五大刻を追って世界各地に散ったキン肉マンたち。彼ら全員の動向を掴んだ宇宙超人委員会の認定準備も整い、いよいよ地球の命運をかけた一大決戦の幕が上がろうとしていた——!!
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大都会な解説員
全世界に対し、高らかに自分の名を名乗ったクロエ。その名の由来は…と期待感が高まったところで、今回はバールベックのネプチューンマンvsパピヨンマンからのオープニングです。いや、ホント、今回はカメラワークが激しいっすな。
その上空に旋回するヘリの中には…意外! なんとクリスタルマンが後部座席に鎮座しておりました。アナウンサーは…松井アナで変わらずのようですね。ということは、レッドシューズマンとギアラが退場したってこと? それとも実はずっとクリスタルマン、いたとか…?
しかし今までのゲスト超人の流れから考えると、ここでクリスタルマンを解説員に選出するゆで先生の意図が謎です。ネプチューンマンとクリスタルマン…グム~ッ、相関性が見出せない…(苦笑)。
強いて言えば…クリスタルマンが何十万年も生きている古代超人であることを思うに、ひょっとしたら同じ古代超人であるネプチューン・キングとの、知られざる関係性があったのかもしれません。下手したら“オレ、お前”の間柄みたいな。若い頃に。
でもって、ネプチューンマンがそのネプキンの弟子ということで
私が見届けよう
と、後見人のような心持ちで手を挙げたのかもしれません。
もしくは…あれか! クリスタルマンだけに、クリスタルキングの『大都会』でネプを激励に来たのかもしれないですね。ところが
♪あ~あ~ 果てしぃない~
のサビの部分を
♪あ~あ~ ハゲひたい~
なんてセンシティブに間違っちゃって、ネプしょっぱなから大ピンチ! みたいな(笑)。その後は
お前の方がよっぽどハゲだろ!!
なんていう見苦しい内輪揉めが始まっちゃって、パピヨンマン唖然、みたいな(笑)。
…どうしよう、単に“ミルク金時食べ放題”の条件が本当の出動理由だったら(苦笑)。
産業廃棄物・100トン
そんな中(どんな中だ)、前戦の激闘と100トンへの制裁行為ですでに荒れ果てたリングでの試合開始は難しいのではと、整備時間を伴うゴングのディレイもやむなしとアナウンスする松井アナ。
するとそれを聞いたパピヨンマンは
リラリラ、リングの整備だと?
それなら一瞬で終わらせてやる
先ほどお前が楽しい余興を見せてくれたお返しに、今度は私が余興を見せてやろう
と、リング整備を自ら志願。ネプの100トン救出アクションに対する、彼なりのアンサーアクションのようです。そしてその整備アクションとは
アイアンバタフライ!
と自身の羽根を鋼鉄の刃と化し、
バタフライソードスライスーッ!
の掛け声とともに、まるで包丁で豆腐を横一線に削ぐように、荒れ果てたリングの上部だけを真横にゴッソリとスライスしてどかすという、仰天荒療治整備アクションでした。
この豪快なリング整備により、高さが二分の一となったリングが再形成。直後、だるま落としの上部のように元の位置に落ちてくる四隅のコーナーと、それを囲む鎖のロープ。まさに彼の宣言通り、一瞬の整備でした。
この羽根を刃物にした動き、ちょっとマリキータマンの『天道羽根抜刀』を彷彿とさせますね。もしこの二人が闘っていたら、羽根のチャンバラが見られたのかな(笑)? いずれにせよ、
パピヨンマン、まだあんな攻撃を隠し持っていたんだ…
と、ただでさえ強い彼に新たな能力が付け加えられて、ちょっと頭がクラクラしちゃいました。
そしてこの荒療治で被害を被ったのが、われらがキング・ザ・100トン。スライスによって跳ね上げられたクレーン等の残骸と共に宙を舞い、哀れリング外に放り捨てられることに。
そんな有様を見ても、ネプチューンマンは
整備ご苦労、上出来だ
と視線をパピヨンマンにロックオンしたままであり、リング外に転がっている100トンについては一瞥をくれることもありません。
嗚呼100トン、扱いが完全に産業廃棄物です(泣)。やはりネプチューンマンとは関係性が薄いから、そんな扱いなのかなあ? このまま寝そべっていると彼、マジで業者に回収されそうで可哀想すぎます。
甦りしテアトル東京
そしてサグラダファミリアでは、各地のモニタリング環境が整ったことを確認し、ハラボテ委員長が即席のコントロールセンターを設置完了。これにより五大刻に対して
公正なレフェリングを我々に任せてほしい。どうだ?
と提案すると、各五大刻は総じて「構わない」との回答をします。それを確認すると委員長は
よし、全会場の合意がとれた。
ノック、そして世界各国の実況&解説員たちよ、これより一斉に試合開始じゃ!
と高らかに対抗戦の開始を宣言し、それを受けてノックは力強くゴングを打ち鳴らしました。ノック…ちょっとカッコいいじゃないか。いい役どころ、もらったな(笑)。
そして四分割されたモニター画面を見ると、あの『7人の悪魔超人編』における、アイドル超人軍vs悪魔超人軍の一斉ゴングがフラッシュバックしてきますね。テアトル東京のシネラマのやつ。
あのときのウォーズマン、トリの登場で勇ましかったな…そして令和の今、彼は違うペルソナながらも、またもや対抗戦メンバーとして登場しているという状況…妙に感慨深いです。
あ、もちろんテリーマンも同様なので感慨深いですよ? デカブツに追い込まれているオープニングも、当時とそっくりですしね。いずれにせよゆで先生のセルフオマージュ、オールドファンにとってはもう涙ちょちょ切れものです。
新たな蔑みと激熱応援団
そして一斉に試合が始まったので、これまたどの試合が一番初めに来るのかルーレットとなりました。もしもこの流れを『7人の悪魔超人編』と同様にとらえるならば、初戦に選ばれた試合はウルフマンvsスプリングマンですね。それだけに選ばれるとちょっと不安(苦笑)。
すると場面はスリランカ・シーギリヤロックがフィーチャー。ありゃ~、テリーマン、まさかのウルフマン化か!?
そんな疑念が巻き起こる中、テリーの首を絞め続けるエンデマン。
バッコバッコ、威勢はいいが軽い軽い
お前ごとき小粒超人が我にたてついたところで何ができようぞ?
と、上から目線でテリーを威嚇します。小粒超人…これは下等超人、旧式超人に続く新たな侮蔑発言が生まれましたな。
しかしテリーは蔑まれれば蔑まれるほど、それに対する反骨精神をパワーに変えることができる男。それだけにこの発言は悪手ですぞ、エンデマン。あまりにそれを連発していると、
山椒は小粒でも、ピリリと辛いんだぜ!
と、いつか痛い目にあますぜ(笑)!
するとテリーは上空のヘリを見上げて
あのヘリに…スカイマンが…
とつぶやきます。それを察したのか、ヘリからは
今日はお前の試合を楽しみに解説役を引き受けてここまでやってきた
そういうデカイ相手を倒すのは、お前の十八番だろ!?
さあ今こそ立ち上がれ! テキサスブロンコ!
と、スカイマンがとんでもなく熱いエールを産地直送便。危険を顧みず、ヘリのドアを半開きしちゃうくらいですからね。
いや~、これは心強いですね。スカイマンがここまで熱く叫んでくれるのも嬉しいというか。しかもさあ、いちいちイケメンなんだよね、スカイマン。ホレてまうやろ、Mexico(笑)。この姿でファイトする彼もまた見たくなりましたよ。
そして彼やジェシーの口ぶりから、自分が誰の試合に行くのかは、事前にわかっていたようですね。となると、解説員の方々の派遣については挙手制なのかな?
テリーの試合の解説員、やりたい人!
はいっ!
はいっ!
みたいな。そして厳正なる資格審査や抽選などがあって、スペシャルマンは負けたんですよ、きっと。でもって、超人オリンピックでスカイマンのオーバーマスクを取り損ねた警備員のごとく涙したと(笑)。
大の大人を二人も泣かせるスカイマン、なかなか罪作りですな。
ウルフ・ジンクスを吹っ飛ばせ
そしてスカイマンのエールを聞いたテリーマンは
フフフ、そうだな、お前の前で無様な姿を晒すわけにはいかない
と気を取り直すと、
脚も万全なんだ。
お前と闘ったあの日以上に今のオレの脚は…
と新しい義足の装着感にも自信を持ち、エンデマンののど輪チョークからブリッジをして少しずつ起き上がっていきます。
この小粒超人の予想外のふんばりに、思わず
この力…
という、焦りの言葉が漏れるエンデマン。
そして勢いづいたテリーマンはそのままのど輪の腕をとり、
新たに手にしたこの左脚…この脚なら大丈夫!
と自身に活を入れると、そのまま大きくジャンプして
お前のようなデカブツのひとりやふたり
と叫びながら、豪快な一本背負いを決めて次回に続く、です。
来た来た来た~っ、テリーのテキサスブロンコ! これぞテリーの真骨頂です。そしてそれを可能にしたのがキン骨マンの贖罪と、かつての好敵手・スカイマンのエールというのがシビれますね。
このままテリーマンvsエンデマンが次回も続くかどうかはわかりませんが、もし続くのであれば、ぜひともウルフマン的第一試合のイメージを払拭する展開になってほしいです。
そのためにも、テリーにはどうか
き……きいた…
そりゃ、もう一発!!
そりゃ
と一本背負いを連発しないよう、自制を促したいです(笑)。ダメよテリー、お調子にのっちゃ…。
その他気になった点
その他気になった点は
- バールベックの見物人の中に、デリカのおっさん、中野さん、江口寿史先生っぽい人たちがいるんだよな…。
- ネプもどうやらパピヨンマンに気に入られた模様。
- ペシミマンといい、パピヨンマンといい、デモンストレーションがよいと相手を気に入る傾向がある五大刻(笑)。
- アイアンバタフライは、いわゆるデビルウィングだよなあ。
- BHの赤き死のマントも同系統かな。
- スライスがすごい斜めってたら、どう言い訳したのかな、パピヨンマン(笑)。
- 「傾斜のあるリングもまた一興であろう?」 かな(笑)?
- キング・ザ・100トンの、重力を無視した浮遊感。
- 本当に100トン、あるのかな(笑)?
- コーナーポストは上にのっているだけなのかな?
- すぐ倒れそう(笑)。
- ヨダレが垂れているエンデマン。
- ちょっとワンちゃんぽい(笑)。
- 「小粒超人」発言を聞いて、亀田製菓の『こつぶっこ』を思い出したのは私です(笑)。
- スカイマンが来て思った以上に嬉しそうなテリー。
- 絶対にスペシャルマンが嫉妬するやつ(笑)。
- スカイマンのMexicoTシャツは、日本の超人が“日本”と書いてあるTシャツを着るようなものか(笑)。
- 中井先生は関節怪しいキャラを、日本一躍動的に描くよな。
こんなところですかね。はたしてこの試合もテリーマンの“巨漢ハンティング”が達成されるのか。はたまた、次回はまた別の試合の導入部がフィーチャーされるのか。楽しみに待ちたいと思います。
そして意外な人選でバールベックに解説員として登場したクリスタルマンについて復習したい方はこちらをどうぞ。
テリーマンに熱いエールを送ったMexicoTシャツのイケメンを復習したい方はこちら。
お知らせ
超人批評のご案内
超人批評では新作がアップされております。完璧無量大数軍のメンバーであるターボメンが登場ですよ。
その登場時から「ザ・ターボマン??」と読者をザワつかせた(笑)彼。その既視感も含め、彼のロボ超人としての特性を、あるキャラクターと比較して考察しております。ご興味ございましたらぜひどうぞ。
キン肉マン総選挙2024分析3のご案内
先日発表された、『超人総選挙2024』の結果分析なども書いてみました。最終回となる分析その3では、夢のタッグチームの分析を行っています。
今回はタッグ実績関係なく、人気順にコンビを組んだら…というルールで分析をしていきますので、夢のタッグ、迷タッグ、珍タッグが続出しております。
そんなわけで、いろいろと妄想豊かな分析が行われる結果となりました。そしてそれぞれにアキラ感性による独自のタッグチーム名を命名していきたいと思っております。さあ、どんなダサいタッグ名が登場するのか(笑)。
ご興味わきましたらば、ぜひどうぞ。
キン肉マン以外の雑文のご案内
キン肉マン以外でも興味深いコンテンツを探している方はこちら↓なんていかがでしょうか。
昭和ガンコオヤジ世代が総じて口にしたゲーム音“ピコピコ”。なぜ彼らは誰に言われるまでもなく、その音を
ピコピコ
と表現したのか。その素朴な疑問についての雑感です。ご興味ございましたらばどうぞ。
新刊のご案内
そしてコミックス最新刊87巻が、どうやら2025年の1月4日に発売されるようです。サグラダファミリアで行われたネメシスvsファナティックの激戦が収録されていますよ。ご予約はお早めに!
それではまた。
コメント
アキラさんこんにちは
解説員の予想、今回も外れちゃいました(苦笑)まさかクリスタルマンが来る(来ていた)なんて誰も予想できませんよね。おそらく日本中探しても正解者はいないでしょうね(笑)
これってノックが南極まで行ってオファーしたんでしょうかね?最初はクリスタルマンも難色をしめしたけどミルク金時食べ放題って条件を出されて「のった!」って感じで。
そして大都会のネタ、昔ボキャブラ天国でも似たのがありましたね「あ〜ハゲ歯科医〜」なんてのが(笑)
スカイマンはマリポ監督同様イケメン化してますよね。ルチャ系超人が立て続けにイケメン化、これはいつかタッグ組んで欲しいですね。あとスペシャルマンは王位編の問題発言(スグルの応援に来たとき)が原因で干されているんじゃないでしょうか?(笑)
こうなってくると勝敗予想も難しいですね…もしかしたらスグルが「降誕のメガフォン」にクソ力奪われて敗北…なんて展開もあるかも…そしてメガフォンからキン肉マンタイプの時間超人誕生、なんてことも…
アトールさん、こんにちは。
クリスタルマンは誰一人として予想できないですよ。予想できた人は預言者かエスパーです(笑)。大都会のネタは必死でひねりだしましたよ。楽しんでいただけたら嬉しいです(笑)。
スカイマンのイケメン化はすごいですね。たしかにマリポ監督くらい急上昇です。このルックスでカッコいい一戦をしたら、もう人気爆上がり確定ですよ!
ラーメンマンがモンゴルマンになってパワーアップしたみたいにウォーズマンのクロエは結構、期待してます。
今回もリングの作成だけでしたね。
いい加減早く始まってくれ!!という感じです。
キムラさん、こんにちは。
私もクロエはかなり期待しています。そして彼の活躍が2世につながる布石となると、嬉しいなあと。
次回はさすがに試合だと思いますよ!
アキラさん、こんばんは!
五大刻とのシングル、タッグ戦が正式に始まりましたね。ハラボテ・マッスルの運営が決まり、解説者も色々人選され、それぞれ縁のある超人が解説するここも面白そうな展開です。
マッスルブラザーズⅢはジェシーメイビア、クロエはマンリキとなりましたが、テリーマンにスカイマンは結構印象がありました。超人オリンピックAブロックで中々の名勝負をした両者でしたので。
ネプチューンマンにクリスタルマンは意外でしたね。もしかしたらロビンが来るかな?とほんの少〜し思っていました(豪華過ぎるかな?)。ですがクリスタルマンの古代超人との掛け合い、とても楽しく拝見しました!
MKさん、こんにちは。
最近のキン肉マンは、主力同士の闘いのほかに、応援超人に誰が駆け付けるか、という新たな楽しみが増しましたよね。このアイデア、キャラを活かすという点でとても素晴らしい企画だと思います。でないとクリスタルマン、登場できませんよね(笑)。