今週のキン肉マン第357話-一世一代のおたけび!!

今週のキン肉マン
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 バベルの塔に挑むキン肉マンたちは、初戦を突破できなければ、全員がその先の試練に挑む権利すら失ってしまうという“試練”を課せられる。この責任重大な一戦に、ジェロニモがまさかの立候補―!!

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ジェロニモの立ち位置

 責任重大のトップバッターを志願したジェロニモ。その理由はカピラリアの欠片ピースを託してくれたプリズマンに報いることはもちろん

自分を名代として推挙してくれたテリーマン先輩なら、真っ先に手を挙げリングに向かっていこうとするハズ!

と、テリーマンならどうしたか、という視点に基づいての志願だったようです。

 なるほど、彼はそれくらい自分自身をテリーマンに置き換えて闘いに臨んでいるわけですね。それはつまるところ

ジェロニモ ≒ テリーマン

という設定で今シリーズを描いていくという、ゆで先生の意思表示でもあるわけです。

 ということは、今現在のジェロニモの立ち位置は『完璧無量大数パーフェクト・ラージナンバーズ編』において、いの一番でマックスラジアルと対戦したテリーマンと同等、ということになります。

 そしてその時の結果を鑑みると…なんとなく今回のジェロニモの行く末が見えてきますね。

いじめっ子アシュラマン

 しかしながら彼のトップバッター志願については、8人の男たちが紛糾していましたね。

 実際彼の志願には読者側もザワザワしたのですが(笑)、それを当事者たち自らが行った形となりました。まさに超人版『ザワつく!金曜日』でしょうか。あんまり観たことないけど(苦笑)。

 そんなザワつくリアル・ディールズたちの中でも、特に激烈にジェロニモを否定したのがアシュラマンです。ジェロニモの高ぶる思いに対し、見下すように

却下だな。

とピシャリ。まさに“NOと言える悪魔超人”です。ちょっと古すぎるか。わからない人はググってください(苦笑)。

 しかしまあ、人生において面等向かって“却下”と言われるのは、なかなかに心折られる行為ですよ(苦笑)。そしてその後に続く言葉も

そこまでお前の実力を信頼しちゃいない。

お前はテリーマンじゃない。

それどころかこの中じゃ一番突破の可能性が低い超人だとさえ思っている。

と、かなり辛辣です。『宇宙タッグトーナメント』乱入時における、カナスペ間引きに匹敵する暴言かもしれません(苦笑)。

 そんなアシュラマンの詰め寄りに、ジェロニモは思わず尻もち。こういう無様なアクションがまた、彼の情けなさを助長するんだよなあ(苦笑)。

 しかしバベルの塔編に入ってからのアシュラマンの言動は、かなりキツいです。それはサンシャインに対してもそうでした。

 ある意味彼は読者が感じていることを、すべて代弁してくれているわけです。彼がハッキリ言わなければ、逆に読者はモヤモヤしたまま話を読み進めることになるわけで。

 そう考えると、彼の辛辣さというのは、あえて憎まれ役を買って出ている、ともいえるわけです。そんな役割は、プライド高き悪のお坊ちゃんである彼以上に、適任者がいないんですよね(笑)。

 でも「お前はテリーマンじゃない」という一言は、裏を返せば「テリーマンだったら認めるよ」と言っているようで、彼ら二人の腐れ縁を感じさせて少しうれしくもあります。

思わず本音を漏らしたスグル

 アシュラマンの口撃は止まらず、なんと話をスグルにふるという暴挙にでます。これに対して困り果てたスグルのリアクションがめちゃくちゃ面白いです(笑)。

 スグルは基本、闘いから逃れたいわけですから、当然トップバッターなんて志願したくありません。

 ですので、都合よくそれを志願してくれたジェロニモに対して「いけいけ~っ、いいぞ~っ!」と煽ればいいのに、「ジェロニモでいいのか」というアシュラマンの真顔の問いかけに

ちょっと答えづらいのう~っ

という、本音を漏らしてしまいます。これには

おいおい、スグルさんよ、正直だなあ…

と、全国の『キン肉マン』ファンが、総苦笑いした瞬間ですよ(笑)。というか、ひどいよ、スグル。その通りなんだけどさ(笑)。

サンシャインの苦情

 そんないざこざを収めたのは、予想外のサンシャインでした。おっ、サンシャイン、ここで出しゃばる? と思ったのですが、その瞬間彼とジェロニモの因縁を思い出しました。

 そうですよ、サンシャインは現在フルボッコにされているジェロニモに、シングルマッチで負けていたんですよ。こりゃ彼の言動は見ものだぞ、と思いましたね。それこそ女房を質に入れてでも(笑)。

 もうね、話の切り出し方から爆笑です。

せっかく前途ある若者のジェロニモくんが自ら手を挙げたんだ…ここは行かせてやろうじゃないか。

 ジェロニモくんて…いかん、腹がよじれそうです(笑)。あまりにも優しすぎて、逆に気味が悪いです。

 そんな風にジェロニモをかばうサンシャインに対し、さらに辛辣なことを言うアシュラマン。この二人を見ていると、まるで会社の係長と課長とのぶつかり合いのようです。

係長
係長

お前みたいな新人に、このプロジェクトを任せられるわけねえだろうが!

新人
新人

できるズラ!

係長
係長

無理だ、無理だ! 絶対に無理だ!

課長
課長

まあまあ、係長。ここはせっかく若い子が手を挙げてくれたのだから…任せてみようじゃないか。これも教育の一環だよ。

なんて図式が見えちゃいますよ(笑)。

 そしてサンシャインは、五重のリングでのシングルマッチ敗戦については、そこまで悔いがあったわけではなかったことを告白します。

 というのも、“あの時のジェロニモはたしかに強かったから”らしいです。要は納得のいく敗北だったんですね。けっこうこれ、意外でした。

 逆に許せなかったのは、その後のジェロニモのヘタレ具合だったそうです。彼がヘタレればヘタレるほど、それに負けた自分の評価も下がる一方であり、それが許せないと。

 確かに…これはサンシャインの心中を察するに余りありますね…ただ自分が負けたときのジェロニモは、絶対的に強かった。それゆえこの矛盾が消化できないんでしょうね。

 ある意味このサンシャインの告白は、彼が被った風評被害に対する、ジェロニモへの苦情ですよ。名誉棄損でジェロニモを訴えた、と言い換えてもいいかもしれません(苦笑)。

 そしてその損害賠償は、ジェロニモが本当の力を発揮して、超神に勝利すること。これがジェロニモの、サンシャインに対する賠償金となったわけですね。

 しかし…サンシャインの訴えは涙ながらには聞けませんね…肩にかけた手の指が、めり込むほどに力が入るのを、誰が止められるでしょうか。いや、止められないですよ(笑)。

 それでも最後にはニカッと笑って彼を送り出し、「文句ねえよな!」と強引なクロージングですよ。その様を見て、ジャイアンが力で意見を押し通す感じにソックリだと思いました(笑)。

 ただこれでジェロニモの勝利フラグが、さらに堅固なものになったような気がします。プリズマン、テリーマン、サンシャイン。3人もの強者の思いを背負って、もはや負けはないよなあ。

 そしてここでも気になったのが

オレとおそらくテリーマンだけが見抜いていた、本当のお前の強さを見せてみろ。

という言葉ですね。ここでもテリーマンの立場が上がるような表現をしています。

 先ほどのアシュラマンもそうですが、はぐれ悪魔コンビは揃ってテリーマンを相当に認めている感じがします。まあこの二人とテリーマンのやり取りは、相当濃いですからね。

 でもこのような感じでサラッとしたリスペクトをにおわせてくれると、読んでいるこちらもなんか気分がいいです。もちろん二人は

そ、そんなことまったく思ってねーよ!

と、口をそろえて言うでしょうけどね(笑)。

でかすぎる超神

 そしてジェロニモは颯爽とリングイン。しかも同時に超神のフードをはぎ取るという、クールムーブも披露です。

 それにより現れた超神は、“進化の神”ことジ・エクスキューショナー。その意味は“死刑執行人”だそうです。なんとも物々しいお名前ですね。たしかに右肩の巨大な鎌が死神を連想させ、死を司るイメージはなかなかのものです。

 そして…圧巻なのは、そのでかさです。横はそうでもないのですが、縦が凄まじい高さです。これストロング・ザ・武道やサンシャインよりもでかいんじゃないかな?

 ただこれも、テリーマンの名代ということで、ジェロニモ版巨漢ジャイアントキラーを演出したいがための、ゆで先生の設定のような気もしますね。ということは、ここでもジェロニモ勝利のフラグが立ったことになります。

 もう一つ、今回ジェロニモの相手に関しては、彼を超人にしてくれたスーパーマン・ロードの神が絡んでくるのではないかと思ったのですが、どうも雰囲気的にエクスキューショナーにそれは当てはまりそうもありませんね。

 彼を乗り越えてジェロニモが勝利する、というパターンもかなり胸熱だと思っていたので、これに関しては少し残念です。

 さてこのジ・エクスキューショナー、どんな特徴を持つ超人なのでしょうか。

 体についている装甲を見る限り、蛇腹的なギザギザがあるので、それが縮んでパワーを蓄え、伸びるときにそれを放出して攻撃する、みたいな感じでしょうか。ビックリ箱みたいな仕組みですけどね(笑)。

その他気になった点

 その他気になった点は

  • ネプチューンマンもアシュラマンの尻馬に乗って、微妙に厳しいことを言っているな。
  • 「お前がオレを推すのか?」というバッファローマン。含みがあるなあ(笑)。
  • 「コイツに負けた腹いせ」って…いちいち口が悪いんだよな、プリンスは。
  • 却下、実力・実績なし、ヘタレ、負け犬…1話でここまで蔑まれた超人がかつていただろうか?
  • 下手したらカナスペを超えたかも…。
  • でもその後の劇的勝利を盛り上げるためのフリの可能性があるだけマシか。
  • サンシャインは株を上げたようで、結局は自分の立場をよくしたいだけ、ともとれる(苦笑)。
  • 「お前の見込み違いを一生恨んでやる」と、捨て台詞も性格悪いよ、プリンス…。
  • でもプリンスだって、シングルマッチの勝ち星ゼロなんだよな、密かに(苦笑)。
  • このザワつきに、一言も声を発しない超人師弟コンビ。やはり踏み込めない話題なのか(苦笑)。
  • 今のジェロニモの立場は、ちょっと前のブロッケンJr.に近しいのかな。
  • あの長身でコーナーポストに立つなんて、エクスキューショナー、なかなかのバランス感覚。
  • 前回はサタンに似ていると思ったのですが、違いました(苦笑)。
  • エクスキューショナー、リングがめり込みすぎ(笑)。

 こんなところですかね~。

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コメント

  1. ターキー より:

    どうも「進化の神」っていうのが気になりますねぇ…
    巷では「スーパーマンロードの神なのでは?」と言われていたりしますし
    「蛇腹の部分は階段をイメージしてるのでは?」なんて意見もある

    個人的には同一の神じゃないかと思っているんですけどね
    「(超人へ)進化するに足るかを見極め、十分な力を資質を持たない者は容赦なく処刑する神」と考えれば、名前にも合点がいきますから
    まあ違うでしょうけど(笑)

    • アキラ より:

      ターキーさん、こんにちは。

      “蛇腹が階段のイメージ”は観察力が突き抜けているなあ…(笑)。そんな連想ができる人になりたいですね。天才ですよ。

      そう考えると、進化の神がスーパーマンロードの神と同一であるという希望が持てますね。

      でもターキーさんのおっしゃる“見極め、ダメなら容赦なく斬り捨て”という設定は、二面性がクールですね。かっこいいです。

      • ターキー より:

        「蛇腹が階段」っていうのは、私も寝耳に水でしたアキラさん(笑)

        ただまぁ「ギロチン台の階段」って意見もあったので「あ、やっぱ単純にそっちかも…」と不安になってます(汗)

    • たけ より:

      私もターキーさんに一票(名前にてますが、別人ですよ笑)。
      進化を人間→超人の進化と捉えると彼がスーパーマンロードの神である可能性はあるのでは?と思ってしまいます。

      • ターキー より:

        たけさん、ありがとうございます

        …ただ自分で言っておきながらアレなんですが、もしかしたら別々の神として存在するのでは?とも思い始めてます(苦笑)
        ようは「調和派:進化の神(超人→神への進化)、慈悲派:スーパーマンロードの神(人間→超人への進化)」という感じに
        バベルの塔のことも考えたら、正直その線の方がありそうな気がしてきてます…

  2. 柩幸 より:

    進化に値しない者は処刑する……そんな厳格で恐ろしい神……超神なんですかね?ネーミング的に。
    スーパーマンロードの神は恩人であっても悪なら悪と割り切る心が超人には必要と考える神なので……処刑執行人を名乗るのはありえそうですよね……。

    • アキラ より:

      柩幸さん、こんにちは。

      たしかにスーパーマンロードの神は、恩義あるシャイアン酋長でも、悪だったらば迷わず成敗しろ、という道徳心の持ち主でしたね。

      意外と厳格な神なのかもしれません。

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