今週のキン肉マン 第20回超人オリンピック編第3弾-最終予選-月への往復マラソン/最後の8人め

今週のキン肉マン
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 加熱する超人オリンピックの予選。その最終競技はマラソン、しかも月への往復という途方もないマラソンでした。折り返し地点の月に到着し、そこで証となるウサギを手にして地球に戻ってくるというルールです。スグルは予想通りスタートダッシュに失敗(笑)。ドンケツから予選突破を狙うという不利な展開に。

 月にトップで現れたのは、優勝候補の筆頭であるロビンマスク。そしてテリーマン、カナディアンマンと続きます。ビリっけつでようやく月に到着したスグルですが、そこにはもうウサギを手渡す係員はいませんでした。

 そんなスグルに「おまちしておりました」と現れたのは、ハリーレイス似の怪しい男。証となるウサギをスグルに手渡します。しかしこの男は、懲りずにオリンピック潰しを夢見るキン骨マンの変装であり、先ほどスグルに手渡したウサギは時限爆弾でした。

 国立競技場には、続々と超人がゴールに帰ってきます。下馬評通りの強さでロビンがトップでゴール、そしてテリーマンが続きます。そのあとも続々と予選突破となる超人がゴールし、最後の権利を持つ8人目に現れたのは、アフリカ代表のキンターマン。

 しかしキンターマンは余裕を見せてゴール手前で旋回するというパフォーマンスを披露。そうこうしているうちに、スグルの手にしていたウサギ型時限爆弾が爆発し、その爆風にあおられた、スグルを含めた多数の超人たちが団子状態でキンターマンに激突。そのまま同着でゴールすることになり、誰が最後の予選突破者なのか、わからなくなってしまいました。

 電光掲示板でゴールの瞬間をスローモーションで確認しても、全員が同着という結果に。国立競技場は「オレこそが決勝進出者だ!」と乱闘状態になり、収拾がつきません。結局最後の決勝進出者は、バトルロイヤルで決めることになりました。

 しかしここでもキン骨マンが暗躍。スグルを確実に敗退させるために、スグル以外の超人たちにコントロールガンをあびせ、自分の指令通りに動くよう洗脳します。そしてバトルロイヤルが始まるや否や、全員でスグルを集中攻撃するよう指令を出し、秒殺で彼をフォール。一番目の敗退者とすることに成功します。

 この異常事態をキン骨マンたちが起こしていると察知したテリーマンは、イワオから指令用マイクを奪い取り、キン骨マンを集中攻撃するよう指令を出すと、キン骨マンはバラバラになり、洗脳されていた超人たちが我に返ります。そして試合がすでに始まっていることに気づき、また乱闘状態に。すると、なんと全員が相打ちで死亡という結果となり、残っていたキン肉マンが決勝進出者となるミラクル裁定が。

 すったもんだで何とか超人オリンピック決勝トーナメントへのキップを手にしたのでした。

 まだまだ続く、ゆで先生のコロナ休筆。今回も1回目(第20回)の超人オリンピックのリバイバルです。最終予選の競技は月へのマラソン。スケールがでかいです。

 今回も端々にギャグが散りばめられており、ひじょうに面白いです。ブラウン管にスグルの顔が映るだけで、そのブサイクさにお茶の間がひっくり返るとか、「親の顔がみたいわい」とあきれるハラボテに、真弓が「みせてやろうじゃねえか、どうだ、どうだ」と詰め寄る様とか、真弓が場外に飛ばした鼻くそでビルが倒壊するとか、スグルが尻でしゃべるとか、ものすごくくだらないんですけど、今でも笑ってしまいます。子どもの頃も腹抱えて笑いました(笑)。

 あと当時と比べて、絵の差し替えが入っていますね。「空とぶマラソンだ」というくだりでモブキャラが出ているのですが、リアルタイムではここで8エイトマンと仮面ライダーが登場していたはずです。今回は版権の関係か、よくわからないヒーローに差し替わっていました。フラッシュマンって誰なんだろう? 左側のキャラもよくわからないです。誰が教えてください(苦笑)。

 意地を張って「ジェット噴射機なぞ借りん!」と男気をみせるも、3コマ後にはその貸与行列に並んでいるという、言っていることとやっていることが違うというベタなギャグも笑いましたね。このくだりはとてもコントチックで、ゆで先生のお笑い好きが垣間見えるような気がします。

 月に到着し、給水をとるロビンですが、珍しく黒目が出現しています。そのためとても違和感のあるレアな表情となっていますが、飲み物を差し出す女性に視線を向ける表現をするために、中井画伯がいろいろと悩んだ上に選択した表現だったのでしょうか。今現在の中井画伯が、これと同じコマをどう描くかというのも興味があります。

 さらには仮面越しに汗を拭き、給水をするという、ゆで先生ならではの表現が初めて行われた貴重な回だともいえます。その後ロビン一族は仮面のまま食事をしたり、呼吸器をつけたりするという、マンガ表現の限界に挑むようになるのですが(笑)、それに対する免罪符をここで得たような感じもしますね。

 月面でのギャグで個人的お気に入りなのは、「ワハハハ、スグルはおどろかそうと思って、あの岩かげにかくれているんだ、きっと」という、真弓の無邪気でご都合主義の予測発言ですね。とても面白いです。負け惜しみじゃなくて、本気でそう思っていますからね、彼(笑)。ハラボテ委員長の「おらん、おらん!」というツッコミも最高です。完全に漫才ですよ(笑)。

 そしてお約束のキン骨マン軍団の妨害行為。カニベースも加わって三人体制となり、完全にタイムボカンシリーズの悪役三人組と被ります(笑)。今回は悪巧みを企てるも、何の因果か敵を助ける結果となるケースですね。でも彼ら三人組にとってもある程度の目的は達成できたという、珍しいパターンです。

 しかし…キンターマンは惜しいことをしましたねぇ。余裕を見せていなければ、楽勝で決勝トーナメント進出だったのに…。もし彼が決勝に進み、カレクックと闘っていたら、いったいどんな試合になったのでしょうか。ちょっと興味ありますね(笑)。

 同着の超人たちが権利を巡って乱闘するさなか、アデランスの中野さんが大見得を切って仲裁に入りますが、結局尻込みして引き下がるという無意味なシーンもあります。無意味っていっちゃアレか(苦笑)。でもこのシーンが必要なのか、不要なのかという観点でいうと、間違いなく不要ですよね(苦笑)。

 でも面白いんですよ。それは中野さんのキャラが確立されているからなんですよね。私はこの話が掲載されているコミックス第3巻から読み始めた口なのですが、それでもこの時点で中野さんの面白さには魅了されていましたから。つまりチビッ子の心を、速効で鷲掴みにするキャラクター性が彼にはあった、ということですよ。でも「この人誰なのかな?」という疑問はいつもついて回っていましたけどね(笑)。

 そのうちこの人は編集者のパロディキャラなんだ、ということがわかります。中野さん以前で編集者をキャラクターとしてマンガに登場させるというのは、『トイレット博士』におけるスナミちゃん(角南記者)があり、有名です。

 おそらくゆで先生もそれに影響されて、中野さんをキャラクターとして登場させたのかな…? なんて思うのですが、どちらにしろゆで先生が彼にものすごく信頼を置いていて、茶化すほどの関係性を構築している、と予想することができますよね。ちなみに中野さんの他に、鳥嶋さんやクンタ鈴木さんもいますね(笑)。

 この頃のゆで先生のお気に入りのギャグパターンは、大口を叩くが結果が伴わない、という落差ギャグでしょうか。「何やってんだ、オレに任せろ!…おわーっ!」と、結果役に立たないパターン(笑)。ハラボテ委員長もこれやってますね。

 控え室のデモンストレーション合戦も笑ったなあ(笑)。あの受け口の大仏みたいな超人とのやりとりです。パンツやぶいてもカッコつけるスグルに大笑いしました。「最後までやり切るんだ!」って(笑)。ちなみにうちのミニラくん(男の子・小5)も、このシーンはお気に入りです。

 テリーマンとラーメンマンの、リングサイドでのやりとりも好きです。あのオナラのやつ。両方の思いが別方向なのに、会話が成立するという、アンジャッシュのすれ違いコント的な面白さがあります。

 あのストイックなラーメンマンに、あんなコミカルな役をやらせるというのが衝撃的ですが、当時はまだラーメンマンがその後、あんなにキャラとして成長するとは予想もしていなかったし、ゆで先生も彼のキャラ設定をまだ何も考えていなかったという状況の産物だったんでしょうね。別にオナラはカレクックでもよかったんでしょう、ホントは。

 オチは初っぱなに消えたスグルが、ひょんなことから繰り上がり勝者となるという、ミラクルファイター的キャラクターの片鱗をみせるものでした。ここからいわゆる“逆転ファイター”という二つ名が彼についてくるようになる、記念的な回でもありましたね。

 その他気になった点は

  • 中野さんのカツラを釣り上げる、いたずら好きのタザハマさん。
  • スグルの飛行機能は遊覧用(笑)。
  • 「スグルにバカにされると人一倍ハラがたつ」というハラボテ委員長の気持ちはわかる(笑)。
  • 「ウサギをやさしくだいて」というフレーズに、ロビンのベビーフェイス演出が強調されている。
  • キン骨マンの腕時計は、💀ドクロ型。
  • アフリカ代表って、よく考えるとだいぶアバウトだよな(苦笑)。一緒くたにされている。
  • バトルロイヤルに登場した10人の超人のうち、識別ができるのはスグル、キンターマン、スフィンクスマン、アマゾンマン、銅ベルマンの5人のみ。
  • 他の5人は、いい加減なモブキャラで回している(笑)。
  • デモンストレーションの大仏超人も、あの中にいたのかな?
  • 序盤、ルピーンらしき超人も乱闘に加わってますね。
  • バトルロイヤルの16文キックで、馬場に似た超人が紛れてる(笑)。
  • 以上の結果から、あまり整合性は気にしていないことがわかります(笑)。
  • レッドシューズマンの両替えポーズは、誰かモデルがいるのかな(笑)?
  • 他の9人は全員死亡という衝撃。でもスフィンクスマンとか普通に復活していたけど(笑)。
  • スグルの決勝進出を祝う顔ぶれに、ロビンマスクやスカイマンがいますね。はじめからスグルが好きだったのかな?

 こんなところです。次回は2週間後の6/22だそうです。既出話の再掲載なのに、なんで2週間空くんだろう…? しかも超人オリンピック編は終了し、完璧超人始祖編の初回をやるようです。これは…7月以降も休筆が続くという意志表明なのかな…? だとするとなかなかに辛いですね。

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