残虐超人としての衝撃デビュー。ウォーズマン戦での負傷を乗り越え大活躍!

出身 | 中国 |
超人強度 | 97万パワー |
必殺技 | キャメルクラッチ レッグラリアート 九龍城落地 カンフー殺法 |
主な戦績 | ブロッケンマン○ キン肉マン● テリーマン● ブロッケンJr.○ ウォーズマン● (ミスターカーメン)○ バイクマン○ モーターマン○ プリズマン○ |
衝撃シーンでのデビュー
ラーメンマンは第一回超人オリンピックで初登場するのですが、はじめのデザインはかなり厳しかったですね。
三つ編みの変な髪型(辮髪)にどじょうひげ。なんか頬骨が出っ張ってて、歯ぐき出てるし。
しかしそのデビュー戦は衝撃的でした。キャメルクラッチでブロッケンマンを真っ二つです。その残酷な描写に、子ども心にかなりビビった記憶がありますね。
実は私はキン肉マンがアニメ化されたときに、この試合をテレビで放送していいものかと真剣に心配していました。

PTAから苦情がくるんじゃないのか?

番組が休止に追い込まれるんじゃないのか?
など、幼い心を傷めたものです。
小学生にここまで心配されるなんて、ゆで先生もマンガ家冥利につきますな(自画自賛)。
まあ心配のシーンは、ブロッケンマンがラーメンそのものにされる

それはそれでメチャクチャやな
というシュール極まりないシーンに変わっていたので、私の心配は杞憂に終わったのですが。
主要キャラへの転身
このように、単なるキワモノキャラとして終わるのかと思われたラーメンマンですが、テリーマンとの3位決定戦あたりから、その役割が重要度を増していきます。
つまり主要キャラへの階段を一歩あがったわけです。
普段不真面目なキン肉マンに対し、血の涙を流して自分とキン肉マンとの戦い(準決勝)を誇りたがったラーメンマンですが、キン肉マンがそれに応えます。
このシーンはキン肉マンが超人として一つ成長した大変重要なシーンだといえます。ギャグマンガからストーリーマンガへの転換点をこのシーンと捉えるのは、私の独りよがりな考えでしょうか?
自己犠牲をいとわない男気
その後ラーメンマンのキャラのベクトルは、急速に正義超人の方向へと進みます。
彼は“昔の強敵が新しい強敵に打ちのめされる”という少年マンガの法則にもとづき、第二回超人オリンピックではウォーズマンに完膚なきまでにやられてしまいます。
しかし、そのやられっぷりが実は“キン肉マンにウォーズマンを研究させるために実験台を買って出た”というのが泣かせるじゃありませんか。
そしてウォーズマンのベアクローで脳みそをえぐられるシーンは、またしても子ども心にビビリましたね。
加害者・被害者の両方で衝撃シーンを提供しているのは、数いる超人の中で彼だけではないでしょうか。植物人間という設定にもかなり衝撃をうけたものです。
キャラクターの変化
それからの彼は長い間、モンゴルマンとしての活躍が続くわけですが、そのマスクを被っている間に性格設定の大幅な変更がなされたようです。
以前の彼は、どちらかというとオッサンくさいというか、その言動や行動がいぶし銀の性格を帯びていました。
しかしながら『キン肉星王位争奪編』でラーメンマンとしてカムバックすると、いままでのオヤジ臭はどこかにいってしまいました。確実に若返っているのです。
セリフも妙に優等生的なものが多くなり、変な清潔感を得てしまったかわりに、今まで持っていたアダルトな毒々しさがなくなってしまいました。
理由は『闘将!!拉麺男』という、ピンで活躍したマンガが原因だということはハッキリしています。
このマンガは『キン肉マン』とは別のパラレルワールド的なマンガで、その主人公のラーメンマンが、なんとも心優しく清潔な聖人君子として描かれているのです。
そしてそこで設定された性格が、本編の『キン肉マン』に持ち込まれたわけです。技も持ち込まれてたけど…。
ブロッケンJr.の精神的師匠へ
もう一つ別の視点で彼をみると、彼はブロッケンJr.の成長に大きく関わっています。
ブロッケンJr.の父親であるブロッケンマンを惨殺した彼は、ブロッケンJr.に一時期大きな恨みをもたれます(当たり前です)。
しかしながら第二回超人オリンピックの準々決勝において、彼に大人の勝ち方で勝利すると、どうやら心服されたようです。
それ以降、何かとラーメンマンはブロッケンJr.を見守る行動をとり始めます。というか、ブロッケンJr.の尻拭い(苦笑)というほうか適切かもしれません。
ミスターカーメンの『ミイラパッケージ』で殺されそうになるのを救ったり、タッグシリーズで乱入コンビ(スクリューキッド&ケンダマン)にやられたカタキをとったり、『キン肉星王位争奪編』ではブロッケンJr.が勝てなかったプリズマンを見事撃破したり、などなどです。
戦うごとにブロッケンJr.は成長していきましたが、ラーメンマンは常にその前を走っていました。ゆえにブロッケンJr.にとって、彼は“追っても追ってもなかなか追いつかない存在”だったといえます。
このように彼がブロッケンJr.を牽引しなければ、現在のブロッケンJr.は存在しなく、つまりⅡ世のジェイドも存在しなかったというのは私の考えすぎでしょうか。


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