『キン肉マン』527話では、最悪のシナリオだったペシミマンvsロビンマスクの決闘に“待った”がかかり、停戦という一筋の光明が見えたが、その希望は一瞬で覆される。
“超回復”の発動――
かつてチートとすら呼ばれた禁じ手が、このタイミングで再び解き放たれたのだ。
なぜ今、超回復なのか。
なぜ物語は、あえて停戦の道を閉ざしたのか。
そこには「反権力」、「騎士道」、そして「闘いの平等性」というキャラクターたちのそれぞれの“矜持”が複雑に絡み合った、極めて必然性の高い構造が存在していた。
本記事では、決闘再起動の裏にある論理と、“超回復”再リリースの見事な演出とその意味について徹底的に考察していきます。
今週の注目ポイント
この記事にはキン肉マン週プレ最新話527(2026年4月6日配信分)の感想が記載されています。つまりネタバレ確実なため、十分ご注意ください。
また、著作権保護の見地から
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②紙媒体
等でオリジナルの作品を事前に読むことを強くお勧めいたします。
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今週のキン肉マン第527話「ボロボロの野試合!!」感想と考察
前回までのあらすじ
宇宙崩壊を加速させていた元凶は刻の神だった!
神の資格者・サラマンダーとのエクストラマッチに見事KO勝ちをおさめたアシュラマン。ここで止めを刺してもまた別の「神の資格者」が出現するだけだというテリーマンのアドバイスを聞き入れ、あえてサラマンダーを解放。改めて、元凶である「刻の神」打倒を誓う!
一方、パトムスキー・クレーターでは宇宙超人委員会の介入を待たずに、ロビンマスクとペシミマンが順番に攻撃し合う変則マッチをスタートさせていた――!! 前回の感想は☞https://oreryu.site/kinnikuman15-113/
ペシミくんとロビンくん―ちびっ子あるあるのいざこざ
交互攻撃のルールをさっそく破り、連続攻撃を仕掛けてきたロビンのパンチをかわして見事タックルでテイクダウンを奪ったペシミマン。

順番だと言っただろ!
と半ギレでクレームを叫び、怒涛のヘッドバット。この原始的な攻撃に、彼の苛立ちが凝縮されていますね。
と同時にこのやりとりをみて、ちょっと笑っちゃったんですよね、私。というのも、ちびっ子のあるあるに見えちゃって。
- 野球盤の“消える魔球禁止”を破る
- マリオブラザーズの“殺し合い禁止”を破る
みたいな(笑)。いわば“ちびっ子の紳士協定”とでもいうんですかね。それをあっさり破る困ったロビンくんに対し、ペシミくんが

消える魔球は禁止だと言っただろ!

殺し合いは禁止だと言っただろ!
とキレ散らかすと。お互いの尊厳をかけた真剣勝負なのに、何やらほんわかとしたノスタルジーを感じちゃいました。

そして怒り心頭のペシミくんは、ロビンくんに馬乗りになり、上からパンチの雨あられ。
あ~あ、こうなったらこっちもルール無視。交互攻撃という紳士協定など最初からなかったかのように、鉄拳制裁です。まあ気持ちはわかりますけどね。
でもこのムーブもすごく小学生っぽくて、凄惨なシーンなのに心の奥でホッコリしちゃう自分がいて困ります(苦笑)。
反権力思考の弱者―気になるペシミマンの過去
ただ殴りながらロビンに向けた彼の言い分が、けっこう響く内容なんですよね。

すぐに自分のルールを持ち込もうとし、人を支配するお前のようなヤツらには…ありがちなこったぜーっ!

そうやってウォーズマンも己のルールに染め上げて、精神的に支配していったんだろうなぁ~っ!
これ、完全に社会的弱者の立場からの物言いですよね。この世を支配するのは、ルールを決める社会的強者側であり、弱者側はそれに翻弄されて、損な役まわりを強いられるという構図です。
つまり彼の主張は反権力思想なんですよ。その言動が
- 源頼朝に対する源義経
- 徳川家康に対する真田幸村
- 明治新政府に対する土方歳三
といった“反権力のカリスマ”のにおいを彼から存分に発散させ、我々の支持を集めるのではないのでしょうか。

でもこうなると、ペシミマンがこのような“反権力思考”に至った過去にも、がぜん興味がわいてきませんか? しかも彼の口ぶりから思うに

どんな酷い目にあわされてきたんだよ…
という、時の権力者との凄惨な軋轢を想像せずにはいられないんですよ。
そしてウォーズマンに対する、過度に妄想が入ってしまったようなかばい方。ひょっとしたら彼には弟がいて、それが権力者によっていいように利用されて捨てられた…そんな過去すら想像してしまいそうな吠え方なんです。
そして極めつけは、ロビンがこのマウントパンチを両足で制御し、スマートに蹴り返して脱出した際の、ペシミマンの捨て台詞ですよ。

キレイな抜け方をしやがる。
性格はドギタネエってのになぁ~~っ!
ですから。もうどんだけ権力者が嫌いなんだよって感じです。ただちょっと感情の視野狭窄に陥っているような感じもしますね。これはさすがにロビンも

そこまで言われる筋合いないけどな
と言い返したくなるかもしれません(苦笑)。
いずれにせよ、彼が社会的強者や権力者を蛇蝎のごとく嫌っており、それに対する反骨精神が旺盛であることは間違いがないですね。
傲慢と悲壮―ペシミマンあげに見るロビンの役割
そんな彼の“反権力”というキャラクターが表明されたことで、この決闘は以下のような立ち位置が見えてきたといえそうです。
これは…ちょっとロビンが気の毒に思えるくらいの、ペシミマンあげ構図の完成ですよね。ただ今回はゆで先生があえてロビンをこの立場に落としたようにも感じるんですよ。
もしそうだった場合の最終目的は不明ですが、彼をあえてアウェーの環境、ヒールの環境におくことで発生する、彼の新しい価値感や成長を描こうとしているのではないかと。
実はこの正悪逆転現象を見ていて私、過去の近しい事例に気づいたんですよ。それはニューマシンガンズを結成した時のテリーマンなんです。
彼、一度友情をかなぐり捨てた、利己主義に走ったじゃないですか。そう、キン肉マンと一触即発となったあの時です。あれを見て私、好きだったテリーマンが一気に嫌いになりまして。それこそ対戦相手だった、ヒールであるはずの『はぐれ悪魔超人コンビ』の方にちょっと肩入れした心境になったんですよね。
この状況がね、今のペシミマンvsロビンマスクとすごく似ていると気づきまして。あの時はテリーマンが自ら敗北宣言をするという屈辱的な行動を強いられ、かつジェロニモとカメハメという仲間を失うことで、友情の大切さをあらためて思い知る結末となったんですよね。

その前例から倣うと、今回のロビンの闘いにはあの時のテリーのように、反省モードの結末が待っているのかもしれません。それこそ自分の正義感が傲慢になっていたと気づかされる、みたいな。
…そんな妄想も、頭の中を駆け巡ってしまいましたね。
詭弁か本心か―ロビンの誠実な騎士道論理
これにて完全に“アウェー&ヒール”という役割を仰せつかってしまった感があるロビンですが、やられっぱなしではありません。ここから彼の理詰め? の“ペシミマン論評”が始まるんですね。
彼はペシミマンのスーパーマンパンチをガシィと受け止めると、こう言うんです。

私がフェアではないと言うが、その状況を作り出しているのはお前自身ではないのか?
…一見自分勝手な行動を自己弁護する詭弁にも聞こえるのですが(笑)、彼の言い分はこうです。

お前はすでに消耗している

それだけウォーズマンとの闘いは甘くなかった

ゆえに本来持つ1億パワーの半分の力も出せていないのは、この一撃だけでわかる

なぜならマリポーサ、ランペイジマンといった、同じ1億パワーを持つ超人の一撃はこんなものではなかったからだ!
どうです、この論理。要は

本当はヘロヘロなくせに、カッコつけて消耗戦なんぞを提案するからスキだらけでルールが成立しないんだよ
という言い分なんですよ。そう思うと、やはり他責を理由にした自己肯定にも聞こえてしまうんですね。ただ裏を返すと、彼はこうも言っているんです。

闘うなら意地を張らずに、自分のコンディションが不利にならないようなルールを提案してもいいんだぜ
と。そう解釈すると、ロビンは嘘偽りなく本心を語っており、かつ相手に対する配慮すら感じ取れるんです。そしてそこにロビンの格闘家としての誠実な部分というか、高潔な騎士道精神を感じることができるわけです。
これは…どちらで彼を理解するか、受け取る人によるかもしれませんね。ただ物語を読み進めていくと、彼の思いは後者寄りなのではないのかな、なんて感じさせる展開となります。
ハラボテ委員長にバレた!―最悪のシナリオ回避の希望
そんな彼らしい騎士道論理でペシミマンを脇固めに組み敷くと、ここで第三者からの“待った”が入ります。

こんな野試合を勝手に始めるとはどういうことだ!!
ありゃ~、ハラボテ委員長だ。コッソリ始めた決闘、バレちゃいました。まあバレるか、さっきとおんなじ場所でおっぱじめているんだから(苦笑)。
まるで中学の卒業式当日の早朝に、

卒業記念に走高跳のマットを使って、本格的なプロレスをやろうぜ
と企て、朝からドッスンバッタンとプロレスごっこに熱中している最中、担任の先生にバッチリ見つかって

お前らは最後の日までオレに迷惑をかけるんだな
と呆れられた悪ガキのようです…あ、それ私のエピソードだったわ(笑)。

そしてこの“悪さが先生に見つかってしまったような展開”が、この決闘の行く末を予想外の…いや、私にとっては希望を感じさせる方向へと向かわせるのです。
ハラボテ委員長は、彼らが委員会に黙って私闘を始めたことを責める以上に、ペシミマンが満身創痍で連戦を行おうとしている無茶を責めているんですね。いくら本人が

オレはこいつを今すぐぶち殺したい衝動に駆られただけだ

超人の闘いにそれ以上の理由などいらねぇんだよ!
とその激情に身を任せようとも、
闘いの客観性を監視する
という己の任務への責任感が先立つようなんです。このあたり、職務に対する彼の真摯な姿勢が見え隠れしますよね。
その委員長の意向を受け、ここでロビンが仰天の行動をとります。なんと彼は組み敷いていた技を解いて立ち上がると

フッ、委員長のおっしゃるとおりだ。
今のお前に勝ったところで敵討ちにも自慢にもなりやしない

やはりそんな闘いは私は望まない
と、まさかの“闘いの一時中断”を提案するんですよ、彼は。
これは…!! 良い方向に物語が展開していませんか!? 以前から私、強く主張していたじゃないですか。この闘いはウォーズマンの激闘を無にする望まれぬ闘いであり、最悪のシナリオだと。
そうだよロビン、こんな闘いに勝ったって、敵討ちにもなりゃしないんだよ。すごいじゃないか、今回ばかりは空気読めてる(笑)! ただ自分が勝つ前提で話している点が、やっぱり高慢ちきで空気読めてないけど!

そしてこの希望が見えてきた展開で、委員長が

これは到底公平な勝負と認め難い

たとえ宇宙の崩壊を目論む相手だとしても、闘いの平等性、その尊厳だけは、最優先で守らねばならない

それを厳格に見張るのが我々宇宙超人委員会に課せられた使命でもある!
と、熱弁をふるうんです。素晴らしい!
これは追い風になると思いましたね。この決闘を止めさせたいという私の野望? を達成するためには。もうハラボテ委員長に対してスタンディングオベーションですよ。
今日ばかりは過去に彼が主導してきた
- 超人オリンピックにおけるキン肉族への不当な扱い
- 王位争奪編におけるフェニックスチーム優遇のリング設営
については、一切忘れることにします(笑)。ハラボテ委員長、最高!
もうね、ここで両者ともに一度矛を収めましょうよ。そして一番納得性の高い(と勝手に私が思っている)、ウォーズマンvsペシミマンのリマッチを、このいざこざの建設的な着地点としましょうよ。
そのためにはまずペシミマン、ウォーズマンともに十分な回復を待って…ん? 十分な…回復? あれ、これやばいぞ。すごく建設的に見えるけど、この論理はやばいぞ。
“超回復”の再リリース―ジョブズも真っ青のベストタイミング
そんな私を襲った嫌な予感。それは…すぐに現実のものとなりました。ロビン、ハラボテの両者から説教されたペシミマンは、手を挙げてそれをさえぎると、ゆっくりと立ち上がり、こう言い放つのです。

やれやれ、そこまで言われちゃ仕方ねぇ

だが試合ならすぐに始められるぜ

オレたちには便利な力が備わっている。
卑怯くさくて使いたくなかったが、あえて使ってやるぜ
来た…。ここで来るのか、アレが…。そしてこの場面においては、一番論理的齟齬が少ない解決法であることは間違いのない、時間超人だけが持つあのチート能力。そして予想通り

これがオレたち時間超人の特技…超回復だ!!
とペシミマンが叫び、その肉体が回復し始めて次回に続く、です。

この『刻の神編』が始まってすぐに、時間超人の目玉能力としてリリースされた“超回復”能力。ただこれは能力がチートすぎて、使い方のさじ加減がものすごく難しい能力であることは、多くの読者が感じていました。
特に『キン肉マンⅡ世』に登場した時間超人が、これに近しい能力を駆使して試合を何度もふりだしに戻すことに辟易した経験を持つ人ほど、この能力が再び登場したことに対して警戒心や嫌悪感を持ってしまったのではないのでしょうか。私もそのうちの一人なんですけどね。
もちろんゆで先生だってそんなことは先刻ご承知でしょうから、同じ轍を踏まない自信があってこの能力をリリースしたんだと思うんですね。実際にエルドミノスがこの能力を披露した際には、

肉体の時間を早めることで回復をうながす
という原理を説明しています。これっておそらくですが、
超回復=大きく寿命を縮める
という意味なのだと、私は予想しています。つまりチート能力だけにそれを扱う代償が大きい、という制約を設けたのだと理解したのです。
それでもやはりこの能力の扱いは難しいと、ゆで先生は感じられたのではないのでしょうか。その証拠にファナティックがネメシス戦で使用して以来、この能力はとんと鳴りを潜めてしまいましたからね。
この事実は我々読者の間でも、潜在的な疑問として残っていました。

なぜパピヨンマンは超回復を使わなかったのだろう?

なぜエクサベーターは、エンデマンは超回復を使わなかったのだろう?
そしてその疑問は徐々に“慣れ”という力によって追いやられ、今では

なかったことにしていいんじゃない? 超回復
と、チート能力ゆえに作者が封印を試みたのだと理解する読者もいたはずなんです。私も半分そう感じていました。願望も含めてですけどね。
でも半分はこうも思っていたんです。

ゆで先生、この能力にもう少し制約を設定しようとしているのかな
と。その熟考期間こそが“超回復”をスキップした試合を描いた頃であり、そしてとうとう先生の納得がいく設定が整ったので、今この段階で大々的に再リリースをしたのではないのでしょうか。
これをアプリに例えるならば、不具合によって顧客満足度が大幅に下がっていた点を大改修したアップデートバージョンがリリースされたイメージでしょうか。

もしこの予想がそれなりに正だとすると、やはりゆで先生の演出は天才的だと言わざるを得ません。なぜかというと、この大幅アップデートのリリースを、一番効果的となるシーンとぶつけたことになるからです。
先ほども書きましたが、ペシミマンが忘れられていた“超回復”を発動させることにおいて、今回ほど論理的に納得性を得られる物語展開はないです。
- ウォーズマン戦で激しく負傷した
- 意地を張って連戦を試みた
- ところが平等性を理由に中断された
- しかしペシミマン自身はロビンをボコりたくて仕方ない
…じゃあこれを一気に解決する答えは? 言わずもがなですよね。もうね、見事です。iPhoneをセンセーショナルにリリースしたジョブズの発表会くらい見事ですよ。
これを見ちゃうと私、“超回復”嫌いでしたけど

…まあ仕方ねえか
と思っちゃいましたもんね。いや~、恐れ入りました。

制約がもたらす効果―同時に失われた希望
ではアップデートで予想されうる、“超回復”の新たな制限とは何なのでしょうか。私は
- 回数制限
- 使い手の矜持
あたりが設定されたのではないかな、と思います。
1については“○回まで”という具体的使用回数の制限を設けることで、無限回復で生じる“シラケ”を封じるというものです。チートのリミットが見えるならば、そこをしのげば、という希望が生まれるじゃないですか。
2についてはかなりフワっとした制約なのですが、今回のペシミマンのセリフがヒントとなっています。どうやら彼、この能力は卑怯だと認識しているし、使いたがっていなかったじゃないですか。
つまりキャラクターの持つ矜持やプライド、信念といったもので、

あえて使わない
という選択をさせることが制約となるわけです。これ、絶対的な制約にはならない代わりに、かなりリアルな心境を描写できるという利点を得られるんですよね。
実際の生活でもあるじゃないですか。

マンガは絶対に紙版を買う
とか

エスカレーターでなく階段を使う
みたいな、信念から生じる個々人のルールが。これってその人が持つ、生き生きとしたキャラそのものですよね。それをね、描けるチャンスとなる制約なのかなあと。
そして実際の話、ペシミマンは自分の禁を破って、この能力を発動させたわけです。裏を返すと

自分のルールを破ってもなお、ロビンマスクをボコりたい
という、強烈な意思表示でもあるんですよ。この時点でもう、この制約がもたらすキャラの深堀り描写という利点は成功しているともいえますよね。

ただこの見事な能力の再リリース展開によって、私にとっては都合の良いストーリーであった
ペシミマンvsロビンの中止
の線は、完全になくなりました。一瞬期待しちゃっただけに、気持ちの落差は大きいですね。
こうなるともう、意を決してペシミマンvsロビンを見届けるしかありません。
- 超回復によってペシミマンは本願を成就できるのか
- 制約がアダとなり、ロビンの勝利でウォーズマンが引き立て役となり下がってしまうのか
- それとも一方の勝利ではない、斬新な納得展開が生じるのか
いずれにせよ、刮目して見ていきたいと思います。
第527話感想とまとめ
以上、今回の感想と考察をまとめると
といった感じとなるでしょうか。
そう考えると、今回は
- ペシミマンの矜持
- ロビンマスクの矜持
- ハラボテ委員長の矜持
という、三者三様の“矜持”がぶつかり合った結果、“禁じ手”扱いだったチート能力が、これ以上ないベストタイミングで再リリースされる…そんな見事な演出が光った回だったといえるのではないでしょうか。
そして今回は惜しくもピックアップできなかったポイントが、まだまだあります。それらについては一言雑感ですが、次の項をご参照ください!
第527話の小ネタ感想―気になったシーンピックアップ
その他気になった点は
- しょっぱなの「順番だと言っただろ!」は何度見ても面白い(笑)。
- ペシミマンのマウントパンチは、泣いたちびっ子特有のエクストラパワーにも見える(笑)。
- ペシミマンの『スーパーマンパンチ』は、ウォーズマンの『スクリュードライバー』リスペクトなのかな?
- 1億パワーの事例となったマリポーサとランペイジマンは、評価が上がった感じがして嬉しいな。
- 「ニキャ~~…」ってペシミマン…猫になっちゃった(笑)。
- ハラボテ委員長もかなりキャラとして成長したとホメるべきかと。
- ペシミマンを満身創痍にさせたウォーズマン。これも再評価の一端かな。少し報われた気分です。
- ロビンは仁王立ちを崩さないところも印象悪いんだろうなあ。
こんなところでしょうか。
みなさんも今回感じたことやその後の展開予想などを、よかったらXやコメント欄に書いてくださいね!
お知らせ
超人批評のご案内
超人批評の最新作をご紹介します。今回は記念すべき超人批評100回突破シリーズとして、第1回の批評超人でピックアップしたウォーズマンの再批評を数回に分けてアップ。
そしてとうとう今回、ウォーズマン再批評が最終回を迎えました。今回は

ウォーズマンとは何者なのか
という、彼のアイデンティティの最深層に迫っていきます。
はたしてウォーズマンというキャラの根幹は何なのか。それについて、多くの事例と資料をふまえ、深々と考察をいたしました。
そしてありがたいことに、この批評は嶋田先生からも

深い考察ありがとう。
作者が涙してしまいました
という、ありがたいメッセージをいただいております。ご興味わいた方は、ぜひご一読くださいませ。
キン肉マン以外の雑文のご案内
キン肉マン以外でも興味深いコンテンツを探している方はこちら↓なんていかがでしょうか。
光栄の名作ゲーム『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』の思い出語りです。“オルド”という伝説的なシステムを採用したがために、全国の思春期男子学生たちが

お、お、お~~~~っ!
となってしまった(笑)タイトルを、その壮大さも含めて考察しております。あの当時の甘酸っぱい記憶を振り返りたい方はぜひどうぞ。
コミックスのご案内
そしてコミックスは2026年の4月3日に、最新刊の92巻が発売されました。実はこのコミックスでは

巻末の『ゆで問答』に、私・アキラの質問が採用されています!
これはもう購入待ったなし? でしょう(笑)。それではまた。



コメント
アキラさんこんにちは!
そうそう、ロビンの立場に立ってみれば、「私はウォーズマンとの素晴らしい戦いを見せてくれた彼に対して、最大の敬意を表し、これ以上になく、紳士的に丁重に相対した」、「その私がなぜこんなに恨まれ、ky呼ばわりされるのかまったく理解できない」ということになると思うんですよね。ただ、ロビンは騎士道精神にしても、紳士的な振る舞いにしても、フェアプレイの精神にしても、自分の圧倒的優位(正しさ)に——意識的にしろ無意識的にしろーー由来するように見えてしまうんですよね。そうするとペシミマン的立場からすると、「舐めやがって」とか、ロビンの紳士的態度というものが胡散臭く見えてくるんですよね。
私も個人的に、ロビン的な立場になったことが多いので、この人は、私が懇切丁寧に接しているのになんで、反発してくるんだろうという経験ってあるんですよね。懇切丁寧が相手には慇懃無礼に見えるというか。こうなってくるともう会話ももちろん成立しなくなってしまいます。それだけにロビン対ペシミマンがどういう落としどころになるのか、楽しみですね!
ちなみに今、ロビン的な立場に実社会でなることがよくあると書きましたが、キン肉マンキャラ占いで私は悪魔将軍になることが多いです(笑)。そんなにワガママかなぁ(爆笑)
たけFさん、こんにちは。
ロビンの“よかれと思って行った対応”が、得てして嫌がられる…たしかに日常生活でも大いにありえる現象かもしれませんね。私もありますよ、似たような状況(苦笑)。
結局アプローチする側とされる側の乖離は人それぞれなので、全部を満足させるのは難しいんですよね。それぞれの経験、知識、感情という変数が絡み合うわけで…。
そう思うと、この点をゆで先生がどう表現し、落としどころをつけるのか…注目ですよね。そして願わくは、ウォーズマンファンの誰しもが納得できる落としどころに着地してほしい…もうそれだけです。
アキラさん、こんにちは。今回も楽しく拝読いたしました。
私は、ロビンマスクは「敵討ち」という言葉を使っていますが、実は、その意図はかなり低いのではないかと思います。
では、彼の真意とは何かというと、
①ペシミマンとの対話
②自らを査定
なのではないかなと。
私も、ペシミマンのとても悪役とは思えないまっすぐな人柄には大いに好感を抱いていますが、ちょっと、「ありゃ?」っと思っちゃう部分もあるんですよね。
彼の心情を要約すると、
「ウォーズマンの過酷な人生と、それを乗り越えて紡ぎ出された人生観には大いに感銘を受けた。その彼に『友達』と呼んでもらえてすごく嬉しかった。だが彼は自分を倒せなかった。だから、自分は時間超人としての役割、即ち、『宇宙を崩壊させること』を全うする。宗旨替えはしない。」
ということですよね。
これはすなわち、「自分に勝った者に従う」という彼のポリシーに基づくものだと思うのですが、この考え方は、他ならぬウォーズマンが「卒業」を宣言した、「他者に己の生き方を委ねる」ことと同義なのではないでしょうか?
私の勝手な想像ですが、もしかしたら彼は、心の奥底で、
「ウォーズマンは俺に負けたんだから、本当は俺と一緒に宇宙を崩壊させなきゃいけないんだ。でもさすがにそれを強要するのは可哀想だから、『黙って傍観』させることにしたのだ。終わるころにはきっと自分と同じ考えを持ってくれてるだろうし…。」
とも思っているのではないかという気がします。
ペシミマンの、「規則を絶対遵守する」という、ある意味自分にも厳しく生きる姿は本当に美しいと思いますが、刻の神にそこまで心酔してるわけでもないのに、「自分を倒せる(=止める)奴がいないから」という理由で時間超人としての役割を続けようとするというのも、なんか変な気がします。「自分を止められる者」に依存してる気がして。
確かに彼は、これまでの人生で世界そのものに絶望していたのだろうけど、ウォーズマンとの対戦(=対話)を通して、間違いなく「新しい人生観」を見つけた訳ですよね。じゃあ、その「心の中に芽生えたもの」に従えば良いものを、「ウォーズマンは自分を倒せなかったから」という理由で自ら「殻を破る」ことを拒否している。ある意味、「自分を倒せなかったウォーズマン」に責任転嫁しているようにも思える。
ロビンマスクがペシミマンに問いかけようとしているのは、そういうことなのではないかと。「『怒り』は人が持つ感情の中で、最も純度が高い感情」というのを聞いたことがあります。「ルールの提案」なんてしてくるあたり、まだ、こいつ(ペシミマン)には「怒らせる余地」がある。だからロビンマスクは、ペシミマンを涼しい顔で煽ったり、取り決めごとをわざと破ったりすることで、ペシミマンの心の奥底にあるものをさらけ出させようとしているのではないかと。彼の「KY」は、「計算ずくで、やってる」だと思います。
かつて、「間違った道」を歩んでしまった。しかもその最中に、素晴らしい格闘センスを持った、純粋無垢な青年に出会い、結果的に傷つけてしまった。そんな自分だからこそ、ペシミマンには、間違ってほしくないと願っているのではないか、と。
②に関しては、
「自分は、超人として、これからも存在し続けるに足る者なのか?」
「自分は、今以上の存在へと進化し得るのか?」
という思いの現れだと思います。だから、「相手の提案を安請け合いする」という、「過去恥部」や「黒歴史」ともいうべき行いをあえて再現したのではないかと。
彼にとって、ペシミマンの超回復は、むしろ歓迎に値することなのではないか、「自分を超えた」ウォーズマンを倒した者が、万全すぎるともいえる状態で、自分に対する殺意100%で立ち塞がる。「自らを査定」するにあたり、これ以上のシチュエーションは無い!とさえ、思っているのかも。
「“最高の友達”でもある、“宇宙最強の男”から、今度こそ完全なる勝利を奪う」ため、自ら作り出したいばらの道を血まみれになりながら不敵な笑みを浮かべて歩み続ける。それが、ロビンマスクという人だと私は思っています。
では、ウォーズマンのことを全く考えていないかというとそんなことはなく、「ペシミマンに、ウォーズマンの永遠の友達になってほしい」と願っているのではないかと思います。
ウォーズマンって、「ロボ超人」ですよね?
「ロボ超人」って、いわゆる「不老長寿」ですよね?
ウォーズマンは、最愛の母親と死に別れているけど、その「愛する者との死別」を、人一倍優しい彼は、これから、普通の人の倍以上経験することになるんですよね?
だから、同じロボ超人であるペシミマンにはウォーズマンのそばに居続けてあげてほしい。それはペシミマンにとっても「大いなる救い」になるはずだ、と。
長々と、大変失礼いたしました。
自分が全くとんちんかんなことを書いている可能性を十分自覚しているつもりです。
もしかしたら、口に出していないだけで、ペシミマンは、「時間超人軍からの脱退」をとっくの昔に決めているのかもしれません。
「アンチロビンの方々が、アンチXnへとメガ進化する可能性」に恐れおののきながら、筆を置かせていただきます。
では、失礼します。
Xnさん、こんにちは。
ペシミマンの行き過ぎともいえる“ウォーズマン庇い”を見る限り、思考飛躍が激しい可能性がありますよね。それは“自分にとって都合の良い考え方”と言い換えることもでき、おっしゃるとおり自分の妄想で都合よくウォーズマンを仲間にしたと勘違いしている可能性はあるような気がします。
ロビンに関しては、彼のKYが天然ではなく、意図的である可能性も十分にあるような気がします。それがXnさんのおっしゃるとおりの理由かもしれませんし、他の理由かもしれません。ポイントは彼がウォーズマンvsペシミマンを“途中から見ていた”という発言であり、そのやりとりを見ていて彼なりの“相手を倒す以外の目的”が生じ、その必要過程としてKYである自分を演じているのかな、なんて。
いずれにせよ私が切望していた停戦&リマッチの流れはなくなったようです。ゆで先生としては
・ウォーズマンファンを納得させる
・ペシミマンファンを納得させる
・ロビンファンを納得させる
というひじょうに難しいストーリーテリングに自らチャレンジしている感もありますね。まさにアタル兄さんの「いばらの道を行け」そのものですが、先生の神着地点を期待したいです。