正義超人軍のリーダー格。その卓越したロビン戦法が、今日も大爆発!

出身 | イギリス |
超人強度 | 96万パワー |
必殺技 | タワーブリッジ ロビンスペシャル ロビン戦法 |
主な戦績 | カナディアンマン○ テリーマン○ キン肉マン● ダイナミックバイパー○ キン肉マン● アトランティス● ジャンクマン○ ヘル・ミッショネルズ● (超人師弟コンビ) キン肉マンマリポーサ○ パルテノン○ マンモスマン○ |
ロビンは安定して準主役の位置をキープしたキャラですね。もう一人の準主役であるテリーマンが王位争奪編で失速すると、あとはもう完全に実力がうなぎのぼり。連載が終盤に向かうにつれ、その強さが際立ってきましたね。
もともとそのデザインは初登場時から、かなり完成度が高かったです。「おお、カッチョええ!」と思いましたもん、実際。一発で読者をひきつける魅力がありますね、彼には。
試合数のほうも、テリーマンに負けないくらい多いです。しかもキン肉マンとシングルで2度闘った、唯一の超人なんですね。戦績も非常にいいです。キン肉マン戦は対主人公ということもあり、これを負け数にいれるのは酷というものでしょう。アトランティス戦の黒星も、正直負けに値しません。あれはミートの救出という弱みにつけこんだ、アトランティスのセコい勝ちです。
そう考えると、ロビンが完敗したのはタッグシリーズのヘル・ミッショネルズ戦のみであり、驚異の勝率を誇ることがわかります。
ただ彼の超人人生は、なかなかに紆余曲折しています。エリート紳士超人で颯爽とデビューしたが、第1回超人オリンピックでキン肉マンに敗れると、国外追放処分をうけやさぐれてしまいます。悪い奴らに利用され、キン肉マンとグランドキャニオンで再戦するも、奈落の底へ転落。
改心したかと思いきや、Mr.バラクーダと名前をかえ、キン肉マンに復讐するためにソ連でウォーズマンを発掘。ウォーズマンに自分のテクニックをすべて伝授するも、復讐は達成されず。このあたりがロビンが一番ヒールだったころです。ムチでウォーズマンを叩いたりして、ホント以前の紳士超人の面影はまったくなかったもんなあ。
しかし7人の悪魔超人編からいきなりまた紳士超人にカムバックです。この間の彼の心境に、いったいどのような変化があったのでしょうか?しかもグランドキャニオンに転落して、二度とリングに立てない体になってたはずなのに…ピンピンしてるし(笑)。
まあこの辺の設定変更は、このマンガでいってたらキリがないので無視するとして、やはりロビンの個性といえば、あの怪しげなロビン戦法でしょう。ロビンはどうやら正義超人軍の中では一番の年上らしく、その経験に基づいたインサイドワークの集大成がロビン戦法らしいです。ロビン戦法がいかんなく発揮された試合としては、アトランティス戦・ジャンクマン戦があげられると思います。
どうもこのロビン戦法はナンバーがついているらしく、たとえば№1には

獲物は逃がすな
とかあるし、№2には

敵の誘いにはのるな
とか、失礼ながら誰でも考えつきそうな戦法(笑)が炸裂します。また、怪しげな物理理論も得意です。直線的な攻撃をするジャンクマンに対し、

円は直線を包む
という、わけのわからん理論でジャンクマンのまわりをクルクル廻りだし、スピードを上げるために仮面のひさしや腰のベルトをとっぱらったりしています。そのくらいじゃたいして軽量化にはならないと思うんだけど、超人博士のいうことは絶対なので、反論してはいけません(笑)。
オレが個人的に感じる彼の大仕事は、王位争奪編におけるマリポーサ戦での勝利です。この試合の背景には、負けるとキン肉マンには王位を相続する権利がなくなるという、大きなリスクがありました。普通はこういった重要な試合では、主人公であるキン肉マンと、相手の大将であるマリポーサが雌雄を決するのがわかりやすいのですが、話の展開上、脇役であるロビンの双肩にその責任がかかってしまったという、珍しい試合です。つまり主人公であるキン肉マンにとっては、他力本願の試合展開になってしまったわけです。
しかも相手のマリポーサは飛翔の神のバックアップを受け、その超人強度はなんと1億パワー! ものすごい強さのインフレーションです。たった96万パワーのロビンでは、数値的に逆立ちしても勝てる相手ではありません。しかしロビンは苦戦するも、最後は伝家の宝刀・ロビンスペシャルで見事マリポーサを撃破します。これは価値ある1勝でしょう。このあたりから「超人強度絶対論」がほころびはじめます。
その後ロビンはパルテノン、マンモスマンと強豪超人を次々と撃破し、キン肉マンの王位戴冠に多大な貢献をします。キン肉マンはロビンに足を向けて寝られないんじゃないかな…ただこの頃はあまりロビン戦法に頼ってません(笑)。
現在は息子のケビンマスクが大活躍していますね。しかも父親に輪をかけたカッコよさ。キン肉マンの息子のキン肉万太郎も破り、ロビン王朝(ダイナスティ)は安泰といったところでしょうか。
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