ノックアウト負け寸前で体を動かしたゼブラ。マットに落ちたゼブラメダルを握りしめ、眼前に現れたキッドの幻影に対し「キッドよ、やはりオレはお前が犠牲になってくれてまでオレに授けてくれたあの技で…最後の勝負を賭けようと思う…」と、逆転の技を『マッスル・インフェルノ』に賭ける決意をします。そして幻影のキッドが体に融合すると、渾身の力でゼブラは立ち上がります。
それを見たマリキータマンは「闘う体云々ではない! コイツの心はまだ折れていない。それが問題だ! なぜならコイツもまたあのキン肉マンと対戦し、“例の謎の力”を手にしている可能性があるのだからなーっ」と、容赦のないローキックの連打。まともにカットすることもできないゼブラでしたが、なんとかローキックをキャッチすることに成功し、ドラゴンスクリューでマリキータマンを倒すと、すかさずロープ上を疾走するムーブに。そしてマリキータマンを蹴り上げ、黒ゼブラが披露した『真・マッスル・インフェルノ』の体勢に。
しかし疲労困憊のゼブラは技のロックが甘く、「その体力ではオレに“地獄(インフェルノ)”は見せられはしまい」と、マリキータマンに足、腕のクラッチを難なく外されてしまいます。そして「お前も超人レスラーとしての思いは強いのかもしれんが、オレの超人レスラーとしての思いはお前よりも上! 全てはオメガのために!」と叫ぶと、マリキータウイングを開いて壁に激突する間際で急上昇。序盤に『マッスル・インフェルノ』を破った同じ方法でゼブラのフェイバリットを避けると、『天道 羽根抜刀』でゼブラの胸を大きく切り裂きます。
それでもゼブラは意地でまたマリキータマンに立ち向かっていくと、マリキータマンはそれを避け、「命運を分けたのはわずかとも思える心のあり方の差。だがそのわずかな差が後に途方もない差と化すことを我らオメガの民は知っている。だからこそ! お前はたいした男だった! だから最後まで気を抜かずにやる。オレの最大の技術、アリステラとの闘いでしか出したことのないこの技で…勝負を決めてやる!」と、ここ一番でしか出さないフェイバリットのムーブに。そして「それがオレと互角以上に闘った二人目の男…お前に対する最大限の敬意と思うがいいーっ」と叫び、『マリキータデッドリーライド』でゼブラを叩き落として次回に続く、です。

KO負け寸前からの復活、キッドに向けたフェイバリットで逆転する決意、この2要素でゼブラ勝利の必要条件がそろったと思ったんですが…今回はどうもそう素直にはいかないようでして。というのも、マリキータマンの精神力というか、使命感の方が強いんですよ。せっかく生じたゼブラの一筋の光明も、油断することなく確実にふさぐというか、そつがない。それどころかまだ隠し持っていた奥の手を出してくる。これは…ゼブラ負けかな…? 私はこの対抗戦、キン肉マンを除く運命の王子チームの3勝1敗くらいだと思っており、その1敗はまさかのフェニックスだと予想していたのですが…2勝2敗のバランス決着か?
とにかくマリキータマンの、相手の逃げ道をひとつずつ塞いでいくといった、まるで詰め将棋のような試合展開は見事です。さらに対戦相手にとって困るのが、調子に乗らないことなんですよね。己を律することができるというか、油断しないんです。相手が付け入る隙を可能な限りなくすことに注力をしている。これは参りましたね。
最後はマリキータマン自身が過去最大の難敵とリスペクトする、アリステラにしか出したことのない最大フェイバリット『マリキータデッドリーライド』を披露。『キン肉マン』史上、もっとも受け手が恥ずかしい格好をさせられる(笑)超必殺技をくらい、ゼブラは完全に黄色信号です。
勝敗が決するかどうかは次回に持ち越されましたが、今回一度復活しているだけに、二度目はないかと。もしあるとしたら、ゼブラに“火事場のクソ力”が発動するパターンだけですね。ベンキマンやウルフマンが発動しているくらいだから、ゼブラに発動する可能性も多いにあるし、マリキータマンも警戒している伏線があるので、ないとはいえないでしょう。ここに期待ですね。
その他気になった点は
- ゼブラメダルってどこに発注しているのかな? ネットショップかな(笑)?
- マリキータマンは説教もうまい。
- 説教を集めた『まいにち、マリキータマン!』という日めくりカレンダーが作れるかも(笑)。
- アリステラ戦はどっちが勝ったのかな。
- アリステラ勝利だとしたら、このフェイバリットを出してもマリキータマンは勝てなかったということかな?
- もしそうだったら、まだゼブラにもチャンスがあるかも。
- しかしこの技の体勢はゼブラ屈辱だな(苦笑)。
こんなところです。
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