超人強度1000万パワーのド迫力超人! その圧倒的パワーに小細工は不要!
出身 | スぺイン |
超人強度 | 1000万パワー |
必殺技 | ハリケーン・ミキサー ハリケーン・ヒート 超人十字架落とし |
主な戦績 | ウォーズマン○ 悪魔将軍● 乱入コンビ○ (2000万パワーズ) ヘル・ミッショネルズ● (2000万パワーズ) マンモスマン△ |
インパクト抜群の登場と初陣
バッファローマンは『七人の悪魔超人』シリーズで初めて登場したのですが、その容姿、体格、言動において他の6人の悪魔超人とは明らかに別格であり、初登場時からインパクト抜群な超人でしたね。
誰が見ても彼がボスだと納得させられるほどのド迫力さを擁していました。
彼のデビュー戦の相手はウォーズマンです。
この当時のウォーズマンは、前シリーズの超人オリンピックにおいてキン肉マンと熱戦を繰り広げたばかりであり、正義超人の中では最強ではないかというステイタスを保持していました。
テクニック・スピード・タクティクスと3拍子揃っており、非常に完成度の高い超人だったのです。しかし…です。
バッファローマンはこのウォーズマンを子ども扱いした挙句に圧勝してしまうのです。それはそれは華々しいデビューでした。彼の個性を決定づけたのは、このウォーズマン戦といっても過言ではないでしょう。
彼の戦闘力は、ウォーズマンの細かな技術をまとめて吹き飛ばすほどのパワフルさを持っていました。この試合ではそんな彼のナチュラルな力強さが存分に発揮されたといえるでしょう。
“前シリーズの強敵は、新シリーズの強敵の噛ませ犬になる”という、少年マンガの絶対公式にまんまとハマったウォーズマンこそ、最たる犠牲者でしょう。
規格外の超人強度
さらに特筆すべきは、1000万パワーという規格外の“超人強度”を授けられたことです。
この“超人強度”というものは、超人の強さを数値であらわすという画期的な試みでした。これによって超人Aと超人Bとではどちらが強いのかが、目に見えてわかりやすくなったのです。
こういった戦闘力の数値化という試みは、『キン肉マン』という作品がおそらく初めてだったのではないでしょうか。この表現方法は、その後『ドラゴンボール』や『幽遊白書』等でも採用されていますね。
ちなみに当時最強といわれていたウォーズマンでさえ、その超人強度は100万パワーでした。しかしバッファローマンはその数値をあっさりと10倍も上回ったのです。
そりゃいくらなんでもインフレしすぎでしょ、と突っ込みたくもなりますが、当時小学生だった私は素直に
すげ~~~‼
と感動してしまいました(笑)。と同時に
こりゃ敵わないよ
と思いましたもん。
これにより彼はその体格、戦闘スタイルでの迫力に加え、数値表現での迫力を得て、そのド迫力超人としての個性を完全なものにしたわけです。
実際この1000万パワーという肩書きは、その後バッファローマンの代名詞となり、ロングホーンとならぶ彼の大きな個性として長く認知されることになるのです。
キン肉バスター破りを達成
もう一つ、彼がその存在を強烈にアピールしたものに、“キン肉バスター破り”があります。
以前も書きましたが、私は『キン肉マン』を代表する必殺技は、この『キン肉バスター』であると思っています。そのくらいこのマンガを象徴する技です。
しかしバッファローマンはその象徴である『キン肉バスター』を初めて破った超人でした。その理論は単純明快で、『キン肉マン』という作品の中でも名言の一つである
6をひっくり返すと9になる
という理論でした。
ようはキン肉バスターを180度回転させると、かけ手と受け手が逆転するというものです。その衝撃の理論に小学生の私は
その手があったか!
と、素直に感動したもんです(単純…)。
“6を9に”という表現もいい味を出していますよね。ニュアンスがよく伝わってわかりやすいんですよ。物理的なインパクトも絶大でした。その点でも彼の“キン肉バスター破り”は評価できます。
でも冷静に考えたら“8をひっくり返しても8”の方がもっとしっくりくると思うのですが、まあそれは置いときましょう(笑)。
ただその後のアシュラマン VS サタンクロス戦で“8の字理論”は登場しますが。
以上のように、彼は“最強のキャラ=ウォーズマン”、“最強の必殺技=キン肉バスター”の両横綱を完膚なきまでに叩き潰すことで、そのキャラクターの地位を不動のものにしたわけです。
正義超人所属でやや個性にブレーキか
その後バッファローマンは正義超人入りし、レギュラーキャラの座をつかむのですが、悪魔超人時代ほどのインパクトを残すことはできなかったように思います。
というのも、彼のトレードマークであった1000万パワーという超人強度が、その後のインフレーションによって図抜けたものではなくなってしまったのが大きな原因でしょうか。
彼の何倍ものパワーを持つ超人が後から後から出てきてしまったので、ちょっと気の毒でしたね。
しかもキン肉マン戦でみせたクレバーさも影をひそめてしまい、猪突猛進のみのキャラに徐々に変化してしまいました。
それはその後の『宇宙超人タッグ編』や『キン肉星王位争奪編』で、モンゴルマンやキン肉マンソルジャーをリーダーとし、その指示を仰いで闘っていた点でもわかります。
その姿はまるでご主人を守る盾のような扱いでした。『ファイアー・エムブレム』のアーマーナイトのようでもありましたね。
しかし彼が『キン肉マン』全般において、活躍した主要キャラであったことには間違いがありません。その点では基本的に恵まれたキャラだったといえるでしょう。
ただひとつだけ、あのパンチパーマがズラだったのだけはいただけませんでしたがね(笑)。
※今回はみかさん・takakiさんからリクエストをいただきました。ありがとうございました。
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