前回書いたように、12年間使用していたハードディスクレコーダーが昇天したため、新たなる代替レコーダーを選定しました。
そして今回は、その購入したパナソニックの『全自動DIGA DMR-2CX200』の使用レビューを行いたいと思います。この機器の特徴は
- 2TBのディスク容量
- 最大6チャンネル全録チューナー搭載(最大16日間保存)
- 他1チャンネル独立チューナー搭載(計7チューナー搭載)
- ドラマ・アニメは最大90日間保存可能
- 別室のネットワーク対応テレビで視聴可能
- スマホ等のアプリで宅内、宅外視聴可能
- 外付けでハードディスクを接続可能
- 早見モード(1.3倍)あり
といった感じです。まあ目玉は“全録”機能ですよね。ですので
全番組録画って興味あるんだよなあ~
という方は、ぜひご参考にしてください。
結論
さっそくですが、結論から先に書きますね。結論は
となります。いや、冗談抜きで便利すぎます(苦笑)。
ではその最高たるゆえんをいくつか書いていきましょう。その中で感じた、小さな残念ポイントも一応触れておきますけどね。
全録が便利すぎる
予約不要なオンデマンド視聴
もうね、録画予約の必要がないんですよ。ほっといても録画してくれているから。まあ“全録”だから当たり前なんですけど(苦笑)。
要は“オンデマンド視聴”に長けているんです。好きな時に、興味ある番組を、みたいな。もちろん視聴期間に制限はあります。容量がいっぱいになれば、古い順に上書きされて消えていくので。
それでも画質を落としたモード設定にすれば2週間は保管してくれるので、期間制限はあまり不便だと感じませんね。
またドラマ、アニメに限っては、設定をオンにすれば、さらに長い期間お取り置き可能(最大90日間)です。連ドラ等、1か月後にまとめて視聴することも可能なんですね。
気に入った番組は、アーカイブすることも当然可能です。ハードディスクがパーテーションで分かれているので、そのアーカイブ用の領域に保存できます。
ただ何も考えずにそれを連発すると、容量を圧迫していつか“お腹いっぱい”のアラートが出るはずなので、個人的にはブルーレイディスクか外付けのハードディスクに移す方がいいのかな、と思っています。
勝手にQ&A
ではその他、皆さんが疑問に感じそうなことを勝手に想像する(笑)Q&Aのコーナーです。
●質問1
画質を下げて長期保管できるようだけど…その場合どのくらい画質悪いのかな?
一番悪い画質で15倍モードがあるんですが、私はこれで全録しています。画質は…たしかに良いとは言えません(苦笑)。
ただ“コンテンツは消費するだけ”という視聴スタイルの方だったら、まったく問題ないです。テレビからある程度距離をおいて視聴すれば、全然気になりません。
逆にコンテンツを別途保存版とする際、
最高画質でないと許せない!
という方は、もう少し高い画質設定にすればいいかと思います。
ただその場合は保管期間が1週間とかに狭まりますので、どちらを取るか、ですね。トレードオフです。
●質問2
全録できるチャンネルはNHKと民放5局だけ?
そんなことはないです。例えばの話です。好きなチャンネル(BSやCSを含めて)を6つ選択できます。
●質問3
全録設定をNHKと民放5局にしたら、BSやCSは録画できない?
実はもう1チャンネル、チューナーがあるので、そちらを全録登録していないチャンネル録画にあてがえます。
つまりNHK+民放5局の計6chを全録しながら、CSの1番組を録画できたりします。要は都合7チャンネル同時録画ができるわけです。
言うなれば、この1チャンネルは遊軍チューナーですね。自由に動けるという。もっと細かく言うと、
- 全録を5chに設定すれば、遊軍は2ch
- 全録を4chに設定すれば、遊軍は3ch
のように、合計7chという中で、遊軍チューナーを増やすことができます。つまり
全録は日テレ、TBS、フジ、テレ朝の4chだけでいいや。
というユーザーならば、自由に録画できるチャンネルが3つ確保できる、ということです。ちなみにそれ以上はできません。3つが最大です。
このあたりの設定の自由度も、ユーザーとしてはありがたいです。
残念ポイント
あまりないのですが、強いて言えば
という仕様でしょうか。
全録ありきなので、遊軍チャンネルの競合である①についてはあまり不安視する必要はないかと思われますし、現時点で困ったことはありません。
というか、遊軍チャンネルは1チャンネルだけにしているので、競合自体がないです。
②は若干残念ポイントですかね。普通にブルーレイディスクを鑑賞しているだけなのに、その間2つのチャンネルが全録を停止するというのは、ちょっとお粗末でしょうか。
あれ? フジテレビの7時から8時の番組が録れてない!
なんてことが起こる危険性があるということです。
また、番組をメディアにダビングする際、変換ダビング(画質を落とす等)をする場合も止まるようです。ただ…これらについてはまだ致命的な不利益を受けた経験はありませんね。
もしこれを不安視するのであれば、5chと6ch目には、一番観なさそうな放送局をあてがった方がいいのかもしれませんね。
③については、機器の寿命にどう影響するのかまだわからないので、なんとも言えません。
ただ排熱ができる環境にした方が、絶対にいいのは間違いがないでしょう。もし扉付きのラック等に機器を置くのならば、たまに扉を開ける等のケアをしてあげた方がいいのかもしれませんね。
メニュー画面が便利すぎる
番組がジャンル分けされていて探しやすい
メニュー画面では、ジャンルごとに番組が振り分けて格納されています。
- バラエティ
- ドラマ
- アニメ
- ニュース
といった感じです。
このカテゴライズされたフォルダから、観たい番組を選ぶと、次からはその下の階層にその番組フォルダが表示されるようになるので、その次からはそこを開けばすぐに観たい番組が探せます。
例えばアニメフォルダから『サザエさん』を選択して一度視聴すると、次からはアニメフォルダの下の階層に『サザエさん』というフォルダができるので、その後はそのフォルダにアクセスすればいいわけです。
おすすめ番組等のリストが便利
さらにユーザーの視聴傾向をリサーチして“あなたへのおすすめ”番組リストを作ってくれたり、他のDIGAユーザーの録画・再生データを利用して、
- 録画数ランキング
- 再生数ランキング
といったような、人気番組リストも作ってくれます。
これらを参考にすることで、気づかなかった自分にとっての良質コンテンツを発掘することもできるんですね。
残念ポイント
こちらもあまりないのですが、強いて言えば
という点でしょうか。
デフォルトではドラマ、アニメ、映画等、7つくらいのジャンルがプリセットされているのですが、ドキュメンタリーや音楽などのジャンルは、ユーザーが再設定しないと表示されません。
ですので、その再設定に気づかいないと、
ドキュメンタリーのカテゴリーがないから、不便だなあ。
なんて、勘違いをしてしまう可能性があります。気づけばちょっとしたことなんですけどね。
まあ最悪“検索画面”で検索をすればよいので、番組が見つからないということはないです。ですので、結局のところ残念ポイントはないかな?
リモート視聴が便利すぎる
録画コンテンツのリモート視聴は、実は先代レコーダー購入時からの夢でした。
ただその時はまだハードルが高かったんですね。当時は2009年で無線LANもなかったし、対応テレビが限定されていたし。というわけで干支がひと回りした今、その野望にチャレンジです(笑)。
今回はPanasonicが無料で提供している『どこでもディーガ』アプリを利用しての、タブレットおよびスマホリモート視聴の感想です。宅内、宅外視聴の2つの観点で書いてみますね。
宅内視聴
無線LANを使っての宅内視聴については、YouTubeを開くように、『どこでもディーガ』アプリを開くだけです。
アプリを開くと、テレビの時のようにメニュー画面があり、全録したコンテンツ、および自分で予約録画したコンテンツをすべてwifi経由で視聴できます。あとはただ視聴するだけです。
宅内なので通信環境も安定しており、再生中に不具合が起きることはほぼありません。ベッドでゴロ寝しながらコンテンツを視聴するという、夢のような鑑賞ライフが構築できます。
また、リビングのテレビを家族に占領されている場合でも、リモート視聴に逃げられるのでとても便利です。
私はスマホとタブレットの両方にアプリをダウンロードしました。まあ当然タブレットの方が画面が大きく、迫力もあるし見やすくて快適です。
画質に関しては、モード設定で変化します。容量を軽くするため、低画質にしすぎると、さすがに視聴がはばかられる場合があります。
ただ標準以上のモードに設定しておけば、まったく問題ないです。表示面積が小さい分、目が詰まってなかなかにきれいです。素晴らしい。
宅外視聴
もともとリモート視聴には2パターンのやり方があります。
- コンテンツをダウンロードして視聴する
- コンテンツを通信回線にのせて視聴する
というものです。
1については当然ながら、宅内、宅外かかわらず、安定した視聴ができます。
しかしダウンロードを指示する手間、ダウンロードする時間、スマホの容量圧迫などのデメリットがあるため、私は2の方法で宅外リモート視聴を行っています。
もちろん2をやる場合は、ご自身の通信回線契約の容量制限とご相談ください。私はある程度クリアできる算段があったので、2の方法を選んでいます。
そしてよくありがちな
再生がブツブツ切れて使い物にならねぇ
といったようなレベルの使い勝手の悪さはありません。
ただユーザーそれぞれの通信回線環境によって違いがあると思うので、なんとも言えないところですが。とりあえず私はそこまでイライラすることはないです。
残念ポイント
といいつつ、このアプリについてはけっこう残念ポイントがあります。
①はちょっとPanasonicさん、セコいかなと。もちろんこれだけのアプリを無償提供している時点でありがたいので、この意見はユーザーの増長かもしれませんが(苦笑)。
でもなあ…早見機能くらいは無料の範疇に入れてほしかったな。個人的には“コンテンツの視聴時間を圧縮すること”は優先順位が高いんですよ。
ですので…どうしようかな。有料にするかどうかは、使用頻度をもう少し見てから考えようかな。
②はフリーwifiが勝手にスマホに出入りした場合によく起きる現象です。要は通信回線環境の切り替わりに圧倒的に弱いんですよ。すぐに“考え中”のグルグルが回り始め、視聴がストップとなります。
ですので、宅外視聴の場合は4G回線使用と割り切ってwifi設定を切った方がいいです。逆にフリーwifiが安定して得られる場所にいるのならば、そちらにすればいい、といった感じですね。
例えば会社のwifiにつなげられるのならば、その方が通信容量を削減できるので、積極的にやった方がいいと思います。私はこれで昼休みに会社で朝ドラを観ていますから(笑)。
③も改善してくれるとありがたいですね。スキップ、30秒送り、10秒戻しができるのですが、それを押すとグルグルが始まっちゃうんですよ。
それがある程度長めの時間なんです。通信環境にもよると思うのですが、数秒~10数秒といったタイムラグが発生します。
このあたりYouTubeのスキップレスポンスに慣れている人にとっては、相当イライラさせられるポイントだと思いますね。
④はかなり…致命的な弱点だと思います。
どういった仕組みなのかはわかりませんが、機器の電源がONになっていたらアプリはNGって…厳しいですよね。
つまりリモート視聴をしようとしたのに、家族の誰かが録画コンテンツを本体で視聴していたら、もう手も足も出ないということです。また、電源を切り忘れていた場合も同様ということです。
特に家族の動きは予想できないので、制御が効きません。まさか家族に対して
オレが外出中の時は、電源をONにするなよ!
なんて強権を発動するのは、あまりにも暴君すぎます(苦笑)。できれば家族みんなで楽しみたいですよ。
ですので、これは解決してほしいなあと思います。ハード的な仕様だろうから難しいのだろうけど…。
予想外の視聴法が便利すぎる
そして最後は余談に近いのですが、全録のおかげで予想外の番組を視聴するようになりました。それは…
- 世界の車窓から
- 世界の街道をゆく
の毎回視聴です(笑)。
これらの番組は、番組と番組のつなぎ時間に挿入された、2、3分尺の番組なので、たまたまタイミングよく居合わせた時くらいしか観ないんですよ。しかも
予約録画するくらい気合を入れる感じでもないし…
という感じの番組なわけです。あ、気合入れて予約録画視聴している方がいたらスミマセン(苦笑)。
ただし、その内容は旅情気分を多分に味わえる、超良質コンテンツなわけです。それが全録レコーダーであれば、勝手に録っていてくれるんですよ。
というわけで毎回視聴ですよ(笑)。まさかこの2番組を欠かさず視聴する日がくるとは…そんな意外な視聴を可能にした『全自動DIGA DMR-2CX200』、有能でしょ(笑)?
おわりに
以上、『全自動DIGA DMR-2CX200』の使用レビューでした。まあ
買って損なし!!
と自信を持ってお勧めできるハードです。もし全録レコーダーを検討している方がいたらぜひ、候補リストにお加えください。ではまた。
コメント