■前回までのあらすじ
満身創痍ながらもキン肉マンが最高の一撃を繰り出せるように試合を組み立てるのが自分の役目だとタッチを拒否したグレート。ガストマンの一瞬のスキを突き、キン肉マンにつなぐ技の体勢に入った!!
前回の感想は☞https://oreryu.site/kinnikuman15-85/
この記事にはキン肉マン週プレ最新話499(2025年7月14日配信分)の感想が記載されています。つまりネタバレ確実なため、十分ご注意ください。
また、著作権保護の見地から
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②紙媒体
等でオリジナルの作品を事前に読むことを強くお勧めいたします。
今週のキン肉マン第499話「勝ち確キン肉バスター!!」感想と考察
★今週の注目ポイント
二つの物語をつなぐかのような、心震える驚きとグレートⅢの熱き想い。そんな第499話の感想と考察、一緒に見ていきましょう!
前回の答え合わせ─グレートⅢ技の正体
ガストマンを両脚で挟んだパワーボム状態で落下していくグレートⅢ。このまま落下してガストマンをマットに叩きつけると思いきや、彼は

今だキン肉マン! あんたの最高の必殺技を!
と、スグルにフェイバリットの発動を指示。きっとこれが彼の言っていた

アンタが最高の一撃を放てるタイミング
の合図なのでしょう。
ただこのタイミングでフェイバリットを所望って…キ、キン肉バスターをエクサベーターに仕掛けろってこと? そしてグレートと合体するってこと?
つまりそれは…前回私が予想したツープラトン
マッスル・エボルシオン
が、いきなり実現するってことですか!?

うわ~、きちゃったよ。当たらないことで有名なアキラの予想が、今回とうとう大ビンゴ! そりゃ私だってね、当てるときは当てますよ、はい(鼻息≡3)。
そんな感じで興奮してページをめくると、

あんたの最高の必殺技を、コイツにお見舞いしてやれーっ!
と、ガストマンを雑に(笑)足で放り投げるグレートⅢ…あれ?
そしてその動きに即座に反応したスグルは

待ってたぜ、その言葉ーっ!
と、意気揚々とトップロープから高々とジャンプし、空中でガストマンを『キン肉バスター』の体勢に捕えます…あれあれ?
え~…コホン。一度落ち着きますか。これはですね…外した…んですね、やはり。ええ、外しました、予想を。しっかりと。まったくもって『マッスル・エボルシオン』とはならず。
エエ~ン、やっぱりこうなるのかあ~(泣)! 今回の1ページ目は、マジで“キターーーッ!!”と思ったんだけどなあ! だってグレートのセリフのすぐ上に
勝ち確キン肉バスター!!の巻
なんてタイトルが記載してあったもんから、余計に期待感が膨らんじゃったんですよ。それこそ私にとっては

私の予想、勝ち確!
なんて(笑)。ちくしょ~、やっぱり予想外しの連敗街道更新か~。悔しいなあ…(泣)。
信頼と承認─エクサ流育成術
そんな負け犬の地団駄などお構いなしに、ストーリーは続いていきます。ガストマンをフェイバリットに捕えたスグルは

グレートが満身創痍になって作ったチャンス、必ずモノにしてみせるーっ!
と叫び、気合十分。対するガストマンは伝説的な技とその掛け手の勢いに飲まれたのか

これがキン肉…バスター!
と焦燥し、抵抗する意志を喪失。完全に蛇に睨まれた蛙状態と化してしまいました。
しかしそんな相棒を救ったのが、この試合で現場管理者として有能なことが判明したエクサベーター。

焦るな、落ち着けガストマン!
そんな過去の遺物のような必殺技、お前のパワーがあればいくらでも脱出法はある!

むしろ今この瞬間こそが、お前の力の見せどころだ~っ!
と、相棒を鼓舞する“やればできる!”エールを声高に叫びます。
う~ん、五大刻エクサベーター、悪役なのにその言葉に妙に熱い情があるよなあ。この瞬間だけを切り取るのであれば、すごくいい指導者に見える…。
彼のエールの良いところって、相棒に対する
- お前はできる子
- きちんと実力を出せば逸材
- 自分の力を信じろ
という、“信頼を伴った個の承認”にあふれているところなんですよ。要は

お前にはすごいポテンシャルがあるよ

それをオレは認めているよ

だから焦らずやれば問題ないよ
と、経験値の少ない新人超人であるガストマンの、精神的ハードルをとにかく下げてくれているんです。
これはまさにカリスマ管理者たるエクサベーター氏の、“部下はホメて伸ばす”というホメ育の真骨頂なんですね。

そんな男気あふれる言動を見せられちゃうと、あまり彼を“憎たらしい敵”として見られないなあ。困ったなあ(苦笑)。
ダメ超人をほっとけない理由─その根源を探る
となると、親方からの熱いエールを受け取ったルーキーは、当然発奮ですよ。

ああそうだ!
旦那の絶大なる信頼に…今こそ全力で報いる時ーっ
とガストマン、再びやる気スイッチがONです。キン肉バスターが落下体勢に入ったときに、自身両肩のファンを下に向け、

ビュンビューン、いくらキン肉マンでも7700万パワーの風圧に両腕のクラッチを維持するのは不可能!
と、強烈な風を放出。その大風量による風圧抵抗で、なんとキン肉バスターは空中分解。彼は自身の能力で、見事伝説的フェイバリットから脱出することに成功します。
いや~素晴らしいな、やる気スイッチが入った若人の、目を見張るようなキビキビとした動きというものは…。
もちろん敵なんですよ、ガストマンは。でもがんばって成長していく様を見るのは、敵味方関係なく心が躍るものなんですね。だって実際の話、

おっ、がんばったガストマン! いいぞ!
と、心の中で拍手を送ってしまいましたから(笑)。何なんだろうな、このガストマンに対して発生する、保護者的目線は。
なのでその感情の根源をいろいろと突き詰めてみたところ、一つの結論に達しました。それは…

彼は健気なんだよな
という心境です。
いや、もう私の中では、彼はダメ超人のカテゴリーに入っています(苦笑)。でも実際そうじゃないですか。派手に登場した割にはあまり目立たず、話題は全部グレートⅢに持ってかれちゃってる。
しかもその実力においても圧倒的強さという描写をされることはなく、どちらかというとグレートⅢに対するやられ役。さらには

このまま無能を晒し続けたら、どうせオレは廃棄にされちまうんだろ?
と、自身の存在価値についても大きなプレッシャーを感じている。
そんな不遇な環境に置かれている彼が、一生懸命に己の力を証明しようとがんばっているわけです。これを健気と言わずしてなんと言いましょうか?

そんな健気さが見えてしまったからこそ、ガストマンの成長も素直に嬉しく感じるのかなあ?
百戦錬磨の落とし穴─ルーキーから得る教え
しかしマッスル・ブラザーズⅢの若人の方も負けてはいません。フェイバリットが破られて意気消沈している相棒に対し、

いやまだまだ、まだやれるーっ!
と叫んだかと思うと、

こんなことで諦めるようなもんじゃないだろ? あんたの火事場のクソ力はーっ!
と、チームリーダーに対して強烈はハッパをかけます。
そして上昇してきたガストマンの両足をつかむや、それをコマのように回してグルっと反転。

これならいける!
とガストマンと共にスグルの頭上めがけて落下し、よきところでガストマンをスローすると、

そのまま技の続きを見せてくれ! キン肉マーン!
と、技のリトライをリクエストです。これもまた彼の役目たる

リーダーが最高の一撃を繰り出せるように…手となり足となって試合を作り上げること
の一環なのでしょう。
一度は諦めたフェイバリット。しかし自分より若い相棒は、それでもまったく諦めていなかった。
これはベテラン超人の領域に足を踏み入れているスグルにとっては、忸怩たる思いが先に来る、何とも恥ずべき心境だったに違いありません。
だって世界を救ったこともある、百戦錬磨の自分が一瞬でも諦めの心を抱き、それを若いグレートⅢにたしなめられてしまったわけですからね。
それはまさに“襟を正す”という状態だったのかもしれません。皆さんもあるでしょう? ベテランになるにつれて忘れていた基本の基を、新人が愚直に行っている姿を見ることで思い出し、ひそかに恥じ入ったような経験が。
このように、今回は百戦錬磨のベテランだからこそ陥る落とし穴を、ルーキーに教えられた形となりましたね。

心震える変形技─初代とⅡ世の架け橋
そんな心境を経たからか、スグルの額の肉マークはカァっと発光しだし、火事場のクソ力が発動。そして発奮したスグルは

ああ見せてやるさ!
もう絶対に…外しはしないーっ!
と、反転したエクサベーターを肩口に捕らえ、再び『キン肉バスター』の体勢へ。これはもう、完全に変形バージョンのキン肉バスターです。
…なんて淡々と書いていますが、グレートⅢがガストマンを反転させた時から、実は震えるようなワクワクが止まりません、私。その理由は…『キン肉マンⅡ世』を読んだ方ならわかりますよね?
そうです、今まさにスグルが再トライしようとしている変形キン肉バスターの形とは…彼の未来の息子たるキン肉万太郎が開発した『ターンオーバー・キン肉バスター』そのものだからです! ここでまた一つ、初代とⅡ世をつなぐ夢の懸け橋が現実となったんですね。

そして気合いを入れ直したスグルは、そのまま力強く変形キン肉バスターをリング上へ着弾。その衝撃的な光景を見たアナウンサーの表現は

決まっているーっ、前後逆の変形キン肉バスターッ!

これはこれでオリジナルより威力がありそうだーっ!
というものでした。つまり素人目に見ても強烈無比な変形技だった、ということです。
それを見届けリングに着地し、

へへへ、そうだ…アンタの繰り出すその技が、オレは最高に見たかったんだ…
と、満足げな表情で鼻の下を擦るグレートⅢ。まるでスグルがこの技を繰り出すことに、大きな意義があるかのような口ぶりです。
いや~これは…もう…クロでしょ、完全に。まあこの辺については今回の“グレートⅢ探偵俱楽部”パートでまとめますので、とりあえずその先を見ていきましょう。
理想の上司?─インテリ親方エクサベーター
衝撃の一撃を食らい、完全に赤信号が灯ったガストマン。しかし…ここで間一髪、エクサベーターが右手のショベルを落下地点に伸ばし、それをキャッチすることで、その衝撃を緩和させていました。
その姿はまさに野球におけるダイビングキャッチそのもの。今回のエクサの旦那のショベルは、球を捕球するグローブと化していました。ほとほと野球と縁がありますな、エクサベーター(苦笑)。

上司にここまで体を張らせる事態に

だ…旦那…すまねぇ
と、素直に謝罪するガストマン。ああ、健気だ。やはり彼は健気だ。好感度上がるなあ。そしてそれに対する旦那の応答が

ザクザク…構いやしない。
致命傷は避けられたのだから…な
と、自らが生み出したかわいい部下に対しての、とんでもなく温情あふれる一言。
いやキミたち、普通に正義超人のタッグだよね、このやり取りを見ていると。もう二人のコミュニケーションが美しすぎて、思わず応援したくなっちゃいますよ。敵なのに。
これエクサの旦那、マジで素敵な上司なのではないでしょうか。これまでも作品を通じて理想的な上司キャラが数名登場しました。
あくまで個人的主観ですが、
- キン肉マンソルジャー(アタル)
- キン肉マンビッグボディ
- キン肉マンマリポーサ
の三名は、まごうことなき“理想の上司三傑”です。
1は師や先生として、2は親方として、3は監督として。そしてエクサベーターも、ひょっとしたらそこに名を連ねるポテンシャルがあるのかもしれません。

ガテン系なので方向性としては2のビッグボディに近しい親方テイストなのですが、彼にはややインテリ要素も入っているんですよね。
ほら、ビッグボディは親方は親方でも、ナチュラルな人間性で子分を包む人じゃないですか。でもエクサの旦那は少し操作術というか、指導メソッドを学んだ節が見える親方なんですよ。要は心理学的テクニックを持った、ガテン系親方なんです。
そう考えると、やりようによってはかなり魅力的なキャラクターが誕生する可能性がありますよね。よってこれからのエクサの旦那の動向、要チェックです!
戸惑いと涙─共闘する二人の心境差
ではこのエクサの旦那のナイスキャッチによって、ガストマンのダメージがノーダメージになったのかというと…

ゲホ~~~ッ
という大量吐血により、フォローに入ってもなお、この変形キン肉バスターの威力は凄まじいことが判明しました。逆に言えば、普通に決まっていたらガストマンの完全KOは必至だった、ということです。
そして実際に技を決めたスグルは、

な…なんだ…このキン肉バスターの形は?
と、自身が決めた技にもかかわらず、起きた事実に頭がついていかない模様。それは

こんな技は…私は開発したことはないぞ
という戸惑いの言葉を視線を、脇に立つグレートⅢに向けることになります。
それに対するグレートⅢの返答は

そう、この技…この技にアンタがこの先開いていく未来をオレは見た!
という、これまた意味深長なもの。さらには

まだ試合は終わっちゃいないが、なんだか泣けて仕方ない…へへへ、なんだろうな…こいつは
と、その両目からは感極まったような涙がとめどなくこぼれ落ちています。
そしてそんなグレートⅢの姿を見たスグルが、思わず

グレート…
とつぶやき次回に続く、です。
これは…最後にとんでもなくウェットな展開が待ち構えていましたよ? それに対してもスグルは戸惑いの表情。この二人の心境の対比差も印象的でした。今後この“感情の差”が埋まっていくことが、ドラマの中心になるような気がします。
そしてグレートⅢからあふれ出る涙の意味は、いったい何なのか。もう考察せざるを得ないですよね。それでは最後に今回の“グレートⅢ探偵倶楽部”、捜査再開といきましょうか。
グレートⅢ探偵倶楽部─彼に想いを託す人物とは?
まずは反省から
え~今回捜査を再開する前に、一言お伝えしなければならないことがあります。それは

私はまだまだ作品の読み込みが甘い
という事実です。
というのも、前回の引きでグレートⅢが繰り出したスープレックスの形状について、私はそれを

マッスル・エボルシオンの導入形態!
ではないかと予想しました。そしてその予想は、今回の冒頭のぬか喜び(苦笑)につながるんですよね。
でも前回この予想をアップした後に、多くの方から

あれはワチキさんの『スフィア・ボトム』ですよ?
というご意見をいただいたんです。そして結論から言えば、その通りだと感じました。だって…もうそのものでしたから。
ただ私、恥ずかしいことに彼の『スフィア・ボトム』の記憶が完全に欠落していたんですよ。ですので脳内スキャン中にそれが候補として上がってこなくて。
そして上がってきた『マッスル・エボルシオン』の方にその共通性を見出し、大声で

見つけたー、見つけたーっ!
と騒いでいたんです。ああ、恥ずかしい。つまりそれくらい私はまだまだ作品に対する読み込みが甘かった、ということです。
まさに“井の中の蛙大海を知らず”ですよ。私など足元にも及ばないほど深い知識を持つ方々が、世の中にはたくさんいらっしゃったことに打ちのめされました。
それこそ今回スグルがグレートⅢに対して“襟を正した”ように、私も慢心せずにもっと勉強しなければいけないなあと、忸怩たる思いに駆られましたね。
ちなみに感想文仲間のたけGさんは、『スフィア・ボトム』どころか、グレートⅢが口にしていた

その役目は…リーダーが最高の一撃を繰り出せるように…手となり足となって試合を作り上げること
の出典までを見事に暴いており↓、その知識の深さに舌を巻いた次第です。

いやあ、すごい人がたくさんおりますね~!
冒頭のグレートⅢの技について
そんな感じで気持ちを引き締め、今回の捜査再開です。今回は冒頭、そしてラストに大きな注目点がありました。冒頭は先ほど述べた『スフィア・ボトム』についてですね。
しかし結局はその体勢からガストマンが雑に放り投げられてしまったので、はたしてその技が『スフィア・ボトム』だったのかどうかは、うやむやになってしまいました。
ただゆで先生も考えなしにあのムーブを描写したとは思えないので、グレートⅢが“あの動きをとれる”キャラだという理解に今回はとどめようかと思います。
つまり今後は本当にグレートⅢの『スフィア・ボトム』を見られる可能性があり、かつその形に近しい『マッスル・エボルシオン』につながる可能性もある。そんな情報整理をしておくわけです。
今回は残念ながらこのムーブによる

彼は完全に彼!
という確証は得られませんでしたが、その正体を絞る検索ワードが増えたのは間違いがない、といったところでしょうか。
グレートⅢの涙の理由とは?
そしてラストの変形キン肉バスターについて。これはもう完全に『ターンオーバー・キン肉バスター』で確定でしょう。そこで注目しなければならない点は、それを見たグレートⅢが

アンタの繰り出すその技が、オレは最高に見たかったんだ
と、願いが叶ったようなセリフを口にしたこと、そして

この技にアンタがこの先開いていく未来をオレは見た!
という、時空を感じさせる表現をしたこと、最後に

なんだか泣けて仕方ない
と、感極まったような涙を流したことです。これらをまとめると
- スグルがこの技を出す姿を最高に見たかった
- この技にスグルがこの先開いていく未来を見た
- この光景を見ると泣けて仕方ない
となります。もうすべてが意味深です。一つずつ見ていきますね。
1からはこの技がグレートⅢにとって、かけがえのない技であることがわかります。そしてスグルがそれを出すことに大きな意義がある、という相関性もまた感じさせます。
2からは“この技は未来の技である”と告げられているような印象を強く受けます。
そして最後の3からは、スグルがこの技を出すというシチュエーションが、グレートⅢにとっては心が震えるほど感極まる状況である…そう思わざるを得ません。
これら1~3から受ける印象を統合すると、やはりスグルとグレートⅢとの間に、
キン肉万太郎
の存在が浮かび上がってきます。間に彼が入ることで、1~3がすべてスムーズに説明がつくんですよね。
1は子が開発した技を、親が繰り出すという、親子リレーならぬ子親リレーというロマンあふれる意義。
2はもうそのままですよね。この技がスグルの未来の息子が開発する技になる、と捉えることができます。
3はグレートⅢの裏に控える、動くことができない黒幕が万太郎だと解釈すれば、グレートⅢがキン肉マン親子をつなぐ橋渡しをしたという達成感により、感情が揺さぶられて生じた落涙である可能性があるわけです。

このように、キン肉万太郎が開発した技である『ターンオーバー・キン肉バスター』を介して生じたグレートⅢの感情の昂ぶりを見るに、彼がまだ明らかにしていない
- aグレートⅢは未来から来た、もしくは未来とコンタクトをとれる存在である。
- bグレートⅢに大いなる意志を託して送り出した存在は、キン肉万太郎である。
- cグレートⅢが託された使命の裏には、かなり深刻な現実が控えている。
という背景が、ぼんやりと見えてきたような気がします。
特に今回の一件で私がヒシヒシと感じたのは、cにまつわる現実についてです。
グレートⅢが涙を流すまでに感情を揺さぶられているということは、その対角線上にある彼の知る現実との落差が激しいことを物語っているともいえます。
つまりグレートⅢが解決を託された世界線とは、かなりの暗黒世界なのではないでしょうか。そしてそこから動けない万太郎も、死闘の果てに相当なダメージを受けている…それこそもう二度と動けないくらいのステイタスである可能性すらありそうです。
あまり想像したくない姿ですが、グレートⅢのあの涙を見てしまうと、その感動の対価として、相応の不幸を想像せざるを得ないんですよね…かなりネガティブ思考なんですけどね。
第499話の感想と考察のまとめ
以上、今回の感想と考察をまとめると
といったところでしょうか。
そして今回は惜しくもピックアップできなかったポイントが、まだまだあります。それらについては一言雑感ですが、次の項をご参照ください!
今回の“気になったシーン”ピックアップ
その他気になった点は
- ガストマンに対する雑な扱いを見ると、やはり不遇超人の片鱗を感じさせる。
- 汗が重力に逆らって上に垂れるガストマン。
- エクサの旦那の素顔には、ぜひ口ひげをたくわえさせてあげたい(笑)。
- “オジ超人”として新たなジャンルを築けるかも(笑)?
- ガストマンのサーキュレーターは、工夫次第で色々と用途が広がりますな。
- 鼻の下を擦るグレートⅢの、濃厚な昭和児童ドラマ感(笑)。
- 『あばれはっちゃく』的な(笑)。
- エクサの旦那のスライディングキャッチは、年末の『好プレー大賞』にノミネート決定とか(笑)。
- スグルもどこか不思議な気持ちを抱いたまま闘っているのだろうな。
こんなところでしょうか。次回、この技の意義についてグレートⅢからさらなる情報開示があるのか。まだまともにファイトしていないエクサベーターの実力開示ターンも考えられますね。
さらに次回は記念すべき第2シーズン連載500回記念回。この節目にどえらい仕掛けをゆで先生が施している可能性もあります。もう目が離せないですよ、ホント。
みなさんも今回感じたことやその後の展開予想などを、よかったらXやコメント欄に書いてくださいね!
お知らせ
超人批評のご案内
超人批評では新作がアップされております。今回は記念すべき超人批評100回突破シリーズとして、第1回の批評超人でピックアップしたウォーズマンの再批評を数回に分けてアップしております。
今回はウォーズマン再批評その3として、第一シーズンの彼のファイトスタイルについて濃密に考察をしております。そこで導き出された結論は

圧倒的じゃないか、我が軍は
であり(笑)、彼の類まれなるポテンシャルを白日の下にさらす結果となっています! ウォーズマンファンもそうでない人も、ぜひご一読を。
キン肉マン以外の雑文のご案内
キン肉マン以外でも興味深いコンテンツを探している方はこちら↓なんていかがでしょうか。
こちらは高校時代のファミコンゲーム思い出話です。これもAIに読ませたら、ことのほか評価が高かったゲームレビューエッセイですね。このタイトルを見た瞬間に

オルドが、オルドが~っ!
となっちゃう方、ぜひどうぞ(笑)。
新刊のご案内
そしてコミックスは7月4日発刊が予定されていた最新刊89巻が9月4日に延期され、そのかわり翌10月3日に90巻発売と、二か月連続の発刊予定となりました。
おそらくは10月に何かしらの大きなイベントがあり、それを盛り上げるための措置なのではないかとふんでおります。濃厚なのはアニメ『完璧超人始祖編Season3』の放映開始かな…? みなさんはどう予想されます? それではまた。


コメント
ガストマン、旦那に愛されてるなあ
しかし時間超人側はガストマンも旦那も大ダメージで
超回復を使わなければ負けは濃厚でしょう
しかしグレートⅢの意味深発言で未来はなんか暗黒っぽい
グレートⅢの中身が例の人としても過去への飛来の原因が今の時間超人絡みなのか
別の時間超人、または新勢力のせいなのかは分からないのが不安を増大させますね
ストーリーをすっきりさせるなら今の時間超人絡みだろうし
次のシリーズも見越しているならさらなる新勢力かもしれないしで
謎が増える一方です
uzukiさん、こんにちは。
ガストマンは妙にほっとけないキャラに成長してきましたよね。お情けちょうだいな感じで当人はやるせない気持ちなのかもしれませんが…(苦笑)。でも愛されるというのは、キャラにとっては幸せなことだと思います。
未来の暗黒はすごく感じますね。ただターミネーターやDBを踏襲するとは思えなくて…ゆで先生、いったい何をお考えなのやら…。
アキラさんこんにちは。
エクサの旦那、彼の言動や行動を見てるとなんだか正義超人っぽく見えてきますね!
そのうち「時間超人にも友情はあるんだ!」とか言いそうな感じです(笑)
旦那、野球と縁がありますよね!もし超人メジャーリーグなんてあったら選手兼監督として大活躍しそうですね。完璧超人キャッチマンとバッテリーなんか組んで(笑)しかも両リーグDH制を採用してればバットを握れない旦那の欠点も補えるし。そして旦那の代わりに打席に立つのはもちろんガストマンで!
アトールさん、こんにちは。
エクサの旦那、よいキャラに育ってきましたね~。頑張って人気超人の仲間入りをしてもらいたいです。
そして旦那は絶対に球児ですよね。野球うますぎますもん(笑)。古田さんみたいに「代打、オレ!」といいそうです(笑)。
アキラさん、お疲れさまです。
毎回、感想を楽しく拝見させていただいております。
グレートⅢの正体ですが、確たる根拠はありませんが、私はキン肉マンⅢ世…、つまりキン肉マンの孫、万太郎の子どもじゃないかと思ってます。
「三代目」だから「グレートⅢ」
なのではなく、
「Ⅲ世」だから「グレートⅢ」
なのではないかと!
うーん、とんでも過ぎる予想ですかね?
※既に同じような予想をしている方がおりましたらすみません(;^ω^)
イッシーさん、こんにちは。
楽しんでいただけてうれしいです。
そして…グレートⅢの正体が…孫! これはまったくもって思いもつきませんでした。なるほど~、ルパンⅢ世のごとく、キン肉マンⅢ世なんですね!
いや、これはおみそれいたしました。ゆで先生、意外とこのアイデア好きかもしれませんよ! 予想候補として頭に入れておいてよいと思います!