キン肉マン連載800回記念お絵描き祭りに参加した話②-イラスト作画編

オレ流近況報告-2023年
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 みなさん、こんにちは。

 2023年4月17日の連載回で『キン肉マン』はとうとう連載800回を迎え、それをお祝いするお絵描き大会がTwitter上で企画されました。

 その企画に便乗した私の作品が下の動画となります。

 この動画制作に関するメイキングの第2回目、作画編を今回はお送りしたいと思います。ちなみに前回の仕様確認編はこちらです。

 ではさっそく続きをどうぞ。

コンセプト&ツール決め

 仕様確認ができたので、とにかく行動を起こしてみましょう。イラストのタッチはどうするかな…今回はノスタルジックな作品になるので、そんな雰囲気が出る描き方がいいだろうなあ。

 となると、あまりデジタルペイントには頼らず、アナログなタッチがいいか…よし色鉛筆で仕上げてみましょうかね。以前ちびっ子イベントで企画した色鉛筆ぬり絵、楽しかったし(笑)。

 というわけで、色鉛筆による作画がスタートです。目立たない薄い水色で下書きをして色をぬっていくことにしました。そうすれば消しゴムかけをスキップできるし。

 そしてなるべく黒のアウトラインを使用せず、境界線をその部位の色そのもので表現しようと思いました。赤いパンツだったら、赤のアウトラインを、という感じです。

 そうした方が、色鉛筆の温かみが増すかな、と思ったんですね。

作画

製作開始

 このように作画のコンセプトが決まったので、まずは一発目、小学生の私が初めてジャンプに触れるシーンからいってみましょうか。よーい、スタート!!

▲まずは一発目です。

 …ちょっと『まんが道』の満賀道雄がインスパイアされた感もありますが(笑)、まあこんな感じでしょう。

 額に入れた“ア”の文字は、もちろんアキラの“ア”です。キン肉マンの“肉マーク”にあやかった表現であり、本人であることをわかりやすくするための措置ですね。

 ここで少し悩んだのが、塗りをどこまで塗り込めばいいかの判断です。というのも、あと49枚くらいイラストを描かなければならないので、ここであまりこだわると時間が足りなくなる可能性があるからです。

 そんなペース配分のことを考えると、ある程度の塗りで切り上げて、どんどん先のイラストを描くべきでしょう。

 全体の進行具合がもう少し見えはじめて、時間がとれそうだと判断した時にリペアをする、という戦法をとることにしました。

とんだ誘惑に出会う

 と言いながら、当時のジャンプを再現しているときに

やべぇ…ジャンプの再現楽しい…もっと細かくやりたい…!!

▲まだ大分いいかげんですけどね(笑)。

と、先ほどの戦法を真っ向否定するようなやりがいも出てきちゃって困りました(苦笑)。まあいいや、とりあえずやりたいように描こう。とにかく一筆でも前に進もう!

 その他、子ども時代に描いた模写を載せるのも、ノスタルジック感を出す演出としては有効だな、と思いました。

このスライドだけ少し楽ができるぜ…ふう

 …あっ! ちょっとちょっと! ダメですよ、人の心の中を勝手に覗いちゃ(笑)!!

時をかけるイラスト

 子ども時代に描いた絵を利用する延長として、それに色を着ける作業も行いました。このロビンの『逆タワーブリッジ』ですね。私が初めて買ったジャンプである、1982年46号の名シーンです。

▲ちびっ子時代の絵を流用(笑)。

 これがねえ…昭和に描いた自分の模写に、令和になって色を着けるという、時を超えたなかなかにロマンあふれる作業となりまして。

 期せずしてなにやら感慨深い気持ちになってしまいましたよ。そんな機会を与えてくれたゆで先生に感謝ですね。

 また、キャラのポーズは自分で構図を考えて描くのは大変だし、自分の実力では描けない構図もあるので、イメージに近いいらすとやさんのイラストを模写することが多かったです。

 いらすとやさん、いつもありがとうございます(笑)。

▲ググるといらすとやさん参考のポーズがわかりますよ(笑)。

イラストレーション・ハイ

 そしてイラストを描いていると、だんだんと

た~のし~い!

という気分になってきました。

 こんなに時間を割いてたくさんのイラストを描くなんて、ホントに久しぶりだったので。なにやらハマってきてしまいました(笑)。

 そして先ほど書いたように、特に小物の描写が面白くて。ジャンプやコミックスの再現とか、ゲームの再現とか。

どこまで再現したろか

なんて(笑)。

 もちろん狭い範囲での色鉛筆再現ですので、ミリ単位での細かい描写はできないんですけど、雰囲気がでてくるところまでは再現したいな、という欲が出てきてしまいました。

▲雑に見えますが、けっこう時間かかりました。

 マスク狩りポスターを描くときなんて、もう上記小物の再現を繰り返した後だったので、完全に描き込みモードに入っています。

▲今回のアイテム再現の集大成(笑)?

 時間ないって言ってるのに

もう少し…もう少しだけ…!!

と、色鉛筆を握る手がついつい動いちゃう、フカキョン主演の『神様、もう少しだけ』状態でした…あれ? みんな、ちゃんとついてこいよ(笑)!?

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 そして“あらゆることをキン肉マンから教わった”というスライドでは、友情の人形をチョイス。キャラがシンプルかつかわいいので良いかな~と思って。

 でもキャラ数が多くて、けっこう大変でした(苦笑)。

▲実は足を踏み合ってます(笑)。

書き文字にこだわる

 紙芝居風イラストという性格上、その一枚絵にセリフが入ることがどうしても多くなります。

 このセリフはあとでデジタルフォントで対応することも考えたのですが、

ノスタルジック感を出すためには、絶対にフリーハンドの書き文字の方がいい

という演出上の観点から、ある程度レタリングして描きました。

 これが実際の動画になったときに、特にスマホで視聴する場合に無理なく読める大きさの文字になるかどうかはやってみないとわからないのですが、とりあえず紙に直書きをした次第です。

▲ノスタルジック感を出します。

 いろいろ書きましたが、やはりデジタルフォントよりは味があっていいですね。

息子からの指摘

 そしてこのあとから“キン肉マン卒業”と“社会人”に時代がシフトしてきます。社会人になるタイミングで、自画像が満賀道雄(笑)からリアル志向へと大幅にタッチが変更。

 おそらく…少しディフォルメギャグ調のタッチに飽きてきたんですね(笑)。ですので、ストレス解消も兼ねて、イケてる若者風にしたのではないでしょうか。

▲涙のキン肉マン最終回と社会人シーン
▲かなりディフォルメに飽きています(笑)。

 これを見た息子くんが

息子くん
息子くん

ちょっと…自画像が上方修正されているような…

なんていう失礼な物言いをしてきたので、

何言ってんだよ?

ほぼオレじゃないかよ!?

と説教です(笑)。それでも

息子くん
息子くん

う~ん、そうかな…

納得がいっていない様子。まったくもう…。

どうせ言わなきゃわかんないんだからさ、いいんだよ、イケメンだと勘違いさせとけば!

 あっ! また勝手に覗き見して!! ダメじゃないですか(笑)!!

机うす暗い問題

 こうして順調にイラストを描いていたのですが、ここである問題が生じました。

 それは“机うす暗い問題”です。作業机(PCデスク)が暗くてですね~、色味が自分の出したい色になっているのか、判別しづらいんですよ

 そこで机にLEDライトを設置することにしました。ただ狭い作業机にライトを置くのもジャマなので、何かないかと探していると…テープシール型のLEDライトがあるじゃないですか。

 これならPCデスクの上棚の裏面に貼り付ければ、いい明かりとなりそうです。しかも電源供給はUSB。それを以下のように貼り付けました。

▲眩しいくらい明るいです。
▲写真ではイマイチ差がわからないかも。

 どうでしょうか。左がライトなしで、右がライトありです。

 写真では差が分かりづらいかもしれませんが、これで劇的に作業がしやすくなりました。早朝、暗がりで作業していても、寝ている家族の迷惑にもならないのでよかったです。

ステルス営業(笑)

 そして、物語の中ではこの『オレ流』についても言及をさせていただきました。やはり私とキン肉マンとの人生において、このサイトを切り離すことはできないんですよ。

 このサイトを気まぐれに立ち上げたからこそ、作品とここまで深い付き合いができたのは確実で、もしこのサイトをやっていなかったら、今現在どんなスタンスで作品と向き合っていたんだろうと。

 もちろん毎週欠かさず作品を読むファンとなっている未来は見えるのですが、Twitterでお祝い感謝動画を作成するくらいのマインドになっていたかどうか…ちょっと想像するのが怖いくらいです。

 ですので、20年前のサイトレイアウトを模写し、最近私を知っていただいた方にも、あらためて自己紹介をするという形をとらせていただきました。

▲ステルスでサイトを宣伝(笑)。

息子英才教育時代

 そして子どもが生まれ、スグル新シリーズが始まり、親子二代で楽しめるフェーズを入れることにしました。

▲衝撃のスグル新シリーズ

 やはり自分が幼少期から好きだったコンテンツを、息子が好きになってくれるって、何ともいえない満足感、充実感があります。

 もちろんはじめは作品に興味を持ってもらえるよう、罠をはりましたけどね(笑)。ゲームのムービーシーンをみせるとか、さりげなくコミックスをテーブルの上に置いておくとか(苦笑)。

▲親の罠にはめられる子ども(苦笑)。

 上の左側のイメージは2011年当時、うちの姉弟が『キン肉マン マッスルグランプリMAX』の攻略本にハマっている様子ですね。これが一番の原点になるのかな…(笑)?

 ともあれ、下の息子がその後もスクスクと見事にハマりましたね。結果的に英才教育となりました(笑)。でもホント、

小学生の頃の私ってこうだったのかな~?

なんて、自分自身を客観的に見ているような気がして、ちょっと不思議な気持ちになりましたよ。

 ですので、息子のキャラは昔の私、つまり満賀道雄スタイルにしました(笑)。ちなみに額の文字は“子”です。私の“ア”と少し似てるでしょ? こりゃいいや、なんて(笑)。

▲息子は満賀道雄スタイルを踏襲。

衝撃ニュース、舞い込む

 そしてイラスト制作も一月を過ぎた頃、仰天のニュースが飛び込んできました。そう、2023年3月17日にリリースされた、

キン肉マン新作アニメ制作決定

のニュースです。

 このニュースを知り、急遽スライドにアニメ化についても言及することにしました。そしてこのイメージイラストがとてもステキだったので、さっそく模写ですよ(笑)。

▲模写しがいのある後ろ姿。

 ぶっちゃけ制作点数が増えて時間的には厳しかったのですが、このような嬉しいニュースならば別です。手もイラストを描くのに慣れてきていたので、嬉々として色鉛筆を動かしましたね(笑)。

集大成イラスト作成

 そして連載800回の祝辞イラストの制作に入ります。

 これからも『キン肉マン』という作品と人生を一緒に駆けていきたい、というイメージのイラストを作成しました。

今までとこれからに向かっての集大成!

といった感じのイラストです。

 モチーフは20人もの超人が駆けている、過去のゆで先生の作品です。そこに私と息子を並走させることにしました。

 ただこの時点で3月も終わりを迎えており、スキャニングやパワポアニメ設定、動画作成の時間を考えると、そろそろイラストにかける時間はデッドラインです。

 ですので、この駆ける20人の超人だけは、模写ではなくトレースをさせていただきました。全部模写とオリジナルでやろうと思っていたんですけどね…申し訳ない。

 でも着色量もハンパではなかったので、このイラストだけものすごく時間がかかりました。1週間くらいかかったんじゃないかな? それだけに、とても思い入れが強いイラストとなりましたね。

▲後ろの20超人はトレースをしました。

締めのゆで先生

 そしてラストのスライドは、ゆでたまご先生に感謝の意をお伝えしようと決めていました。

 モチーフは嶋田先生と中井先生が、ガッチリと握手を交わしているお写真です。お二人にはこれからも超友タッグで最高の作品を描いてほしいので、この図を描きました。

▲お二人の絆を表現。

 お二人のお顔は、最近のコミックス巻末の『ゆで問答』のお顔を拝借しました。インナーにプリントされたキン肉マンと悪魔将軍もしっかりと再現しております。

 やっぱりこういった小物の再現が、最後まで楽しかったですね。

タイトル表紙作成

 ふう、やっとイラストがすべて描き終わった…と思ったら、表紙を描くのを忘れていました(笑)。

 そうだそうだ、物語のテイストがすべて把握できてから描こうと思って、最後に残しといたんだった(汗)。

 ほら、初めに表紙を描いたんだけど、終わってみたら結果テイストがズレてきてそれだけ浮いていた、なんて嫌じゃないですか。結局描き直しになっちゃうし。

 ですので最後に残しておいたんですよ。さて、どんな絵にしようか…と考えたときに、この動画のタイトルを『ボクとキン肉マン』にしたことを思い出しました。

 このタイトルは確定でいいと思っていたので、だったらそこは

オレとキン肉マンのツーショットでしょ!!

ということで、二人仲良く肩を組んでいるイラストを描きました。

 ただここでキン肉マンの個性である力強さとギャグテイストを表現するために、自分は結果的に首を絞められている感じにしました(笑)。

 仲良さそうな雰囲気が出せたので、個人的には気に入ってます。

▲これは完全オリジナルです。

兵どもが夢の跡

 このようにして、描き文字を含めて全54枚のイラストが仕上がりました。こうして並べてみると、なかなかに壮観です。

▲床がけっこう埋まります(笑)。

 そして色鉛筆もかなり消費しました。いちばん顕著だったのがやはり肌色ですね。

▲肌色だけ異常な減り方(笑)。

 ほら、赤丸の一本だけおかしな短さになっているでしょ(笑)? それくらい大量に消費したわけですね。でも絵を描くのは総じて楽しかったです。

 とりあえず、大きなフェーズがひとつ、終わりました。

 次回はメイキング最終回として、画像処理~動画制作~アップまでの作業をご報告させていただきます。ではまた。

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