気配だったのに、あの平手一撃で吹っ切れやがった…侮れんな、あのソルジャーという男…

と、マリキータマンがアタルを評価すると、アリステラは

アリステラ
アリステラ

だが気をつけろ、それだけじゃない

アリステラ
アリステラ

あのブロッケンJr.とやらも今の平手打ちで動揺するどころか、すぐさまその意味を理解した

アリステラ
アリステラ

そっちのほうが実はヤバい。あれはただの小僧ではないぞ

と、アタル以上にブロッケンを警戒すべきだと瞬時に察知します。

 するとマリキータマンは

ああ、訓練されてやがる。

そうなるとますますあのふたりの上下関係は…断ち切らねばならない!

とアリステラに同意し、羽根を拡げて上昇。これを見たブロッケンは

もう焦りはしねえ。

大層なことを言ってられる身分じゃねえ、オレはオレの仕事をやる!

とそれに追従してジャンプし、上空でマリキータマンをキャッチすると、そのまま下降してマリキータマンのみぞおちに自らのヒザを突き立てるという剣山攻撃。

 これによろめいたマリキータマンを見逃さず、トラースキックで追撃をしようとすると、今度はマリキータマンがいち早くカウンターのジャンピングニーパッドで迎撃。

 そして間髪入れずのフライングクロスチョップ。そしてロープの反動で戻ってきたブロッケンに背中の『ミミックニードル』を突き立てます。

 早くもダメージを負ったブロッケンですが

まだまだ序盤だぜ…この程度!

と根性で立ち上がろうとすると、マリキータマンは

いいや、序盤からこれだ。

むしろこの先もっとひどいことになる

それをお前もわかってるんじゃないか?

と、ブロッケンに心理的圧力を加えると、胸の斑点模様で対戦相手の心理状態を露にする『ロールシャッハ・ドット』を開始。そこに出た模様は…ソルジャーの顔でした。

ほーら見ろ、お前は口では強気を通しても、心の底では常にパートナーの助けを欲している。

これはひとりじゃどうにもならんという、お前の哀しき存在意識の表れだーっ!

と、マリキータマンはブロッケンの深層心理を暴露したあと、再び『ミミックミードル』を突き立てます。そして

キャミキャミ、お前はここにいらない超人だ。

とっととKOに持ち込んでこの試合から退場させてやる

と、屈辱的な言葉を浴びせると、ブロッケンは

た…確かにお前は強い。

オレひとりじゃどうにもならん。見破られたその思いは嘘じゃねぇかもな

と、素直にそれを認めてしまいます。

 予想外のブロッケンの回答に

わかってるのなら、とっととくたばり失せろーっ

と、マリキータマンは三度『ミミックニードル』を狙うためにブロッケンをロープに振ります。するとブロッケンは

しかしこれはタッグなんだ。オレひとりじゃない!

と、コーナーにいるアタルにアイコンタクト。それを受けてアタルは

ああ、オレがいる!

と、ロープがしならないように固定し、ブロッケンのリバウンドを阻止。

 そしてタイミングをズラされたマリキータマンに対し、ブロッケンは

そうさ、お前の読みどおりオレは常に頼みにしているのさ!

最高にして最強のタッグパートナーをなぁーっ!

と開き直った発言をし、アタルとツープラトンでミサイルキックを食らわせて次回に続く、です。

今週の感想

 気負いすぎの若僧を、真・友情パワーの流れを汲むムーブで見事に覚醒させましたねぇ。この行動でオメガ・グロリアス軍に対しては、“アタルがただ者ではない”という追加の擦り込みが無事に完了です。

 それ以上に株を上げたのがブロッケン。上官の真意を最短の時間で理解し、気持ちをリセットした点が評価されたようです。

 こういった感じでのキャラ株上昇スパイスって、読んでいるこっちとしては気分よくなりますよね。ホント、ちょっとしたスパイスなんですけどね。この積み重ねでキャラが成長していくというか。

 逆にそれを口にしたアリステラの分析能力というか、慎重さも同時に表現されました。敵軍の大将なのに、相手をなめないというか、すべてにおいて細心の注意を払っているというか。

 抜け目がない上におごり高ぶらない分、隙がない相手というイメージアップを果たしています。クレバーともいえますかね。

 ブロッケンは身の丈に合わないプライドを捨て去った等身大のセリフを口にし、のびのびとしてきました。だからといってすぐにはペースを譲らないマリキータマンのなかなかのもの。精神的にはまだ未熟と思われる若僧にはうってつけの心理攻撃を開始。

結局はソルジャーの力を頼みにしているんだろう?

と蔑み攻撃で揺さぶりをかけるあたり、試合巧者だなあと思いますね。

 ただ今回ブロッケンがすごかったのは、そんな蔑み攻撃すらも横に流せるくらいプライドを捨て去ったということです。マリキータマンの精神攻撃に対して抗うことなくそれを素直に認め、その上で情けない自分を自己肯定しています。

 要は徹底して自分の弱さを受け入れ、それでも現状できる最高の働きをするだけだと開き直ったんですね。

 だから変な意地を張ることなく、しかも“パートナーを頼りにしすぎる”という精神的弱点を、“タッグなんだからそれでいいじゃん”とプラス思考転化してしまいました。これは大きいですよ。心理攻撃というマリキータマンのフェイバリットの一つを早くも潰してしまったわけですから。

 そしてそんなブロッケンの思考を“それでよし。思いっきりオレを頼れ!”と受け入れたアタルもさすが。ホント、頼れるアニキでカッコいいです。この包容力の大きさが、人気投票で1位を獲る大きな要因なんだろうなあ。

 互いを信頼しあい、弱点を強みに変える。1+1が2ではなく10になる。そんなフルメタルジャケッツのいい未来が見えてきましたよ。

 その他気になった点は

  • 張り手を放った後のアタルのキメ顔。文句なくカッコいい。
  • でもちょっと自分に酔ってる(笑)?
  • ブロッケンは“闘い”をよく“仕事”と置き換えるな。そこが職業軍人らしいんだけど。
  • マリキータマンの光る目。あの二つが主眼なのかな(笑)? 他の模様との区別がつかん(笑)。
  • 覚醒してからちょいちょい見えるブロッケンの眼。キメ時、アイコンタクト時に頻繁に出る模様。

 こんなところでーす。

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