前回レポートしましたが、長年愛用してきたSONYのブルーレイハードディスクレコーダーが、BRディスクを読み込まなくなりました。
そこで自力での分解およびレンズのクリーニングを試みたのですが復活はせず、最終的には通電自体が不可能になるという、最悪な結果を招いてしまいました。はい、持ち主自ら息の根を止めた形です(苦笑)。
というわけで、後継機を購入せざるを得ない状態になってしまいました。ゆえにリサーチ開始、ですよ。
なにせ12年振りの購入なので、相当な変化が起きているはずです。パンフやネットの情報で、機能や相場の確認をしてみました。ちなみに予算は3~6万円に抑えたいところです。
そして情報収集の結果、機能面における最近のトレンドは以下のような感じでした。
- ハードディスクの大容量化(1TB~10TB)
- チューナー数の増加(2ch~11ch)
- 4K放送録画
- ホームネットワーク視聴
- アプリ連携によるスマホ屋外視聴
- ネット動画アプリ内蔵
- 外付けハードディスクを接続できる
これらの機能を研究し、それ以外の個人的要望を加え、希望仕様を決めていきます。
1.ハードディスクの大容量化(1TB~10TB)
先代機の容量は500GBでした。今から思えば、よくもまあこんな少ない容量でやりくりしていたな、って感じでしたよ。
後半数年は、残りの容量が100GBを割り込むことも多く、こまめにダビングをしたり、番組を消去したりして運用を続けていました。
ですので、残りをあまり気にしなくてもいい程度に容量は欲しいところです。となると、1TBではちょっと心もとないですね。
ただこの容量と価格の相関性は高いので、予算との相談となります。できれば最低2TB、あわよくば3TBを狙えたらいい感じですかね。
2.チューナー数の増加(2ch~11ch)
昔は“裏番組も録れる”なんて触れ込みの、2チューナー搭載機が最先端でした。しかし昨今はどんだけチューナー積んでんだよ、って感じです(笑)。
当然、チューナー数が多ければ多いほど、同時間帯でたくさんの番組が録れるわけです。

そんなにテレビ見るんすか?
なんて突っ込まれるかもしれませんが、時たまあるんですね、同時間帯に3番組くらい被る場合が(苦笑)。ほら、始めの5分だけが被るプログラム配置だったとしても、被りは被りじゃないですか。
ですので、できれば3チューナーは欲しいところです。しかしパンフ等をいろいろと見ていると…
なる機種が幅を利かせていました。
これらは全番組を丸ごと録画する、というのがウリなんですね。もちろん全番組といっても、“地デジ6チャンネル全部”みたいな感じなんですけど。
全チャンネルを24時間録り続けるので、
- 録画予約不要
- 同時間帯の被り関係なし
- 好きな時間に、好きな番組が視聴できる(期間制限あり)
- 見逃しても遡って視聴できる(期間制限あり)
という利点があるわけです。もちろんハードディスクがいっぱいになったら、古い順にデータが消えていくんですけどね。
実はこのような録画システムは、東芝が『タイムシフト録画』というネーミングで数年前からウリにしていたことは知っていました。そのときからすでに

これは…なかなかに未来感あふれるシステムだな
と感じてしまいました。ただ…まだまだお高かったんですね(苦笑)。
しかし最近ではパナソニックも“全録市場”に参入し、競争で価格が下がってきたようです。ですので、この未来感あふれるシステムが手の届くところまで来た、と言えるわけです。
となると、番組の時間帯の競合など何も気にしなくてよいこの“全録タイプ”は、ひじょうに現実的な選択肢に思えてきました。番組を探して予約をする、という時間もショートカットできますしね。
3.4K放送録画
4K画質にこだわって録画をしよう、という要望は個人的にはあまりありません。仮に保存版としてダビングする場合も、ハイビジョン画質くらいあれば十分です。
ですので、こちらの機能については優先度は低いですね。
4.ホームネットワーク視聴
最近のレコーダーは家の無線LANルーターとつなげることで、番組を飛ばすことができます。
つまりその電波を受けるテレビなどがあれば、別の部屋で録画した番組を視聴することが可能です。家族がテレビを占拠しているときに、寝室のテレビで録画番組を観ることができるんですね。
しかも最近のメーカーはそれぞれにスマホ用の視聴アプリを出していて、それをインストールすれば、スマホでも視聴が可能です。
これは視聴部屋の自由度が高まるので、ぜひ欲しい機能ですね。
5.アプリ連携によるスマホ屋外視聴
これは4の延長機能です。レコーダーに対応したアプリをスマホに入れることで、録画した番組を家の中だけでなく、ネットを通して視聴できるという機能です。
実は先代機の使用方法で一番多かったのが、“録画した番組をPSPに落として、通勤の電車内で視聴する”という使い方だったんですよ。
つまりスキマ時間の有効利用にその価値観を見出していたので、この機能もぜひ欲しいです。屋外視聴には
- 番組をダウンロードして屋外視聴
- 番組をネット経由で飛ばして屋外視聴
の2通りがあるようです。
前者は昔やっていたPSPに落とすタイプと同義ですね。ダウンロードなので、安定した視聴環境となります。欠点はスマホの容量を圧迫することですね。
後者は今風のネット配信です。スマホの容量を圧迫することなく視聴ができますが、通信環境によっては不安定な視聴となります。また、ギガを食うので、通信料との相談も必要です。
ともあれ、番組を持ち出すことができる、というのは、とても魅力的な機能です。ぜひとも抑えたい機能ですね。
6.ネット動画アプリ内蔵
インターネットにレコーダーをつなげることで、プライムビデオやHulu、NETFLIXなどを視聴できる機能です。
ただすでにテレビの方でそれができるので、必須ではないと感じました。あんまり必要性は感じません。
7.外付けハードディスクを接続できる
機器内のハードディスク以外にも、外付けでハードディスクを接続し、全体容量を増やすことができる機種も増えているようです。
もしくはレコーダーから外付けハードディスクに番組をムーブすることで、本体の容量を圧迫しないようにすることも可能なんですね。
もちろんブルーレイディスクでそれを行ってもいいのですが、ハードディスクの方がたくさん保存できますからね。いちいちディスクを出し入れしなくていい分、楽です。
そう考えると、この拡張性は欲しいところです。
8.その他個人的要望
これら以外の個人的要望としては、“再生速度が調整(早見)できる”です。
基本私、動画は1.5倍速~2倍速で観る人なんですよ。時間短縮で。こんなこと書くと、映像クリエイターの方々からめちゃくちゃ怒られそうですが(苦笑)。
ですので、できれば2倍速まで調整できると嬉しいですね。
以上、7つほどトレンドを確認し、その他1つを加えて出した希望仕様と希望予算は以下の通りです。
- 2TB以上のディスク容量
- できれば全録チューナー搭載
- 屋内・屋外自由視聴
- 外付けでハードディスクを接続できる
- 再生速度調整機能(早見機能)有
- 予算は3~6万円くらいまで
これらを総合して機種を選定していくと、以下の2台が候補に挙がってきました。


このテキストを書いたときからお値段が変わっているかもしれませんが、その時は
- パナソニック…55,480円
- 東芝…57,800円
といった相場だったんですよ。
というわけで、この2台で機能比較表を作り、優劣を吟味しました。
再生速度が共に1.3倍まで、というのがやや厳しいですが、それ以外はどちらも甲乙つけがたい高性能機です。そんな中で大きく優劣をつけたのは
でした。共に無料で取得できるアプリであり、その点も評価は高いのですが…東芝のアプリが酷評すぎる…。
グーグルのPlayストア評価(2021年10月時点)では
- パナソニック(どこでもディーガ)…★4.3(1万件)
- 東芝(スマホ de レグザ)…★1.6(280件)
となっており、アプリの使い勝手の良さは、どうやらパナソニックに軍配が上がっているようです。
やはりせっかく屋外視聴をするならば、少しでもアプリの性能がよく、通信不良が少ない方がいいです。
ということで、1TB多い東芝もひじょうに魅力的だったのですが、結局はパナソニックの『全自動DIGA DMR-2CX200』を購入することに決定しました。
次回はこちらの性能レポートをお伝えしたいと思います。ではまた。


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