今週のキン肉マン第255話-三大奥義、陥落!!

今週のキン肉マン
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 ゼブラの必殺フェイバリットである『マッスル・インフェルノ』を攻略し、逆にマットに叩きつけたマリキータマン。しかしゼブラはさしたるダメージはなく、すぐに体勢を立て直してマリキータマンへ延髄ラリアットからのSTFと、流れるようなテクニカルな動き。主導権を譲りません。

 「キャミキャミ、しかしお前の必殺技は…凌いでやった…」と、絞めあげられながらも意地を張るマリキータマン。「旧式インフェルノに欠陥があることはわかっていた。だから“試し”のつもりで出したのだが…それを差し引いても余りある。認めよう、お前の実力は…本物だ」と、ゼブラはマリキータマンを虫けら扱いから昇格させます。しかしマリキータマンは「オレはお前などに認められたところでなんとも思わん」と、自身の羽根を広げてゼブラの胴体を挟み、STFから脱出。

 そして「オレが本当に認められたいと思うのはただひとり! 我らが頭目オメガマン・アリステラだけだーっ!」と、アリステラのカリスマ性を主張。「えらい慕われようだな」とゼブラが返すと、「当然だ。オクタゴンリングで無敵を誇っていたオレの戦績の中で、初めて互角以上の勝負をしたのがあのアリステラよ! 後にも先にも心の底から闘いにおいてオレを屈服させたのはヤツだけだ」と、マリキータマンはアリステラとかつて死闘を演じ、認め合った仲であることを話します。

 「では明日からお前はこのオレに屈服することになるわけだ」と、ゼブラは毒舌をはきつつジャーマンの体勢へ。「ふざけやがって。お前などとは…モノが違うわーっ」と、怒り心頭のマリキータマンは背中からトゲを出す『ミミックニードル』で防御。そしてゼブラの体を斬り裂くと「あの男こそはオメガが生み出した至宝。ヤツさえいればオメガは必ず救われる。我らオメガ・ケンタウリの六鎗客はもとより、民も皆そう信じて全てをヤツのプランに託した。だから我らは…そしてひと足早くディクシアは地球にやってきた。先の王位争奪戦、カネで仲間を買ったお前などとは一緒にするなーっ!」と、オメガの民全員の希望がアリステラであると声高に宣言。ゼブラチームの結びつきとは次元が違うと、痛いところを突きます(苦笑)。

 「最後の一言は…余計だ無礼者ーっ」と、ゼブラは怒りのハイキック。しかしマリキータマンはそれを完璧にブロック。ならばゼブラは素早くバックに回り「これならお前のトゲも届くまい!」と、両腕をチキンウイングにとったタイガースープレックス。しかし「その距離が命取りだーっ!」と、マリキータマンは投げられながらも体を反転、逆に上からスープレックスを潰し、ゼブラを脳天から打ち据える『マリキータ ピカレスクギロチン』で迎撃。ゼブラはダウンするも、「フン!まだまだ…」とすぐに起き上がろうとします。

 ここでマリキータマンが「ゼブラよ、さっきからずっと感じていることがある」と質問。「お前は肝心なところでノってこないな。どういうことだ? お前のかつての異名は“天使と悪魔が棲む超人”、お前の中には白のゼブラと黒のゼブラ…ふたつの顔があると聞いている! だが今日のお前は白のゼブラ一色。時々毒舌を吐いても黒に染まる気配は一向に見せない。己の心にセーブをかけているようにも見える。なぜだ?」と、ゼブラが真の実力を出そうとしないことを問い詰めます。「答える気はない」とゼブラが拒否すると、「そうか。口をわる気がないなら、これを見やがれ」と、マリキータマンは胸の模様を使った心理テストである『ロールシャッハ・ドット』を開始。そこに現れた画像は…シマウマ。「コイツはお前の心の最も奥深くにある風景を描いたものだ」とゼブラに迫ると、ゼブラは動揺した表情を見せ次回に続く、です。

 ゼブラ、必殺技を返されたものの主導権を譲りませんね。外敵を迎え撃つという構図において、このパターンは珍しいです。その試合展開のうまさ、老獪さも“技巧”のゼブラといったところなのでしょうか。『マッスル・インフェルノ』が破られたことに関しても、けっこう淡々としていますしね。それどころか「旧式インフェルノ」「欠陥があった」というフレーズに、この技の進化バージョンが必ずある、というフラグが立ちました。ですので、これから『新型マッスル・インフェルノ』にたどり着く展開も楽しみになりました。

 また、今回印象的だったのが、オメガの頭目であるオメガマン・アリステラの崇拝されっぷりです。「本当に認めてもらいたい人物」「心の底から屈服」「オメガの至宝」「ヤツがオメガを救う」と、完全に救世主(メシア)状態です。モンゴルマン(ラーメンマン)と闘えば、メシア対決になるかな、なんて思ったり(笑)。個人的には「至宝」という表現にアリステラの特別性をビンビンに感じてしまいました。こりゃフェニックス負けるかもな。でもオメガの戦士たち、崇拝する相手に対する言葉遣いは総じて悪いよね(苦笑)。

 もう一つ重要なのが、オメガ救済プランにおいて、オメガマン・ディクシアが斥候活動をしていたという事実が明白になったことです。なんか薩摩や長州の志士の先遣隊が、京で先行工作活動をしていたようなニュアンスがあります。え? 大河ドラマの見過ぎかな(笑)? とにかくディクシアの真のミッションは何だったのか、ひじょうに気になりますね。もちろん後付設定ですが(笑)、ここは前作と辻褄を合わせた、唸るような“しっくりさ”を期待したいです。最近のゆで先生のストーリーメイキングは質が高いので、そうなる確率は高いと思いますね。

 しかしマリキータマンの話を聞いていると、オメガの民はそんなに悪い連中じゃないような気がしてきました。マリキータマンがアリステラに感じた「心の底からの屈服」って、イデオロギー的には正義超人のそれと同じなんですよね。両者が持てる技術を余すことなく出し合って闘い、そこから共感と信頼、そしてリスペクトが生まれるという構図。あの話を聞く限り、アリステラとマリキータマンのそれはひじょうに健全に感じました。

 それだけにマリキータマンがゼブラの「金権主義」を非難したときは、どちらが悪者だかわからなくなってしまいました。主義主張の高潔さならば、オメガの六鎗客の方が共感されるべきなのではないかと。ゼブラだって痛いところを突かれたから怒ったわけでしょ? ただゼブラの怒り方は「昔のことだろ!(もうしてねえよ)」というニュアンスがあるので、改心はしてるように思えますけどね(笑)。

 ゼブラもあえて黒ゼブラを封印している感じがあるので、おそらく無慈悲な残虐ファイトスタイルに戻るのが嫌なのでしょう。ニューゼブラとして、己に課したスタイルというか、戒律なのかもしれません。そういう気持ちに行き着いた理由はよく分かりませんが、それが次回、『ロールシャッハ・ドット』を介して明らかになると思います。そこに愛馬キッドが関係しているのは間違いないでしょうね。

 その他気になった点は

  • ゼブラの自信過剰な毒舌っぷりは、キャラ設定としてはいいな。
  • ディクシアは目がマヌケだ(笑)。
  • マリキータマンはスタイリッシュなんだけど、だんだん茶坊主に見えてきた(笑)。

 こんなところでしょうかね。

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