今週のキン肉マン第288話-食えない男!!

今週のキン肉マン
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 再び動き出した関ヶ原の立体浮遊リング。その仕掛けを用意していたフェニックスは「キン肉アタルよ…かつてお前にもひどいことをした。その非道はもはや弁解のしようもない。だが…今はこうして同じ目的のために…動いている」と、アタルに対して、懺悔ともとれる言葉を発します。

 するとアタルは「フェニックスよ、言葉はいらない。これまでの行動でお前の気持ちはすでに十分伝わっている。それが…男というものだ」と、過去の因縁の清算を意味する、しびれる様な言葉を端的に返します。それに対してフェニックスは「フフ、やはり食えんな、お前という男は…ならばオレたちの目的はひとつだ」と、彼なりの感謝の意を述べると、お互いにアイコンタクトで頷きあいます。そして「あとはお前に……託した…ぞ」と、アタルにすべてを託したあと、フェニックスは意識を失います。

 アタルはオメガの二人に向き直り、「これで諸々決まったな。あとは何か決めておくことはあるか?」と問うと、アリステラは「ないな。場所は理解した。我らは先に行っている。お前たちもなるべく早くくるんだな。日没前には勝負を決したい! では先に関ヶ原で待っているぞ」と答え、マリキータマンと共に飛行して関ヶ原に向かいます。

 安土城リングでは、モニター越しにスグルが「ブロッケン…本来なら私が闘わねばならないところだったのが…結果的に私の役目を押しつけるような形となってしまった。申し訳ない」と、ブロッケンJr.に対して謝罪。しかし「何を言ってやがるんだキン肉マン! むしろオレたちはウズウズしていたんだ。おかげでようやく出てこられてありがてぇくらいだぜ!」と、水臭いことを言うなとばかりの、カラッとした返答をするブロッケン。

 続けて「それにお前の代わりだろ? オレに任せとけ。ソルジャー隊長とのコンビなら、オレはお前以上にうまくやれる。いや、必ずやってやるさ! だからお前はしっかり休んでおけ」と、スグルに気を使い、前向きな任務遂行宣言を行います。その気遣いに礼をいうスグル。

 すると突然モニターの画面が乱れ、「ちょっと待ってくれ。オレにもひとこと言わせてくれ」と割り込んできたのがサグラダ・ファミリアにいるウルフマン。「ブロッケン! かつてオレはお前とコンビを結成したが、その実力をしっかり発揮できないままやられちまった。それがずっと悔いなんだ」と、モースト・デンジャラス・コンビ時代の失態を口にすると、ブロッケンも「ああ、オレだってもちろん忘れもしねぇ、お前とのタッグのことは!」と反応します。

 そしてウルフマンは「そのお前がこれから超人界の命運をかけた大一番を闘うってんだ。だからオレに何ができるってわけでもねぇが、ただひとこと、白星取ってこい!」と無骨なエールを送ります。それを聞いたブロッケンは笑みを浮かべ「お前に言われりゃ百人力だ! あの日の雪辱ごと晴らしてやるから、よく見ておけよな!」と、元タッグパートナーに勇壮な決意を宣言しました。

 そしてアタルは気を失っているフェニックスに対し「では行ってくる、フェニックス」と声をかけると、ブロッケンと共に駆け足で関ヶ原に向かいます。その顛末を一通り見て「兄さん、ブロッケン、頼んだぞ」とフルメタルジャケッツに静かにエールを送るスグル。

 関ヶ原の立体浮遊リングには、オメガの二人が早速到着。アリステラは「いよいよキン肉マン本人ではないが、それと同等の力を秘めると思われる同族の男と闘うことになる」と、大きなターニングポイントとなるであろう闘いに向けて気合を入れ直します。マリキータマンも「ああ、お前にとっては念願の闘いだ。長年お前を見てきたオレとしても、この機会には胸が躍る」と、同志の意気込みに同調。

 しかしアリステラは「だがこれも所詮は通過点。我々の最終目的はあくまでも…ザ・マンの首だ」と、この闘いが最終目的ではないことも自らに言い聞かせます。マリキータマンは「もちろんさ」とそれに対してもきちんと同調をするも、「だが必要な通過点だ。この一戦の闘い方次第でオメガの命運は決まるといっていい。オレはそう思っている」と、この試合も大事なステップであることを主たるアリステラに念押すると、アリステラは「そうだな、そのためのサポート役…オレにとってお前以上にその役目をこなせるヤツはいない。頼んだぞ、マリキータ!」と檄を飛ばし、マリキータマンとガッチリ握手。マリキータマンも「任せておけ!」とそれを快諾します。

 そんなオメガのやりとりの中、フルメタルジャケッツが関ヶ原に到着。「戻ってきたな、またこの地に」とアタルが言うと、「ああ、そうだ。戻ってきたんだ」とブロッケンが答えて次回に続く、です。

 今回はそれぞれ因縁やら関係性のある相手との、マンツーマンの会話が多かったですね。はじめにアタルとフェニックス、そしてブロッケンとスグル、続いてブロッケンとウルフマン、最後にアリステラとマリキータマン。今回はこのあたりに着目していきましょう。

 まずはアタルとフェニックスです。前回は実務的な話をアタルに優先され、身の上話をスルーされた(笑)フェニックスですが、今回やっときちんとした謝罪の言葉を述べることができました。たしかに過去にフェニックスがアタルに対して行った行動はひどいもんだったですからね(苦笑)。本人が言うとおり、まさに非道。あのへんのくだりから、当時中学生だった私は急速にフェニックスが嫌いになりましたからね。彼の謝罪は私への謝罪も同然ですよ(笑)。

 それに対するアタル兄さんの対応が神対応。「みなまで言うな。行動ですべてがわかる。それが男だ」と、好感度200%アップのセリフをさらりと言いのけましたよ! あの人、次の超人総選挙もぶっちぎりの1位を狙ってますよ(笑)! でもこれはアタルのキャラクターというよりは、ゆで先生の理想とする思想なんだろうなあ、きっと。これに対してフェニックスが苦笑いをしてしまうというリアクションもすごくいいです。これによって「食えない男」という評価が、最大級の賛辞であることを指し示すことになりました。

 ブロッケンとスグルについては、ブロッケンの男気が光っていますね。難役を押しつける形となったことに引け目を感じているスグルを思いやり、「逆にありがてぇ。お前はしっかり休んでおけ」と、スグルの気持ちを軽くさせてあげています。さらには「お前以上にうまくやれる」という頼もしい言葉で相手に安心感を与えています。ちょっと自信過剰で「若僧のくせに!」と突っ込まれそうですが(笑)、若者の意気込みという爽やかさがそれを勝っていますね。

 そして今回のゆで先生のファインプレイは、ウルフマンとブロッケンの会話を挿入したことです。黒歴史たる『モースト・デンジャラス・コンビ』の名誉回復の場をここに提供してくれました。そうなんだよな、宇宙タッグトーナメントでウルフマンが知らぬ間に死亡ステイタスになってから(笑)、この二人のツーショットってまるでなかったので、30年ぶりの会話なんですよ、実際のところ。それだけにとても感慨深い…。

 特にウルフマンは先のスグルVSパイレートマン戦において、“類まれなる口の悪さで相手を鼓舞する”という特技を会得したので(笑)、今回もブロッケンに粋なはっぱをかけまくってほしいですね。ブロッケンがピンチになったとき、「ドイツの軍人野郎の根性はこんなもんか!? 元は人間だからこんなもんなのか!! 悔しくねぇのか!!」みたいな(笑)。

 でもこのように彼の激に需要が出てきたのは、やはりルナイトという強敵を打ち破ったという実績が醸し出す、キャラの“格”が大きな要因だと思うんですよ。今のウルフマンには「お前が言うな」という批判はおそらく出ないでしょう。そしてブロッケンは大注目の中、アタルのパートナーに選ばれるというシンデレラボーイを現在進行形で演じている。この先の大ブレイクも約束されたも同然でしょう。つまり…このタイミングでの『モースト・デンジャラス・コンビ』の汚名返上は最も効果的であることが再確認できるんです。いや~ゆで先生、グッジョブですよ、ホント(笑)。それだけに前シリーズでミスターカーメンが復活したときに、ブロッケンとの会話が実現できなかったことに悔いが残ります…え? それは私だけ(笑)?

 そして最後にオメガ最強コンビの二人の会話です。久々にマリキータマンがしゃべりましたが(笑)、この二人も正義超人に負けないくらい、お互いの信頼度が高いタッグであることがわかります。ここで印象的なのが、マリキータマンが№2としての役割を見事にこなしている点です。トップが道を逸れぬよう、冷静な分析と意見を進言する様は、まさにトップを補佐する参謀、もしくは右腕そのもの。そんな右腕を絶対的に信頼し、「お前しかいない」と部下を発奮させるトップ。なんだこれは? 超人格闘というジャンルを借りた、サラリーマンマンガなのか(笑)? でも熱いじゃねぇが、オメガの六鎗客! なんて読者の感情移入を煽るのにはかなり効果的です。

 そんな感じで「どっちも負けてほしくないな~」というタッグマッチは、とうとう次回ゴングのようです。ひじょうに楽しみですね。

 その他気になった点は

  • フェニックスに死亡フラグが立ったのかどうか、ようわからん。
  • モニターの中継切替をやっているのは誰なんだ。有能だな(笑)。
  • 正義超人の移動手段は伝統的なマラソン。お家芸(笑)。
  • ところどころ目立つ“牛丼おじさん”ことドン・ピカデリオーネ。

 こんなところです。

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