注)このあとがきは2005年のものです。
Web版公開を終えて
みなさん、いかがでしたでしょうか? 長文にもかかわらず、ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。
タイトルでも書いたのですが、これは私が大学の時に書いた卒業論文です。こういった論文を書くというのは生まれて初めて(というか、その後もない)だったので、試行錯誤している部分があちこちにみられますね。
というか、果たしてこれは論文というカタチになっているのだろうかと、今でも疑問に思いますが(笑)。
当時の思い出で一番覚えているのが、「暴力表現」や「性表現」を調べるために、サンプルのジャンプのコマ数をえんえんと数えたことですね。
総コマ数に対してそういったコマが何コマあるか、という調査だったので、とにかくすべてのコマを数えなければならなかったんですよ。
この恐ろしく地味な作業がとても辛くて(笑)。作業自体は通学中の電車の中でやることが一番多かったですね。イスに座ってマンガを開いているのに読んでいなくて、シャーペン片手に「1、2、3、4…」って数えてるんですよ。
はたから見ると、ちょっと異様な人だったと思います。しかも妙に古いジャンプを手にして…。まあ滅多にこんなアホなことをする人がいないからこそ、この調査結果は貴重なものであると、勝手に思っていますが(笑)。
大学を卒業したあと、この論文は実家の押入れの奥で眠っていたのですが、「オレ流ホームページ」を立ち上げるにあたってぜひコンテンツの一つにしようと、押入れをひっくり返したのが2年前。
それから少しずつ、コツコツとテキストを打って、ようやく今日の完結となりました。
ただWeb版用にテキストを打っていると、内容の古さに閉口することしきりでしたね。10年前ですからね、内容が。
私にとっちゃ10年前なんてつい最近の感じがするんですが、現在20歳の人にとったら10歳の頃でしょ。古いよね(笑)。
また、文章も稚拙だし、自分で読んでいても「この表現はないよなあ」と、心の中でダメだしすることしきりでした。まあ己の未熟さもあえて晒すという意味で、なるべく原本のままにテキストを打ちましたけどね。でもあまりにひどい誤字や表現は直しました。
これを読んで少しでも楽しんでもらえたのならば、これ以上の喜びはありません。このあとがきを書いた後も、この論文はどんどん古いものになっていくと思いますが、ある一時代の調査論文として割り切って楽しんでもらえればと考えています。
本当にご愛読ありがとうございました。
平成17年6月18日 アキラ

描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方
週刊少年ジャンプ編集部(著)
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