今週のあらすじ
ブロッケンJr.にとってはトラウマの技『地獄のネジ回し』にそっくりなツープラトンで襲いかかるオメガグロリアス。
ブロッケンは間一髪、なんとかそれを避けるも、左脇腹に大きなダメージを負い、この状況を

あの時と同じだ
と、思い返します。
必殺の一撃を避けられたアリステラは

次はそうはいかんぞ。
今度こそお前の体の中心線ど真ん中に…大きな穴を開けてやる
と言うと、もう一度照準をブロッケンに合わせます。ブロッケンの心境を察したアタルは

ブロッケン代われ!
ここはオレが対処する。早く!
と、タッチを要請。しかしブロッケンは

ソルジャー隊長…アンタの懸念はわかる。わかっているさ。だがここはオレに任せてくれねぇか?

ここはオレにとって壁なんだ。これを越えなきゃオレは前には進めねぇ。だから頼む。ここは信じてくれねぇか?
と、この場面を乗り越えるべき試練だと自覚し、自身で対処する断固たる決意を表明します。その覚悟に打たれたアタルは伸ばした手をゆっくりと戻し、ブロッケンにアイコンタクト。
アタルの許可を得たブロッケンは

ありがてぇ
と立ち上がり、両手を広げて

さぁ来いよ、グロリアスのおふたりさんよ
と、堂々と技を受ける意志を表明します。それに対してアリステラは

いい度胸だ。では遠慮なく行くぞ!
と、二発目の『アンセンションギムレット』を発射。迫り来る攻撃にブロッケンは

そうだ、あの時と全く同じだ。あの時はあまりの恐怖で足がすくみ動くことすらできなかった。

だが今は違う。オレだって少しは成長した。落ち着いて対処できるようにもなった。そんな新たなオレの力を…
と、それを正面から受け止める行動をとります。
そしてブロッケンは『アンセンションギムレット』を真っ向から受け止めることに成功。しかし回転は収まらず、

バカめ、お前の両手が木っ端微塵となるだけだ!
とアリステラが構わず攻撃を続けると、ブロッケンは

オレの握力を…ナメるなーっ
と気合い一閃、その強力な握力でとうとう『アンセンションギムレット』の回転をストップさせます。すると

さあ今度はこっちの番だーっ!
と、ブロッケンは飛び上がってグロリアスの結合部に飛び蹴りを食らわし二人を分断。間髪入れずアリステラとマリキータマンの頭を左右の脇に挟み、そのままフロントネックチャンスリーでDDT気味に投げ落とす『ローレライ青碧雪崩』で、グロリアスを同時に攻撃します。
その豪快なファイトに、サグラダファミリアで観戦していた元タッグパートナーのウルフマンも

アイツ…やりやがった!
と感涙。この時点でモストデンジャラスコンビの黒歴史だったタッグトーナメントでの醜態の禊を済ませます。
しかしアリステラはすぐに立ち上がり、

マリキータ、あれまだ引き下がるオレではない。お前にも相応の報いをーっ!やるぞ!
と、ブロッケンを左腕一本でネックハンギングにとり、浮いたところに右腕のラリアットを仕掛けます。
しかしそこでアタルがリングインして割って入り、ブロッケンの身代わりでラリアットを受け、

よくやったぞ、ブロッケン
と、若僧の成長を褒め称えて次回に続く、です。

今週の感想
今回はブロッケンのトラウマ克服回でしたね。ここであの『地獄のネジ回し』を髣髴とさせる技が出てくるとは思いませんでしたよ。ゆで先生がブロッケンが成長していく様を描きたいと思っている意志が、フツフツと感じられますね。
ぶっちゃけ『完璧超人始祖編』からのブロッケンは、ずっとこういう扱いですよね。未熟な若僧が壁を乗り越えて成長していく、過去の汚名を返上する、そんな感じです。
まあサイコマン戦では元本保証が崩れるという事態が起きましたが(苦笑)、総じておいしい役回りを得ているキャラクターであるといえます。
読者を感情移入させるという点では、とてもしっくりとくる、使いやすいキャラなんでしょうね、ゆで先生としては。
そんなチャンスを与えられ、ブロッケンは思惑通り過去の汚名を返上していきます。今回も自身で課題を設定し、死と隣り合わせながらもそれを乗り越えることを選択。
ポイントは逃げないで正面からそれを受け止めたこと。そして己のストロングポイントである“握力”を有効利用したこと。これがとても痛快でしたね。もちろん賭けに近い行動を信頼してくれた、チームリーダーのアタルのカッコよさも特筆もんです。
そしてドイツ地名シリーズの新技『ローレライ青碧雪崩』も飛び出しました。脳天串刺し式というのがいいですね、迫力あって。
その際、ブロッケンの上着がすべて破けるんですよ。彼の軍服が途中で破れるのは“ブロッケンあるある”なんですが、彼はその方が色気が増すので仕方ない(笑)。ノってきた証拠です。
個人的に嬉しかったのは、彼がトラウマを克服したときに、相方であるウルフマンの感涙カットが挿入されたことですね。ウルフマンもずっと気にしてたんだな~って(笑)。
今シリーズではウルフマンもすでに大仕事を終えているので、彼が喜びを共有することについて

お前が言うな
と文句をいう人はいないと思うんですよ。
つまりモストデンジャラスコンビが双方とも、胸を張って汚名返上できたという、読者としてもとても痛快な回となりました。
最後には、若僧の成長に心打たれた我らが隊長の、自己犠牲をものともしない救出劇。いや~、いい感じじゃないですか、フルメタルジャケッツ。
そして隊長はギラギラ発光しているようなので、もしや例の力が出ちゃってる状態なのかな? 若僧の心意気についついあの力が反応したのか?
でもアリステラはそれを出させたいためにいろいろやっていただけに、もしそうだとしたら逆にやばいのかも。
その他気になった点は
- その絡まり方を見るに、オメガハンドの指はなかなか器用だ。
- キメ台詞のときに出現するブロッケンの眼。
こんなところです。
コメント