80年代に登場した男の化粧というアプローチ
生まれて初めて見た、変な感じの人
一風堂の名曲です。楽曲の素晴らしさもさることながら、子ども心に強烈に印象に残ったのは、ボーカルである土屋昌巳の化粧でした。
おそらく男の化粧というものに生まれて初めて遭遇した衝撃といいますか、違和感といいますか…気持ち悪さといいますか(苦笑)。
『ザ・ベストテン』なり『トップテン』でランクインしたこの曲は、当時のアーティスト文化のご多分にもれず、出演を拒否されてPVが毎週のように流れるというのがパターンでした。
そのPVでは土屋昌巳がドライブしながら化粧をした姿で歌っているわけです。

なんだ? この気持ち悪…変な感じの人は。
なんで化粧をしているんだ?
と思わずにはいられませんでした(苦笑)。
しかし怖いもの見たさというか、人間の好奇心というか、こういった違和感を覚えるものほど興味が湧くってもので(笑)、

男が化粧してるよ
みたいなノリで、なかば小バカにしたような感覚ですっかり曲を覚えてしまいました。
あ、いや、小バカにしてすみません。その後きちんと楽曲の良さを理解し、CDも買ったので許してください(苦笑)。
ちなみにこの曲は後年多くのアーティストからカバーされており、そのことがこの曲が名曲たることを証明しています。一番なじみがあるのがSHAZNAのカバーでしょうかね。
余談ですが、ボーカルのISAMも相当な化粧をしていた(というより女装)ことを考えると、この曲の化粧における因縁が感じられて面白いですね。


男性アーティストの化粧について
今から考えれば、男性アーティストが化粧をするというのはこの時代の潮流だったということが分かります。
忌野清志郎、坂本龍一なども化粧をしていたし(『い・け・な・いルージュマジック』では化粧した2人がPVでキスまでしてた)、土屋昌巳も時代の流れにのかったと思われるわけで。
詳しくは知りませんが、さらなる源流は海外アーティストの影響なのでしょう。デヴィッドボウイとか。
おそらく男性アーティストの化粧という文化は、女性のそれとは異なり

綺麗になりたい!
という願望よりは

舞台映えするじゃん!
という視点からの行動なのではないかと個人的には思っています。歌舞伎の隈取りに近いイメージです。
あ~、でも土屋昌巳の写真に写ったポーズとかをみると、ナルシストな欲望も多分にあるのかなあ(笑)?
ちなみにこの文化はその後、ビジュル系バンドに引き継がれていったのではないかと思われます。
おわりに
でも小学生なんてそんなことを深く考えもしないものだから、まあ化粧した男なんて変態にしか思えないわけですよ。あ、言っちゃった(笑)。
しかしながらその変態感が注目を勝ち取り、数年後にはCDを買わせたわけだから、土屋昌巳の作戦は成功というわけで。
うーん、化粧にしてやられちゃったなあ(笑)。

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