【キン肉マン537話感想】ロビンが仕掛けた周到な罠!弟子の脆弱性を突く師の老獪なるインサイドワーク

ロビンマスクが鋼鉄サポーターを利用した罠を仕掛け、ペシミマンのオート発射ファイヤーバードを逆手に取る瞬間を描いたキン肉マン537話感想用サムネイル。老獪なインサイドワークと師弟対決の緊張感を象徴する構図。 今週のキン肉マン
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『キン肉マン』537話では、ロビンマスクがマンモスマン戦を彷彿とさせる周到な罠でペシミマンのフェイバリットを攻略。弟子の”強み”を逆手に取る老獪なインサイドワークが炸裂し、師弟対決は新たな局面を迎えました。

なぜロビンはファイヤーバードの脆弱性を見抜けたのか?
この勝負を貫く”ロビン戦法”の本当の意味とは?
そして決着は、ロビン王朝に伝わる究極奥義OLAPへとつながるのか!?

今回は「師弟対決」と「インサイドワーク」という視点から、ロビン逆転劇の仕組み、教えを受け継ぐ兄弟弟子の関係性、そして決着技の行方まで徹底考察します!

今週の注目ポイント

  • ロビン戦法という名のエモいバトン
  • ペシミマンのアジャイル開発
  • OLAP という開発の到達点
  • オート機能という危険信号
  • 老獪なる師匠
  • パロ・スペシャルという関係性の主軸

この記事にはキン肉マン週プレ最新話537(2026年7月6日配信分)の感想が記載されています。つまりネタバレ確実なため、十分ご注意ください。
また、著作権保護の見地から
①Webサービス版
②紙媒体
等でオリジナルの作品を事前に読むことを強くお勧めいたします。

最新話はこちら↓のリンクから!!

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今週のキン肉マン第537話「意気投合する”ふたり”!!」感想と考察

前回までのあらすじ

ファイナルスタンディングデュエルマッチで行なわれるロビンマスクvsペシミマンのエクストラマッチも大詰め!

ウォーズマンのみならずペシミマンとも対等にわかり合うため、”キャッチ・アズ・キャッチ・キャン”の真髄を示さんと改めてふたりの前に”壁”として立ちはだかったロビンマスク。

それに対し”スクリュー・パルバライザー”でロビンマスクの鉄壁の防御を突き崩したペシミマンは、一度は破られた自己流のパロ・スペシャルをさらに改変させた「シェリフズ・アレスティング・パロ」を極めた――!! 前回の感想は☞https://oreryu.site/kinnikuman15-123/

美しき教えのバトン―ロビン戦法がつなぐ兄弟弟子

 ウォーズマンの思いものせ、パロ・スペシャルの派生技である『シェリフズ・アレスティング・パロ』でロビンを攻めたてるペシミマン。

 その電光石火の動きは、思わずウォーズマンを

いいぞ、ペシミマン!
その畳みかけこそロビン戦法No.1「獲物は逃がすな」だー!

と、興奮気味に叫ばせるほどです。

 …なるほど、ここでロビン戦法を紐付けますか。ゆで先生、うまいですね~。というのも、この演出によって“師弟対決”というこの試合の絶対的テーマが、より色濃くなるからなんですよ。しかもそこに“エモさ”まで絡めているところが特筆もので。

 この試合におけるペシミマンの立ち位置って、ウォーズマンが“兄弟子”で、彼が“弟弟子”となるわけじゃないですか。そんな配役で兄弟子がこの“ロビン戦法”を叫ぶことで、師匠の教えを兄弟子が弟弟子に手取り足取り伝えるという、

美しき教えのバトン

という構図が浮かび上がってくるんです。そんな

弟子枠だけで交わされるピュアなコミュニケーション

がものすごくエモーショナルだし、この試合の“師弟対決感”をグッと増しているんですよね。

ウォーズマンがペシミマンにロビン戦法を伝える場面を描いたイラスト。兄弟弟子の“教えのバトン”が成立するピュアなコミュニケーションを象徴し、師弟対決のテーマを強調する構図。
▲とてもピュアなコミュニケーションに見えてきませんか?

 皆さんも思い出しませんか? 中学二年生となり、部活動で初めて後輩を迎えたときのことを。あの時私たちは、先輩(三年生)から教わったことを、一生懸命新入生に教えていましたよね。あれですよ。あのピュアさです。

 …ただ今回のペシミマンは

入部したい

とは一言も言っていないのがミソなんですけどね。三年生の部長ロビン

いいから体験入部だけでもしてみろよ、オラ

と、強引に拉致られただけで…(苦笑)。で、嫌々参加してみたら、そこにすごく親切な尊敬できる先輩ウォーズマンがいて、

…もう少しこの部の様子をみてみるか

とほだされかけている…そんな状態でしょうか、新入生・ペシミくんの心の内は(笑)。

技のアジャイル開発―OLAPにつながるPDCAサイクル

 ペシミマンが編み出した二つ目の派生型パロ・スペシャル『シェリフズ・アレスティング・パロ 』は、どうやら一つ目の派生型である『バウンティハンター・パロ』の弱点を、彼なりに補強した技のようです。その証拠に

ニキニキ、さっきはたやすく外されちまったが、今度はそうはいかねぇだろ!

手によるクラッチに穴があったが、今度はよりパワーのある足で両腕を固めてやった

これなら簡単に脱出はできねぇぜ~~!

と、この技の改良点を口にしているんですね。

 つまり彼は実戦を通じて技の

トライアンドエラー

を行っていることになり、最近のシステムやソフトの開発では主流となっている、全体開発をせずに部分的で機能単位のリリースを短いサイクルで行う

アジャイル開発

的なアプローチで技を開発している点がおもしろいですね。

 アジャイル開発は市場変化やユーザーの要求に素早く対応できるという利点があり、そのPDCAサイクルから理想的な完成形を作りあげる可能性が高いといわれています。

 つまり、仮にこの『シェリフズ・アレスティング・パロ 』 が破られたとしても、そこからまた改善をして次のパロ・スペシャルをリリースする展開があるかもしれない、ということです。そしてその行き着く“理想的な完成形”こそが…

至高のフェイバリット・OLAP!!

となるのではないかと、少々ワクワクしております、私(笑)。

ペシミマンの技改良をアジャイル開発のスプリントに見立てた図解イラスト。バウンティハンター・パロからシェリフズ・アレスティング・パロへと改善を重ね、最終形としてOLAPに到達する可能性を示す構造的ビジュアル。
▲アジャイル開発の行き着く先は…OLAP?

皮肉屋が返した煽り利子―それでも続く技開発

 一方、ロビンはアジャイル開発されたパロ・スペシャルに対して

な…なんの~っ!

と徹底抗戦です。そんな折れない態度を見たペシミマンは、足の裏をロビンの両腕にあてがい直し、直接チキンウイングでもぎにかかるアレンジに移行。これもまた実戦上でのアジャイル・アップデートの一環でしょうか。そして

マットに這いつくばるのはオレではなく、ロビンマスク先生よぉ…お前のほうだ~~っ!

と憎まれ口を叩きながら、技の可動域限界までロビンの両腕を押し込んだペシミマン。

 この挑発的な発言は、ロビンが『ロビン版パロ・スペシャル』で彼を追い込んだときに言い放った

お前はこのまま両腕もがれてマットに這いつくばるのだ~っ!

に対するお返しですね。

 これ、けっこう前のやり取りで言われた挑発なんですけど、彼はそれをずっと根に持っていたことになります。このあたり、彼の徹底した“皮肉屋”としての側面が強調されていますよね。しかもその挑発にしっかりと

ロビンマスク先生よぉ

と、“煽りという利子”をつけているところがまた、何ともいえない彼らしさです(苦笑)。

 そんな挑発をも含んだ改良型フェイバリットからロビンは脱出ができず、リングに前のめり状態で這いつくばるという醜態をさらしてダウンです。これにてアジャイル開発は完了でしょうか…?

 しかしそれでも

ウググ…

と呻き声を出し、起き上がろうとするロビン。つまりアレンジ版のパロ・スペシャルは、

まだ完成形に至っていない

というわけです。同時に、これではこの試合で採用されている『ファイナルスタンディングデュエルマッチ 』という、生死を問わないデスマッチにおいては、威力がまだ不十分だということをも意味しているんですね。

 それを理解しているからか、ペシミマンはロビンを見下ろしながら

だがこれで終わりじゃない

今のような呻き声が聞こえる限り、決着したとは見なされない。必要なのはただひとつ

決定的なダメージによる完全ノックアウトだ!

と、攻撃の手を緩めないことを凄み漂う表情で宣言します。このあたり、彼の非情さと、この闘いにおける揺るぎない覚悟が見えますよね。そしてそれは彼のアジャイル開発がまだ完了しておらず、OLAPへの道のりが依然として続いている、という期待を私にもたらせてくれます。

マンモスマンの悪夢再び!?―オート機能に潜むロビンの起死回生フラグ

 そんな中、なんとか起き上がり、両手の自由が効かない状態でジャンプして上空にエスケープを試みるロビン。しかしそれをペシミマンが許すはずもなく、

無様に逃げてんじゃねぇよ!

と痛烈な悪態をつき、両腕のファイヤーバードを発射して空中でロビンを捕獲。そのまま力強く彼を引き戻します。その勢いはロビンの両腕の鋼鉄サポーターが抜けてしまうほどの速度であり、ロビンは激しく地面に叩きつけられてしまいます。

 でも…このサポーターの脱げ方、ちょっと不自然ですよね。これは何かのフラグなのかな? 考えられるのは

ロビンが鎧を脱ぐ(=本気モード)

という展開へのイントロでしょうか。ペシミマンもコートを脱いだので、ロビンが鎧を脱いで対等になるというのは、十分考えられますしね。

ロビンの鋼鉄サポーターが不自然に脱げる場面を象徴するイラスト。鎧を脱ぐ“本気モード”へのイントロや、後の罠の伏線として機能する違和感を視覚化した構図。
▲こうなるイントロでしょうか?

 そして捕獲されたロビンが

お前のファイヤーバードはオートでも発動するのか。便利だな…

と、エスケープを阻止した敵の能力について口にすると

ああ、オレのファイヤーバードは対戦相手のフォーム、におい、気配を感じると、オレの意思に関係なく発射されるようインプットされている

だから逃げても無駄さ

と、己が持つ唯一無二の特別な能力を自負するペシミマン。褒められて若干得意気になっているのが微笑ましいですね。まるで部活の部長ロビンから

お前、スジがいいな

と褒められて、

自宅での研鑽は欠かさなかったつもりです

と、ホクホク顔で答える新入部員のようです(笑)。きっと横で見ていた二年の先輩ウォーズマンも、彼を見守るように微笑んでいたことでしょう…ってほっこりした気分でいる場合じゃないんです。この

  • オートでも発動
  • オレの意思に関係なく発射

という設定…かなりヤバイですよ? というのも、『キン肉マン』という作品においては、このような“強み”がかえって“致命的な欠陥”となった例が、過去に複数あるからです。思いつくだけでも

オレさまの意志とは関係なく相手の吐く息や汗の匂いなどに反応して相手を貫くビッグ・タスク

相手の技を破る意思はなくても、勝手に技を破るように作動するディフェンド・スーツ

オレの体を離れたが最後、地獄の底まで追い続けるプラネットリング

と、3つのケースがあります。そして1と3については、そのオート作動や自動追尾という“強み機能”がアダとなり、直接の敗因となったケースでもあるのです。

マンモスマン、サタンクロス、プラネットマンなど、オート機能や自動追尾が敗因となった過去の事例をまとめたイラスト。ペシミマンのファイヤーバードの脆弱性と537話の展開を補強する歴史的比較。
▲強みがアダをなす過去の事例。

 そんな歴史を見る限り、この設定は…ロビン起死回生のフラグにしか見えません。しかもロビンは1の当事者ですからね。まさに

マンモスマンと同じパターンだな

という展開であり、彼の頭の中では現状を打破する打開策が組みあがっているように思えるんですよね…いや、これは弟子ーズに暗雲が立ち込めてきましたよ…?

 そんな嫌な予感が脳裏をよぎる中、得意気な新入部員のペシミくんは

お前にはオレのとっておきの必殺技をくらって、完全に意識を失ってもらう

と、鼻高々にトドメを刺しにいきます。半死半生のロビンマスクを抱えてエアプレーンスピンのように上空に放り投げると、自身もジャンプして下から強烈なハイキックをドテっ腹に二連発。

 そして落下するロビンを捕らえてセットアップした技は…ウォーズマンを完全KOに追い込んだペシミマンオリジナルのフィニッシャーである『ララミージャンゴ』!

さぁ、これで決着だ!
ロビンマスクとかいう大壁なんぞはコナゴナに打ち砕いて、二度と他人様に大口を叩けぬようにしてやるぜ~っ!

と、自信満々で相手をマットに叩きつけようと落下していく刹那、光るロビンの眼光。そして

まだ終わっちゃいない。
言ったはずだロビン戦法No.5「必殺技は諸刃の剣なり」

と叫ぶと、上空から…なんと先ほど脱げたロビンの鋼鉄のサポーターが落ちてくるじゃないですか!

ロビンの鋼鉄サポーターが空中に滞空し、ペシミマンのオート発射ファイヤーバードを誘導する罠として機能する瞬間を描いたイラスト。インサイドワークの核心を視覚化した構図。
▲ここで不自然に脱げたサポーターが…!!

 なるほど、そういうことか…! もうすべてわかりました。ですが、ここはまずストーリーを追いましょう。

 絶体絶命の中、ロビン戦法を口にしたロビン、そして落ちてくるサポーター。それらに対して

貴様何を…!

と、何かに気づいたペシミマンでしたが、その瞬間、ロビンをしっかりとロックしていた自身の両腕が、突如上空のサポーターめがけて勝手に射出。それによって技が成立させられなくなってしまった事態に

何!?

と動揺するペシミマン。そんな敵を横目にロビンは

フォーム、におい、気配を感じるとファイヤーバードがオートで発射…いい機能だ

と、まるでペシミマンのお株を奪うような痛烈な皮肉を口にすると、

貴様ワザと!?

と問いただす相手を気にかけることなく、フェイバリットから見事脱出して次回に続く、です。

老獪なるインサイドワーク―ロビンが張った周到なトラップ

 やはり…そうでしたか。マンモスマン戦の再現でしたか。こうなることはある程度予想していましたが、違和感漂う鋼鉄のサポーターの脱げ方が、まさかこのトラップの予備工作だったとは、まったくもって気づけませんでした。

 そしてマンモスマン戦の当事者だった彼が、このような巧妙なトラップを仕掛けることの、なんたる説得力の高さよ…もうゆで先生の物語構成力に脱帽です。

 この展開を見る限り、ロビンはかなり早い段階からこのファイヤーバードがオートであること見抜いていたことになります。それを前提に今回の彼の行動を見返すと、それがいかに周到で見事であるかが再発見できるんですよ。

 まず一つめに、ペシミマンに

無様に逃げてんじゃねぇよ!

と悪しざまに言われた、上空へ逃れようとするシーン。これはエスケープをしようとしたわけではなくて、自分のサポーターを空中に配置するための行動だったんですね。

 二つ目は

お前のファイヤーバードはオートでも発動するのか。便利だな…

という問いかけ。これは自分の仮説が当たっているのか、ペシミマンにカマをかけるための発言だったわけです。

 そう、それはまるで雑談というオブラートに包まれたような、ボソリとしたつぶやきによる確認作業。これにペシミマンはまんまと引っかかってしまった。聞かれてもいない設定や仕組みまで事細かに暴露し、あまつさえ褒められたと得意気になってしまうという、痛恨の失態。

 そして最後に

言ったはずだ。
ロビン戦法No.5「必殺技は諸刃の剣なり」

という決めゼリフ。実はこれ、この試合で二度目のお目見えなんですよ。だからロビンは“言ったはずだ”と口にしているんですね。

 ではいつのことかというと、闘いの序盤に炸裂した派生型パロ・スペシャルである『バウンティーハンター・パロ』を破るときなんです。そこで彼は一度、このロビン戦法No.5を口にしているんですよ。

 つまり彼は今回のトラップを仕掛けながらも、その行動を試合序盤に口にした自身の教えとの紐づけ作業をしたんです。でもなぜそのような紐づけが必要だったのでしょうか。

 それはきっと、この試合が

師弟対決

だからなんです。天狗になっている弟子の鼻をヘシ折るために、師は自分が以前に教えた教訓を引き合いにして、最もぐうの音も出ない形をもって、弟子の驕慢をその身に知らしめようとしたのではないでしょうか。特に最後に漏らした

フォーム、におい、気配を感じるとファイヤーバードがオートで発射…いい機能だ

という痛烈な皮肉返しに、師が弟子に据えた強烈なお灸を感じさせますよね。

ロビンがペシミマンのオート機能を逆利用し、「いい機能だ」と皮肉を返す場面をコミカルに描いたイラスト。師が弟子に据える“お灸”としての痛烈な指摘を象徴する構図。
▲お株を奪うロビンの痛烈な皮肉というお灸(笑)。

 それらロビンの3つの行動をまとめると

  1. 周到な物理的予備工作
  2. 正確な敵能力のリサーチ
  3. 弟子への痛烈なお灸

となり、老獪すぎる見事なインサイドワークを発揮していたことが浮き彫りになるのです。

 これはもう天晴と言わざるを得ません。それはまさに経験値の差、それこそ大人と子供くらいの差を思わせ、ゆえにこれまでペシミマンを“子ども扱い”していたことに対する大きな説得力となっているのです。いや、ホント見事でした。

“強み機能”の致命的バグ―ロビン部長の容赦ないデバッグ指摘

 一方、まんまとロビンの術中にハマってしまったペシミマンですが、ここで完全に流れを断ち切られてしまいましたね。しかも彼にとってこの展開は、

バグの発覚

以外の何物でもありません。

 自信をもって開発・リリースした“オート機能”に潜んでいた致命的なバグ。そのセキュリティホールを見事に突かれて発生した、大損害だといえるでしょう。それこそユーザーに対する損害賠償額を計算するのも怖くてできないレベルです(苦笑)。

 これ…ペシミマンにとってはフェイバリットを解除されたという戦略面でのダメージよりも、自慢の能力を逆用されたという精神面でのダメージの方が大きそうですよね。この状態を例の部活動で例えるならば

先輩、画期的なプログラムができたんです! これを今度の「学生プログラムコンクール」に出そうと思って

手前みそですが、大賞も狙えると思うんです!

と新入部員のペシミくんが、鼻息荒く自信タップリにそのソースコードをロビン部長に見せたところ、

…いい機能だが、致命的なバグがあるな。
オレがハッカーだったら、ここにウィルスを送り込むぞ

と、その鼻をポッキリとヘシ折られた状態だといえるでしょうか。

 さすがは経験で勝るロビン部長、という感じですね。泣きながら徹夜のデバッグ作業を強いられたペシミくんの、哀れな姿が見えるようです(苦笑)。でも本当にそれくらいの精神的ダメージを与えられたのではないのかな、なんて思ってしまいました。

 あ、そういえばずっと彼らが何部なのかわからなかったのですが、どうやら「プログラミング部」だったようです。私もてっきり運動部だと思っていたんですけどね。違ったようです(笑)。

プログラミング部の新入部員として描かれたペシミマンが、致命的なバグを修正するため徹夜でデバッグ作業をする様子をコミカルに表現したイラスト。ファイヤーバードの致命的欠陥構造を補強するビジュアル。
▲徹夜でデバッグ作業をするペシミくん(苦笑)。

決着はOLAP?―そこに行きつく3つの必然

 見事なトラップでペシミマンのフェイバリットを破ったロビン。次なる行動は、間違いなくフィニッシュムーブへの移行となるでしょう。

 ここでの注目点は、ロビンが何の技をフィニッシャーとして選択するか、なんですね。それについては私、ちょっと思うところ…というか、懸念点がありまして。結論から申しますと、彼のフィニッシャーは

OLAP

なのではないか、と私は予想しています。

 その理由は3つありまして、

  1. すでにパロ・スペシャルの派生技が3バージョン登場している
  2. 言うてOLAPの本家本元はロビン王朝にある
  3. この試合はペシミマンを介した、ウォーズマンとロビンマスクの師弟対決である

という観点です。

 1はこの対決が、明らかにパロ・スペシャルを中心に展開されていることの証明です。

 各シーンで登場した3つのパロ・スペシャル。ここまでピースを散りばめておきながら、タワーブリッジで決着というのは、それこそ画竜点睛を欠く、と言わざるを得ないのではないでしょうか。

 2は、よくよく考えれば自然な帰結です。先ほど私は

アジャイル開発の到達点がOLAPかもしれない

と夢想していましたが、なんのことはない、ロビンはアジャイル開発をするまでもなく、生まれと家柄ですでにそれを“知っている”立場なのです。

 つまり最後の最後に

ではそろそろお前らにみせてやろう、我がロビン王朝に伝わる究極のパロ・スペシャルを!

と、師匠が弟子の知らない秘伝奥義を披露するという展開は、まったくもって自然なんですよね。

 そして一番重要なのが3です。この試合がウォーズマンとロビンマスクの師弟対決である以上、二人をつなぐキーは何がどう転んでも

パロ・スペシャル

以外にはあり得ないんですよ。なぜならば、ロビンは

パロ・スペシャルに魅せられてヤツをスカウトしたようなものだ

と、その師弟関係の成り立ちを過去に語っているからです。

 さらには二人の出会いのエピソードを物語ったスピンオフである『ウォーズマンビギンズー仮面の告白!』においても、パロ・スペシャルは決して外せないキー・フェイバリットとして描かれているし、何といってもロビンがウォーズマンを使ってキン肉マンに復讐を試みた際、最後の奥の手として絶大の信頼を寄せた技がパロ・スペシャルだったのです。

ロビンとウォーズマンがパロ・スペシャルを軸に強固な絆で結ばれていることを象徴するイラスト。師弟関係の根源的つながりと、537話のフィニッシャー予想(OLAP)を補強する構図。
▲パロ・スペシャルを軸に強固につながる二人。

 そんな二人をつなぐフェイバリットが、この師弟対決を描く上でのフィニッシャーから外れるなんて…ちょっと考えづらくないですか? そしてそのフェイバリットを描くにおいて、最も衝撃的でドラマティックなバリエーションは

OLAP

以外にあり得ないのです。

 ではこの試合はやはり、ロビンが弟子を粉々に打ち砕く大いなる壁となって終了するのでしょうか。その可能性も当然考えられますが、私はそんな絶体絶命のピンチから、弟子ーズの絆と友情パワーによる

OLAP返し

という大逆転劇も、十分にあると考えています。そしてそのようなドラマだからこそ、

二人の師匠超え

は、これ以上ないくらいの帰結を見るのではないかと思っています…といいつつ、統計的にみると私の予想はほぼ外れるんですけどね(苦笑)。

第537話感想とまとめ

 以上、今回の感想と考察をまとめると

  • ロビン戦法がつなげる兄弟弟子のエモい関係性
  • アジャイル開発的に技をリリースするペシミマン
  • 開発の到達点はOLAPか?
  • “オート機能=脆弱性”という伝統
  • 大きな差がついたインサイドワークの技量
  • 決着はOLAP以外ありえない?

といった感じとなるでしょうか。

 やはり今回は老獪すぎるロビンのインサイドワークと、マンモスマン戦を彷彿とさせる周到なトラップに完全にしてやられた感が強く、まさに“役者が違う”ことをまざまざと見せつけられた感じですかね。

 しかも物語の根底に、“師弟対決”という強固なテーマが一切ブレることなく根づいていることがとても印象的でした。はたして次回、ロビン王朝の究極の奥義が炸裂するのか、それとも弟子たちの“師匠超え”が見られるのか、待ちきれませんね!

 そして今回は惜しくもピックアップできなかったポイントが、まだまだあります。それらについては一言雑感ですが、次の項をご参照ください!

第537話の小ネタ感想―気になったシーンピックアップ

 その他気になった点は

  • 両手ガッツポーズで応援するウォーズマン、かわいい(笑)。
  • 『シェリフズ・アレスティング・パロ 』の最終形は、少し『マッスル・スパーク地』を思わせる。
  • 大股開きポーズもNGなしの素晴らしき大御所俳優・ロビン(笑)。
  • 最近ずっと目が光っているペシミマン。
  • なぜかパロ・スペシャルを食らっているようなポーズでファイヤーバードを発射するペシミマン。
  • やはりこの試合が“パロ・スペシャルづくし”だからだろうか。
  • 回転寿司の“サーモンづくし”キャンペーンのような(笑)。
  • エアプレーンスピンも、超人オリンピックのロビンvsテリーのオマージュかな?
  • 今回も飛び出た吉川晃司さんばりの“シンバルキック(笑)”。
  • イジりのほうはたけGさん、お願いします(笑)。
  • ロビンの目が光った瞬間の「ああ、やっぱり…」感ときたらもう(泣)。
  • 鋼鉄のサポーター、ちと滞空時間が長すぎやしませんか?
  • きっとカラスが咥えている時間もあったのでしょう。
  • ほら、カラスって光る物体を好むから(笑)。

 こんなところでしょうか。

 みなさんも今回感じたことやその後の展開予想などを、よかったらXやコメント欄に書いてくださいね!

お知らせ

超人批評のご案内

 超人批評の最新作をご紹介します。今回は記念すべき超人批評100回突破シリーズとして、第1回の批評超人でピックアップしたウォーズマンの再批評を数回に分けてアップ。

 そしてとうとう今回、ウォーズマン再批評が最終回を迎えました。今回は

ウォーズマンとは何者なのか

という、彼のアイデンティティの最深層に迫っていきます。

第106回 ウォーズマン(Ver.2)その7(最終回)
なぜウォーズマンは40年を超えても私をトリコにし続けるのかを考察するシリーズの最終回は、“優しさ”という彼の根幹パーソナリティを深掘り考察することで儚くも美しい本質に迫り、ウォーズマンとは何者なのかを総括します!

 はたしてウォーズマンというキャラの根幹は何なのか。それについて、多くの事例と資料をふまえ、深々と考察をいたしました。

 そしてありがたいことに、この批評は嶋田先生からも

深い考察ありがとう。
作者が涙してしまいました

という、ありがたいメッセージをいただいております。ご興味わいた方は、ぜひご一読くださいませ。

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コメント

  1. 八山芸震 より:

    いや〜最初に読んだ時には「勢い余って腕サポがスッポ抜けるとかあるわけないだろ、ゆで漫画じゃあるまいし」と思ったものでしたが真逆の故意犯!ロビンという男の恐ろしさを改めて思い知らされました(笑)

    それはさておき、ファイナルスタンディングデュエルマッチを提唱したはずのペシミマン決着宣言が「完全に意識を失ってもらう」
    『◯す』とか『再起不能にしてやる』じゃないんだ…なんてマイルドな殺意。これは紛うことなき正義超人

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