『クルシフィクションベア・クロー』でペシミマンからダウンを奪ったウォーズマン。ところがペシミマンも、最終戦闘モードに対抗する秘策があると言い、立ち上がってきて――。
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超回復にはあらじ
最終戦闘モードを備えていたウォーズマンに対し、自分にも秘策があると豪語したペシミマン。

何をするつもりかって?
こうするのさ
と、おもむろに自分の両腕を真上に掲げると、勢いよく天に向けて発射されるファイヤーバードガンスリンガー。その様子を見た解説のザ・マンリキは

あの目…大きな狙いがあることは確かだが…あ…ああ~~っ!
と、その後に起こった現象に思わず声をあげます…ってマンリキ、やっとまたしゃべってくれましたね。あまりにも空気だったので、アワワして気絶しているのかと思ってましたよ。ど~もスマンリキ(笑)。
そして彼が目にした驚愕の現象とは…ペシミマンの前腕部からロープを伝い、謎の液体がドロドロと流れ落ちてくるというものでした。
そしてその粘液状の液体は、ペシミマンの頭の先からつま先までをコーティングしていきます。
え…なに、これ? ちょっと不気味なんですけど…! ただ秘策の有力候補だった“超回復”能力ではなさそうです。そのため異様ではあるのですが、少しホッとしちゃうという、謎の心理状態になってしまいましたよ(苦笑)。
いや~このホッとする気持ち、皆さんもおありだったのではないでしょうか。すごろくでいえば“ふりだしに戻る”という罰である超回復能力。あの

またイチからかよ…
感が回避できるということが、ここまで精神を楽にさせるとは…裏を返せばこの超回復は、やはり能力として設定してはダメな部類だということがよくわかります。チートすぎるんですよね。
好印象貯金と近しい間柄
そしてその様子を見ていたウォーズマンは

ハッ、そうか! 確かあの縄の素材は…!
と、ペシミマンをコーティングする素材にピンときます。それを見て

おっと、もう気づかれちまったか
と、対戦相手の慧眼に、幾ばくかの失望を覚えるペシミマン。このあたりのね~、心境を正直に暴露しちゃう素直さがまた…彼の好印象貯金を積み重ねるというか。

あいつ、コツコツ資産形成しやがるな
みたいな(笑)。だって皆さんの心の中のペシミ株、けっこう騰がっているでしょ? それはね、彼の資産形成がウマいからなんですよ、きっと(笑)。

しかもですね、とらえようによってはこの発言って

この秘策、きっとびっくりするぞ、アイツ。ワクワク
と楽しみにしていたのに、相手がけっこうあっさりとネタの正体を見抜いちゃって

なんだよ~、つまんね~ねな~。
もっと驚くと思ったのにぃ~
と失望したニュアンスにもとれるじゃないですか。
そしてこのような感情を伴うコミュニケーションって、けっこう親密な間柄、それこそ親友や家族、もしくは恋人同士くらい近い距離でこそ起きうるものだと思いませんか?

今夜は彼女の誕生日。
サプライズで彼女の生まれた年のワインをプレゼントしよう…フフフ…

ジャ~ン、これな~んだ?

え~? 生まれた年のワインとか?

おっと、もう気づかれちまったか。
なんだよ~、もお~

ゴメン、ゴメン、偶然よお~
イチャイチャ
みたいな(笑)。
このように、親密だからこそちょっとサプライズを与えたい、喜んでほしい、感情を揺さぶりたい。そんな気持ちが生じるわけです。
つまりこんな感情が思わず発生してしまったペシミマンにとって、ウォーズマンはそれくらい近しい対象になっちゃったんですよ、きっと。
ど~もスマンリキ
結局相手にすぐにネタバレしてしまったため、ペシミマンは正式に種明かしを開始。

ニキニキ、このファイヤーバードをつなぐ縄は、オレの体の中でも最も硬い素材でできている
と前口上を口にした瞬間、その先を待たずにウォーズマンが鋲を使った背面アタックを敢行。この慌てっぷり、時間が経てば経つほど、自分が不利になることがわかっているかのようです。
驚いたのは、彼の行動に対して解説のマンリキさんもまた

急げ、ウォーズマン!
と、同様の危機感を持っていたということ。つまりこの時点で、マンリキもペシミマンの秘策の正体に気づいていた、ということなんですよね。
これ、何気にマンリキの評価、高くなると思いませんか? もちろん過去のキャラが意外とキレ者だった、という表現は嫌いではないのですが…今回については少し手放しで喜べないというか。
いや、試合の当事者かつ主力キャラのウォーズマンが、この秘策の正体にピンとくるのはしっくりくるんですよ。そして

ウォーズマンすげえ! さすが!
となるのが心地よいというか。
ただ…あのマンリキが…あのマンリキがウォーズマンと同じくらいの注意力と状況予測能力を備えているというのが…ど~もね。これによって“ウォーズマンさすが理論”が曇るというか…要は

誰でも気づくじゃんけ
レベルに落とされたような気がしちゃうんです。いや、マンリキファンの方には本当にスマンリキなんですけどね(苦笑)。

硬度1差の優越感
そんな悲喜こもごもがあった中、ウォーズマンの背面アタックは見事ペシミマンにヒット。しかし…なんとその鋲の方がベキベキとへし折られることに。この様子について

ニキニキ、わずかに遅かったな。
そうだ、オレはコイツで全身コーティングすることにしたのさ

この投げ縄素材の硬度は9…つまり!
とペシミマンが解説を始めるも、あきらめずに今度はハイキックを放つウォーズマン。しかし迎撃のカポエイラキックで相殺されると、右脚についていた鋲もすべてへし折られます。
そしてそれに動揺したウォーズマンのスキを突き、ペシミマンはドラゴンスクリューを一閃。マットに転がるウォーズマンに対し

そうさ、こうなったらその厄介なトゲトゲボウズはもはや通用しない
と啖呵を切るや、おもむろに着ていたコートを脱ぎ捨て、コーティングされたロボ超人の全貌を露にしました。
おお~、見てきたようで見ていない、ペシミマンの全身がここで初めて描写されましたね。やはり新鮮なのは、今までコートで隠れていた肩口でしょうか。
特徴的なのは、テリーマンを思わせるスターエンブレムですね。これまでも随所に星の意匠をあしらってきた彼ですが、その内部にも星を配置してきました。
はたしてこれがテリーマンとどれくらい関連性があるのかはわかりませんが(たぶんない)、いずれにせよ全身でアメリカを表現しているイメージは強いですね。さらにコーティングをしたため、ツヤツヤと光沢があります。
そしてその硬度は9。まいったなこりゃ、という感じではあるのですが、キン肉マンにおいては最高峰とされている硬度10には及ばないところに、

ま、いかに五大刻といえども、将軍サマの硬度10には敵わないのね
という優越感を読者に与えてくれたという方が、正直な感想でしょうか。そしてその硬度1の差が、勝敗に関係してくるというのも、あながちなくはないような気がします。

ウォレッガーさんかい⁉
いずれにせよ優勢を取り戻してじりじりと滲み寄るペシミマン。しかしウォーズマンはそれにひるむことなく

な…なんのこれしき…
と、80年代アイドルのラジオ番組タイトルを口にして(笑)起き上がり、

オレはロビンマスクから正義超人のリーダー役を引き継いだんだ…ここで倒れるわけにはいかない!
と自身を鼓舞すると、おもむろにコーナーポストに上ります。そして両手を高々と天に向けると

単純な硬度で敵わずとも、そこに巨大な運動エネルギーをプラスすれば

硬度の壁を破れる反撃は繰り出せる!
と、ダブルのスケールベア・クローを使ったスクリュー・ドライバー光の矢攻撃を発射し次回に続く、です。
う~ん、ウォーズマン、奥の手を出すのがちぃと性急ではないですか…? このスケールベア・クローを使った光の矢攻撃って、
最終戦闘モード×超必殺技
のかけ合わせですので、おそらくは今現在ウォーズマンが放てる最高最大の攻撃のような気がするんです。それを…あせって先に出してしまったような…。まさにカイ・シデンが言っていた

スレッガーさんかい? 早い! 早いよ!
といった心境です(苦笑)。そしてその行動には、ハヤト・コバヤシ(カイVer.も可)がそのあとに続けた

こういう時、慌てた方が負けなのよね
という格言が当てはまっちゃうような気がして。まさにね、そんな気分に浸っちゃってますよ、私(汗)。

そんなウォレッガー中尉状態(苦笑)ですので

これ…両者が激突して、万が一ペシミマンに風穴を空けることができなかったらどうするんだろう…?
という不安しかないんですよ。また、ウォーズマンに二の矢の保証がないというのも、この不安に拍車をかけるんですよね~。
しかも…タイムリミットがいい感じで訪れそうな時間帯ですし…。そうなると、これを凌ぎ切る雰囲気がプンプンしているペシミマンの方が、圧倒的に有利なんです。ですので、個人的には
- 一発目の光の矢が硬度負けして折れる
- ウォーズマンのスタミナが切れる
- ペシミマンのフィニッシュ技が発動される
- 何かしらの奇跡でウォーズマンがリブート
- 爆縮のような仰天展開で二の矢を発射
- 硬度1の差を突いて見事ペシミマンを討ち取る
- しかしあえて致命傷を避け、二人が分かり合う
という展開を夢想するしかありません。ただこれ、かなり都合がいい妄想であるのは間違いがなく…。
それだけに、ちょ~っと今回の引きでは、ウォーズマン敗北という見たくない未来がチラッと見えてしまった気がしました。ホントに、ホントに杞憂であってほしいのですが。
最悪のシナリオ
そしてもっと最悪のシナリオとしては、前回も書いたように、負けが濃厚になったウォーズマンを、狼の部屋のコワルスキー長官がメンツを守るために遠隔で爆破するというシナリオです。
そしてこのシナリオについては感想文仲間であるたけGさんが、さらにすごい展開を妄想してくれているんですよね。ちょっと引用させていただきましょう。
一度はペシミマンを追い込んだウォーズマンの最終戦闘モードの実用性は証明された。これ以上の検証はもはや不要。2人まとめて葬ってしまうのダー! ポチッとな。
と、最終戦闘モードと同様にウォーズマンの体内に仕込んでいた自爆スイッチをオン。リングで巻き起こる大爆発。両者まとめて葬ったと思った長官たちは高笑い。
しかし超回復能力で持って再生したペシミマンが立ち上がる。
物言わなくなったウォーズマンを見て怒りに震えるペシミマン、狼の部屋を完全に破壊して壊滅。そのあとで無言でウォーズマンを抱えたまま立ち去っていく…

いやいや、ダメダメ、こんな展開、ダメよ~、ダメダメ(笑)!
でもニコ&ニキの結束が強まって、ニコが時間超人側に連れていかれるという展開は、話としてはかなりドラマティックではあります。ドキドキしちゃいますよね。

でもこれはさすがにたけGさん本人も

見たくないけど
と言い切っています(笑)。うん、私も同感ですね。見たくない(笑)!
その他気になった点
その他気になった点は
- 両手を前に突き出すペシミマン。これにウォーズマンがグータッチで応えていたら、どうなってたんだろう(笑)。
- いつ見てもマンリキのインカムには無理がある(笑)。
- ほっぺのアレがジャマなのよ。
- ニキの前腕部には、常にカーボン粘液が充填されているのだろうか。
- よくよく考えたら、粘液のついたコートを脱いだら腕と背中はノーコーティングでは…?
- それだ!それが弱点だ!
- ウォーズマンの鉄鋲背面アタックは、マリキータマンの『テントウムシダマシクラッシャー』を彷彿とさせる。
- 嶋田先生「中井くん、少しずつ描くの楽にしたげるからね!」
- 中井先生「おおっ、鋲の数が減った! 相棒、ありがとう!」
- ドラゴンスクリューでバレリーナのように舞うウォーズマン(笑)。
- 私がプリマよっ(笑)!
- “トゲトゲボウズ”という単語を使うペシミマン。実は愛嬌もある(笑)。
- コートを脱ぎ去ると、やはりロボっぽさがマシマシだな、ペシミマン。
- でもスカーフと帽子は脱がないスタイル。
- 『ウォーズマン ナンノこれしきっ!』、毎週日曜日25:00~ニッポン放送で放送中(笑)?
- くらえ、ウォーズマン力学!! のあおり。とうとうニュートン力学なみに認知されたウォーズマンの理論(笑)。
こんなところですかね~。次回、決着がつきそうですね。どうかよい結末が訪れますように。期待しております、ゆで先生。
お知らせ
超人批評のご案内
超人批評では新作がアップされております。今回は99回目の超人批評にあやかり、99の数字を胸に刻む男・スペシャルマンの再批評です。
オレ流超人批評というコンテンツにおいて、初めて世にヒットした『カナ・スペ』。当時は彼らに対するディスりがメインのテキストだったので、今回あらためてフラットな視点で彼を再批評してみました。ご興味ございましたらぜひどうぞ。
そして今回、意外な分析眼を披露した、解説のザ・マンリキさんを復習してみたい方はこちらをどうぞ。
現役時代の彼の考察を、ふんだんにまとめておりますよ。
アニメ・キン肉マン感想のご案内
さて、2025年1月12日より『アニメ・キン肉マン 完璧超人始祖編』のSeason2が始まりました。それについての感想も書いてみましたよ。
今回は第19話『鋼鉄の不沈艦!!』です。
第19話では、ロビンマスクの前半生を描いた質の高い回想シーンが堪能できます。同時にネメシスにゴキブリと蔑まれた彼が、ゴキブリ上等で現在の矜持を真摯に語るシーンがとても熱い! まさにロビンんのカッコよさを堪能せよ、という回になっています。
そしてこれを機に10年以上前の原作連載時の感想も蔵出し! 当時の私がどんな的外れな予想をしていたのかを晒すことで、時代を超越した笑える感想となっております。ご興味出た方はぜひ↓。
キン肉マン以外の雑文のご案内
キン肉マン以外でも興味深いコンテンツを探している方はこちら↓なんていかがでしょうか。
光栄の名作ゲーム『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』の思い出語りです。“オルド”という伝説的なシステムを採用したがために、全国の思春期男子学生たちが

お、お、お~~~~っ!
となってしまった(笑)タイトルを、その壮大さも含めて考察しております。あの当時の甘酸っぱい記憶を振り返りたい方はぜひどうぞ。
新刊のご案内
そしてコミックスは4月4日に、最新刊88巻が発売されるようです! しかも久々の『読切傑作選』も同時発売! こりゃあ春から縁起がいいぞ! それではまた。




コメント
あまりよろしくない流れですねえ
展開次第ではありますが先に必殺技を出した方が負けるってのはバトル漫画のセオリーなわけで
それ抜きにしても時間超人には超回復もあるので
>これ…両者が激突して、万が一ペシミマンに風穴を空けることができなかったらどうするんだろう…?
風穴開けても無駄、なんてこともあり得るわけで…
そんなよろしくない流れの中次回煽りが「ウォーズマン力学」ですよ
これは次回に期待していいのか!?単なる編集の悪ノリか!?
と予想外のところから揺さぶられまくりです
uzukiさん、こんにちは。
ちょっと出し急ぎな感じはしましたよね。もちろん試合が長引いているので、テンポを考えると仕方ないのかもしれませんが…
結果的には最悪の展開は避けられましたが、まだ勝負はまったくわかりません。しかしハラハラさせてくれる試合です。
アキラさんこんにちは
ペシミマンの秘策、「なるほど!その手があったか!」と感心しました。
でも自分もアキラさんと同じように「悪魔将軍に負けてるじゃん…」なんて思いました(笑)
でもいつでも硬度10ダイヤモンドになれる悪魔将軍ってやっぱり凄いんだなと改めて思いました。そう考えると刻の神も将軍やその他の完璧始祖を行動不能にするわなって思いました。
結果はどうなるかわかりませんがニコとニキは分かりあってほしいですね。そして振り返ればニコがいるの主題歌のように2人揃って
今からそいつ(ポンコツ3人組)をこれからそいつ(長官)を殴りに行こうか〜♪なんて展開になったらいいなと思います(笑)
あと読切傑作選楽しみですね!
たびたびすみません…
よくよく考えたら硬度9にしたのはロープに柔軟性を持たせるためなのかなって思いました。おそらく当初は硬度10にしようと思ったけど硬すぎてロープの役割(相手に巻きつける)が出来ないので1つ硬度を下げたのでは?つまり硬度9がロープの役割を果たせるギリギリのラインなんだと思います。
なるほど~、そういう理屈の面もあるのかもしれませんね~。
アトールさん、こんにちは。
やはり思いましたよね、悪魔将軍に負けてるなあと(笑)。
でも二人は本当に分かり合ってほしいです。この二人が痛快なバディを見せてくれたら、読者も大喜び間違いなしでしょうね。