第19回 悪魔将軍

オレ流超人批評
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悪魔を統べる恐怖の将! その能力は最強クラスか? そして、将軍とは一体何者なのか!?
出身 天上界
超人強度 1500万パワー
(1000万?)
必殺技 地獄の断頭台
地獄の九所封じ
地獄のメリーゴーランド
主な戦績 バッファローマン○
キン肉マン●

キン肉マン史上最強? ボス

 悪魔将軍は、2シリーズ続いた悪魔超人編の最後のボスとして登場しました。

 私はてっきりサンシャインがボスだと思っていたんで、真のボスとして彼が登場したときはびっくりしましたね。いや~単純すぎて恥ずかしいです。でも当時は小学生だったんで、大目にみてくださいな(笑)。

 彼に対する印象というと、“とにかく強かった”これに尽きますね。ひょっとしたら『キン肉マン』史上でも最強なんじゃないかなあ。

反則級の防御力

 私が思うに、彼ほど“攻撃力”と“防御力”が揃って破格に強かった超人もいなかったですね。特に防御力は特筆すべきものがありました。彼のボディには

  1. 軟体機能(くにょくにょしてどんな技もスルリと抜けられる)
  2. 硬度調節機能(逆に体を硬くして、堅固な攻撃と守備をする)
  3. 中身ががらんどう(実体のない幽霊超人のため、体を傷つけても無意味)
  4. 痛みを感じない体(つまり宇宙にある全ての技に耐えることができる:将軍サマ談)

というとんでもない特徴があり、この特殊性のおかげでほとんどの技が効かないんですよ。その中でも硬度調節機能は、読んでいるこっちもその硬さにうんざりしましたね。

 彼は自分の体をヘビのような軟体から、ダイヤモンドの硬さをもつ体まで、自在に調節できるんですね。硬度7のエメラルドボディ、硬度9のサファイアボディ、そして硬度10のダイヤモンドボディといったかんじです。とっても理科の勉強になりました(笑)。

 キン肉マンはこのかた~い将軍サマのボディにさんざん手を焼くわけです。なんたって汗までダイヤの滴ですからね、将軍サマは。

 しかも実体がない、中身ががらんどうのボディなので、どんな攻撃ものれんに腕押しです。

嵐のような攻撃力

 そんな絶対防御に近い防御力に加え、『地獄の断頭台』、『地獄の九所封じ』と強力な攻撃技が目白押し。『地獄の九所封じ』で体のあらゆる部分を破壊して、残った首に『地獄の断頭台』。エグすぎます(笑)。

 結局バッファローマンが身を投じて将軍サマのボディになりかわり、上記のボディ特性がなくなったおかげで、なんとかキン肉マンは勝てたようなものですからね。

 つまりそういった外部の協力がなければ、彼には勝てなかったというわけですよ。そんなところにも、将軍サマ最強論の裏づけがあるわけです。

悪魔将軍の正体とは

 そんな将軍サマに対して、私が常々疑問に思っていることがあるんです。それは彼の正体についてなんですね。

 いやいや、もちろん将軍サマの正体が、大魔王サタンと結託した闘いの神・ゴールドマン(黄金のマスク)というのは百も承知なんです。

 ですが、ゴールドマンが将軍サマになったのは、この『黄金のマスク編』が始まったばかりの、ホントに近々のことじゃないですか。自作自演の狂言誘拐で(笑)。

 しかし『キン肉マン』及び『キン肉マンⅡ世』という作品を読んでいると、どうも将軍サマは太古の超人界から存在していたフシがあります。バッファローマンも

<span class="fz-12px">バッファローマン</span>
バッファローマン

昔は将軍サマによくスパーリングをしてもらった

なんてことをいっていますし、太古の正義超人もかなりの人数が将軍サマの餌食になっていたらしいですし。

 でもそうなると、ゴールドマンが正体の将軍サマとは時間軸がどうしてもズレてしまうんですよ。つまり

キン肉マンと闘った将軍サマ(ゴールドマン)≠昔の将軍サマ

という図式がどうしても生じてしまうんです。この矛盾をなんとか解消しようと、私が頭をひねって考えた仮説が

悪魔将軍はその時代時代によって異なる人格を持って存在している

というものでした。

 つまり将軍サマのボディを桶として、時代時代で様々な人格が入れ替わっていると。キン肉マンと対戦したときは、たまたまその人格がゴールドマンであったと。

魔界のヒエラルキー問題について

 そんな苦しい仮説を展開していると、さらにわからない疑問が生じるんですね。

 それは魔界のプリンスであるアシュラマンと将軍サマとでは、一体どっちが偉いのかという、悪魔界ヒエラルキーの問題なんです。作品中では明らかに

将軍サマ>アシュラマン

という描写なんですが、よくよく考えてみると“将軍”とは、軍隊の長として王様から任命されてはじめて“将軍”たりえるんですね。

 つまり“将軍”とは、王様に軍を任された家来なわけですよ。そう考えると

アシュラマン(王子)>将軍

という図式の方が正当なんではないかと。

 なのに作品中では、将軍サマの方が絶対的に格上なんですよ。魔界の王子のくせに、アシュラマンは彼に頭が上がらないんですね。

 王族が家来筋の将軍に逆らえないというのもいかがなものかと、私は日夜頭を悩ませたのですが(もっと考えることあるだろ)、似たような例を見つけました。江戸時代です。天皇が徳川将軍に頭が上がらなかった、江戸時代です。

 そうなんです。魔界はずっと江戸時代なんです。ちょっとビックリでしょ? でもそれしか考えられない…って、なんでゆで先生の矛盾だらけな設定の尻拭いをこんなに必死でしなければならないのかが、自分でもよくわかりません(笑)。

※今回はこば屋さん、福さんからリクエストをいただきました。ありがとうございました。

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コメント

  1. ネスカフェ より:

    こんばんは。以前、嶋田先生のツィッターにアキラさんの「悪魔将軍=江戸時代」説をコメントしたら、大変喜んでくださいました。嶋田先生にとっても、いろいろと設定を考え理解してくれるファンの存在は何よりも嬉しいとのことなんでしょうね。

    • アキラ アキラ より:

      ゆで先生に! ありがとうございます。
      先生がお喜びいただけたのならば、こちらも望外の喜びです。これからも先生を共に盛り上げていきたいですね!

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