ファミコン『ハイウェイスター』の思い出。

オレ流ゲームレビュー
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 当時ゲームセンターでは、SEGAの『アウトラン』が人気を博していました。フェラーリ・テスタロッサという当時の最新スポーツカーで、リゾートをドライブ気分で疾走するコンセプトが強烈な個性を放っていた作品で、そのコンセプトを拝借したのが簡単に予想できるタイトル、それが『ハイウェイスター』でした(苦笑)。

 もうね、誰もが「あっ、スクウェアやらかしたな」と思いましたから(笑)。それくらいファーストインパクトは『アウトラン』でしたね。『アルゴスの戦士』でも書きましたが、当然ファミコンのスペックではアーケードの質を再現することは難しく、プレスリリース当時は“アウトランの劣化コピー”という評価を誰しもが下さざるを得なかったタイトルです。

 ただユーザーとしては、高嶺の花の『アウトラン』を、劣化コピーでもいいからプレイしてみたい、そのコンセプトの雰囲気だけでも家でゆっくり味わいたい、という誘惑にかられたのも事実でした。そんな誘惑に負けたのが、かくいう私です(笑)。

 実際にプレイした感想は、劣化コピーどころか十分によくできたレースゲーム、でした。『アウトラン』とは当然似て非なるものでしたが、『ハイウェイスター』単体として、十分楽しめる内容でしたね。

 実際の話、あのスピード感とコースの高低表現は、ファミコンでよくぞここまでやったなと、感心したものです。

 先ほどコンセプトが『アウトラン』に似ているといいましたが、『アウトラン』がゴリゴリのレースゲームというよりはドライブゲーム寄りの、どちらかというと軟派なテイストだったのに対し、『ハイウェイスター』はライバル車軍団との非合法レース、という硬派なテイストであり、大きな違いだったと思います。

 ライバル車軍団は面ごとに変わり、ワーゲンやカウンタック、ポルシェなどの人気車が登場します。サウンドも耳障りがよく、『アウトラン』同様、3曲くらいから選曲できました。このあたりは『アウトラン』に強く影響を受けていますね。

 また特記事項として、このゲームは当時任天堂が売り出していた、ファミコン3Dシステム対応ゲームでした。カラーのまま奥行きのある3Dゲームができるということで、とても挑戦的な試みでしたね。

 そんな高級な投資はできませんよ、というユーザーには、古来伝統(笑)の「赤青画面モード×赤青メガネ」でも奥行きのあるゲームを提供していました。私はこれで遊びましたが、やはりあの色でゲームはきつかったなあ(苦笑)。

 クリアは…できませんでした。私の腕では高速の星にはなれませんでした(笑)。

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