【キン肉マン】超人募集で採用されたい-その2 採用傾向研究編

オレ流雑感
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 ファン歴40年を目前にし、その集大成として描いた野望が“超人募集での採用”です。ファンならば一度は勝ち取りたい栄誉ですよね。

 今回は選考者たるゆで先生が、どういった観点で採用を決めているのか、その傾向を研究してみましょう。

 まずはゆで先生自身が語っている“採用のコツ”を見てみることにします。言うなれば採用人事担当者のお言葉ですからね(笑)。最大のヒントになるはずです。まずはジャンプに出ていたお言葉から。

基本は、その超人がキン肉マンと戦ったら、おもしろいかどうかです!!

あとは時代の流行や、キミの興味あることを、いかに結びつけるかが勝負だ!

ボクらがアッとおどろくようなスゴい超人をまってるよ!

週刊少年ジャンプ 1984年20号より引用

 ということらしいです。

 ただこれは少年誌時代の採用ポイントでもあるし、お二人のどちらの意見なのかもわかりません(お二人の共通意見なのかもしれませんが)。

 ですので、もう少し新しい時代での発言が、それも嶋田先生、中井先生が別々に語っているものがないかな…と、いろいろと資料をひっくり返していたら…見つけました(笑)!

 一言一句そのまま引用すると少し長くなるので、多少こちらで内容をまとめて記載しますね。

●嶋田先生

最近は大人もたくさん送ってきてくれるので、非常に絵の上手なものが多くなってきました。たしかにカッコよくて漫画に出したくなるんですが、毎回踏み止まります。

たしかにカッコいいのですが、どうやって戦うかが具体的に見えてこない。逆に細かく戦い方を書いたものでも、複雑すぎると感じた物はお蔵入りです。

一方で、小学生の落書きレベルでも「料理の仕方によっては大化けするな!」と感じるアイデアはたくさんあります。採用率の高さで言えば、このパターンの物が実は最も多いような気がします。

総じて言うなら「シンプル・イズ・ベスト」。しかしそのシンプルさに、誰にも負けない何かを付与することを忘れない。これがボクの考える、最高傑作の作り方です。

小学生でも描けるキャラクターを、プロが描くとこんなにカッコよくなるんだ、というのを見せるのがボクらの仕事です。

ゆでたまご・嶋田隆司/火事場の仕事力(2012年)より引用

 なるほど、シンプルな素材にひとつ、強烈な個性があり、さらにはどうやって戦うのかの想像が膨らむ超人ですね。

 …ってめちゃめちゃ難しいがな(苦笑)!

●中井先生

最近のねらい目としては造形やギミックがシンプルな超人。今ではかえって非常に目立つと思います。

最近は大人の応募者がほとんどで、軒並み絵が上手いものが多い。細かい装飾品やディティール、中には表情集まで描いてくるようなものもある。

でも細かすぎるとひとつ難点があって、その超人の戦い方が限られてきてしまい、自由度が少なく、かえって戦わせづらいということになる。そうなると見送りに、ということになりがちなようです。

そういうハガキが昨今非常に多い中で、小学生の落書きのようなヘタな絵で、めちゃくちゃシンプルな超人がいたら、逆に大いに目を引きつけます。かなり大きなねらい目です。

そこにたったひとつだけ「この超人は何がウリで、主にどうやって戦うのか」乗せていただければ、こちらでカッコいい超人に仕上げてみせます! 絵の上手さは、まったく関係ありません。

簡単なものをとてつもなくカッコ良く描く。これがプロのあるべき姿だと私は考えているのです。

ですから超人募集で採用されたい、という方がもしいらっしゃるようでしたら、本当に気合を入れすぎないでも大丈夫です。

むしろ落書きを送ってくるくらいのつもりの気軽なご応募をお待ちしております。

ゆでたまご・中井義則/生涯現役、火事場の漫画仕事術(2012年)より引用

 言っていることは、嶋田先生とほぼ同じですね。共通して言えることは、

  • シンプルでいい(落書きレベルで大丈夫)。
  • 1つだけ、ウリをアピールしてほしい。
  • そのウリで、戦い方のイメージがたくさん膨らむものがよい。
  • カッコよくするのはこちらに任せてほしい。

といった感じでしょうか。あまりデザインと設定に凝りすぎない方がいいみたいですね。これ…絵の上手い大人ほど難しい注文かもしれません(苦笑)。

 また、やはり彼らはプロの漫画家であり、表現者なので、“素材をいかにおいしく調理するか”ということにやりがいとプライドを感じているようです。

 つまりその余地を与える絶妙な下手さ加減がストライクゾーンなんですよね…って書くのは簡単なんですが、そこに球を放るのは途方もなく難しい…(苦笑)。

 そしてこの2冊の本で、二人が声をそろえて発言しているのが

ゆで先生
ゆで先生

理想的なキャラクターはラーメンマンです。

という事実です。作者二人がシンクロしているんで、ビビりましたね。

 たしかにラーメンマンは、上記の条件をすべて満たしています。

  • シンプルでいい(落書きレベルで大丈夫)➡ 誰でも落書きできるシンプルな顔
  • 1つだけ、ウリをアピールしてほしい ➡ 中国拳法の達人
  • そのウリで、戦い方のイメージがたくさん膨らむものがよい ➡ 拳法のあらゆる技を使って戦える
  • カッコよくするのはこちらに任せてほしい ➡ たしかにあの単純なデザインが、あんなにカッコいいキャラになっている

 これは…ひじょ~に説得力ある人事採用担当のご意見です(笑)。

 というわけで、これから行う新超人作成に関しては、ラーメンマンを参考に考えることを、不動の大原則としたいと思います。ではまた。

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