運命の王子に抜擢されながらも、キン肉アタルによる闇討ちを受けて王位争奪戦に参加することなく散った真のキン肉マンソルジャー。その不遇なキャラ人生とすり替わりの謎を究明する!
出だしは好調?
彼は『キン肉星王位争奪編』において、残虐の神の力を借り、王位継承者候補としてこの争奪戦に参加しました。
戦場に身を置いていた超人兵士・ソルジャーマンがその正体だけに、迷彩服をあしらったスタイルは、他の王位継承者と比べて異質な雰囲気を醸し出していましたね。
5人のキン肉マンが出そろったときに、誰もが

どのキン肉マンが一番カッコいいかな…
と、それぞれの推し候補者を選んだと思うのですが、私は

ソルジャーが一番カッコいいかな?
と思いましたね。やはりマスクが脱タラコ唇というのは新鮮だったし、幾何学的なデザイン(おそらく兵士が素肌に施す迷彩フェイスペイントの意匠)もスタイリッシュに見えました。

しかもフェニックスが提案した“団体対抗戦”ルールにおいて、他の王位継承候補者がぞくぞくとメンバーをそろえていくなか、一人だけまるでメンバーが集まらないにもかかわらず

アッと驚くようなメンバーを登場させてやるさ
と、余裕しゃくしゃくの返しをしたことで、

こいつ…一味違うかも…!!
という、特別感漂う印象を我々に与えたのは事実ですよね。
そんな期待感あふれるソルジャーの王位継承候補としての船出でしたが、その後の道のりはけっして平坦なものではありませんでした。
シリーズ屈指のベストオブ不遇キャラ?
キン肉マンの王位戴冠に待ったをかけた、運命の五王子。彼らの出現はキン肉星の王位争奪戦を引き起こし、そこにスグルの実兄であるアタルの存在も絡まって、大きなドラマを生み出しました。
しかしそのドラマによって恩恵を受けたキャラもいれば、不遇な扱いを受けたキャラもいて、その格差が大きかったことも印象的です。
要は勝ち組、負け組の落差が激しいんですよ(苦笑)。
不遇な扱いを受けた筆頭は、0.9秒殺のレオパルドンや、攻撃する暇もなくフェニックスに瞬殺されたビッグボディでしょうか。彼らの扱いは気の毒すぎて、読んでいるこちらもその境遇に同情したものです。
ところがそんな彼ら以上に不遇なキャラが、このシリーズでは密かに誕生していました。そう、それが期待値高めで登場したはずの彼・真キン肉マンソルジャーです。
実は私、彼こそが『キン肉星王位争奪編』におけるナンバーワン不遇キャラであり

ベストオブ不遇!
の名に相応しいと感じています(苦笑)。
ではさっそく彼がシリーズきっての不遇たるゆえんを考察していきましょう。
瞬殺記録抹消の不遇
彼が初めて登場したのは“とある戦場”であり、登場した瞬間に敵弾にて狙撃され死亡するという、目を覆いたくなるようなデビュー? でした。
この登場即死亡というデビュー表現は

次鋒レオパルドン行きます!!
と登場し、グオゴゴゴとわずか6コマで死に至ったレオルドンと同系統であり、その瞬殺秒数ではレオパルドンの記録すら上回っていたと思われます(苦笑)。
そう考えると、彼はシリーズ中における“登場後瞬殺キャラランキング”において、不動のトップであると世間的に認知されていたレオパルドンを、実は超えていたキャラだったのかもしれません(笑)。
このあたり、あまりにレオパルドンが有名になりすぎたがために、その真なる記録が闇に葬られたという不遇を得てしまったような気がします。
例えるならば、“もっこり”表現の元祖は『シェイプアップ乱』なのに、メジャーとなった『シティーハンター』の代名詞にされてしまった感じでしょうか…なんだ、この例え(苦笑)。

…まあいうてこれは不名誉なレッテルなので、闇に葬られた方がかえってラッキーだったのかもしれませんが、記憶に残るキャラという意味では、レオパルドンによってそれを妨害されたとも言えるでしょう(苦笑)。
本戦未出場という不遇
彼は残虐の神の支援を受けていたのにもかかわらず、王位争奪戦本戦に参戦することが叶いませんでした。
その理由は皆さんご存じの通り、スグルの実兄であるキン肉アタルの襲撃によってKOされ、すり替わりをされたからです。
あのビッグボディですら一応リングインをして闘う土俵には立ったというのに、その場所すら与えられなかった彼は、やはり5王子の中では圧倒的に不遇だったと言えるでしょう。
再登場即死亡という不遇
彼はアタルにKOされた後、運よく発見されて超人病院に運ばれます。
しかし彼の役割は、フェニックスと準決勝を争うキン肉マンソルジャーが、実は本物とすり替わった別人であることを満天下に示すことでした。

あの技だ~っ!
と、トラウマとなったアタルの『ナパームストレッチ』を見るや、恐怖で錯乱してこと切れてしまいます。
この再登場即死亡という展開は、前述したデビュー即死亡と被るところがあり、彼の誌面に登場するやいなや死に至るという扱いは、あまりにも不遇であると言えるでしょう。それこそ

あいつの登場は死とセットだな…
と読者に印象づけられたのは、キャラとしても大きな不名誉だったと思われます。
汚名返上機会がない不遇
そして21世紀になって追加された不遇が、この“汚名返上機会がない不遇”です。
2011年にキン肉マンの第二シリーズが始まったことで、あのレオパルドンや運命の王子が再登場をはたし、スグルの仲間となって外敵と闘いました。
キャラクターごとに勝ち、負けはありましたが、彼らは総じて過去の情けないキャラ、悪党的なキャライメージから見事に脱却を果たし、それぞれが大きな魅力を伴ったキャラクターとして成長を遂げています。
特に瞬殺王子として汚名を着せられていたキン肉マンビッグボディなどは、当時の不遇を大きく覆すほどの痛快な活躍をしており、その豪放磊落な親分気質も相まって、主役級のキャラクターにまで成長をしています。
そうなんです。彼らはそろいもそろって、過去の汚名を返上した魅力的な活躍をしているんですよね。

ところがこと真キン肉マンソルジャーだけが、この流れからは蚊帳の外なんですよ(苦笑)。というのも、ソルジャーというキャラはアタルが受け継いでそれを担っているため、彼が出てくる隙間がないんです。
つまり彼だけが、“登場即死亡”という不名誉な汚名を返上する機会すら与えられていないのです。これを不遇と言わずしてなんと言えばよいのか…私にはわかりません(苦笑)。
以上、4つほど彼の不遇ぶりを考察してきましたが、これを見れば彼が『キン肉星王位争奪編』における

ベストオブ不遇!
という称号を与えられるのは、あながち間違いではないと思うんですよね。
彼の実力は?
そんな不遇極まりない彼ですが、では事件が起こらず無事に本戦に出場していたら、どうなっていたのでしょうか。
対戦相手はあのフェニックスチームですから、これに勝利するというストーリーを想像するのは、ちょっと現実的ではありません。しかも

アッと驚くようなメンバーを登場させてやるさ
といって集めたメンバーは、失礼ながらアッと驚くポンコツ臭がプンプンしていました(苦笑)。ですので、試合展開としてはビッグボディチームの二の舞を演じていた可能性が高いです。

それでも彼の実力をより精緻に想像したくなるのは、キン肉マンファンとしての性かもしれません。なにせ

超人凶器といわれたこのオレ
と自称しているくらいですから、その強さに興味がないはずありません。もう一度言いますね。“超人凶器”ですよ?
ちなみに凶器とは何なのか、あらためてその意味を確認してみましょう。
凶器とは、ヒトの生命・身体に危害を与え、殺害や傷害のために用いられる道具の総称。主に刃物や銃など。
Wikipediaより
おお~、かなり物騒な言葉が並んでいますね。その存在自体が“相手に危害を与える”という感じなので、まさに

触れれば切れる

逆らったらズドン!
という生涯だったのでしょう。こいつは手が付けられないにおいがプンプンしますよ?
そんな彼の実力を測る手立てとしては、彼が唯一手を合わせたアタルを通じて推し量るのが論理的だといえるでしょう。
真ソルジャーは残念ながらアタルにあっという間にのされてしまったので、その実力がアタルには遠く及ばないことはわかっています。でもね、相手がアタルじゃあね。仕方ないです。
ですので、アタルが過去闘った相手で、他にあっという間にのされたキャラがいれば、真ソルジャーはそのキャラと同じくらいの実力だとわかります。
というわけで、さっそくアタルが過去に闘った相手をリストアップしてみましょう。彼が過去闘ったのは
- フェニックス
- オメガマン・アリステラ
- マリキータマン
といったメンツです…ってダメだ、どいつもこいつも強すぎて、我らが超人凶器との比較ができん(笑)! 他に、他に誰かガイドとなる丁度いい感じのヤツはおらんのか…。
あっ! いたっ! 超人血盟軍結成のための西ドイツ訪問時、アタルが思いがけず戦闘することになった

ボックマン!
です! 彼はいい感じでアタルにのされている(笑)ので、比較対象としては絶好のキャラクターでしょう。
では真ソルジャーの実力は、ボックマンくらい…? いやいや、実はボックマンは

一進一退の大攻防戦だ!!
とブロッケンJr.が叫ぶくらい、アタルと激闘を繰り広げている時間帯があるんです。つまり真ソルジャーが口にしていた

謎の男に赤子の手をひねるかのようにやられた
という告白と比べると、ボックマンにはアタルと対等にやりあった実績がある分、彼はボックマンより少し弱い、という結論になるのではないでしょうか。
1億パワーを授けられた割には、なかなか厳しい結果だと言わざるを得ませんね。
そう考えると、彼の二つ名である“超人凶器”の凶器とは刃物や銃ではなく、昭和プロレスの凶器としてよく認知されていたビール瓶や栓抜きレベルだったのかもしれませんね。
あ、これじゃただのビールを飲む人だ(苦笑)。

すり替わりはいつ…?
最後に、彼を語る上で避けて通れないのが

あの二人はいつすり替わったのだろう…?
という疑問です。

それは雪山合宿の時でしょ? あの有名な

答えは出てるよね?
いや、まったくもってその通りなんです。それはそうなんですけど、私が言いたいのは、

作中に登場するソルジャーの、どのコマからアタルなのかな?
ということなんです。ですので、この機会にその真相にちょっと迫ってみましょうか。
私の仮説
ソルジャーが登場するシーンは時系列で分けると
- 王位戴冠式乱入時
- アッと驚くようなメンバーを登場させてやるさ宣言時
- ミキサー大帝に加勢した邪悪友情パワー時
- フェニックスチーム盗撮時(笑)
- 西ドイツスカウト時
となります。皆さんは何番からアタルだと思います?
おそらくですが、大半の方が4番の“パパラッチ事件(笑)”の時からアタルだと言うと思うんです。私も同意見です。
その大きな理由は、以下の2点があげられると思います。
残虐の神の存在
真キン肉マンソルジャーは、残虐の神と一心同体です。裏を返せば、残虐の神の存在をにおわせるシーンは、真ソルジャーの可能性が高いということになります。
仮に1の時点からアタルがすり替わっていたとしたら、残虐の神が

こいつ、ソルジャーマンじゃねえぞ?
と気がつくはずです。しかしそんなことはありませんでした。
そして2は1の続き時間であるので、1が真ソルジャーである以上、2も真ソルジャーということになります。つまり

アッと驚くようなメンバーを登場させてやるさ
という発言は、ソルジャーマン自身が持っていた方針だったということになります。
そして3の邪悪友情パワー時も、完全に残虐の神が深く関与しているので、この時点のソルジャーも真ソルジャーであることが濃厚なんですよ。
ところが4の盗撮時以降は、残虐の神の描写が途絶えているんです。つまりこの時のソルジャーは、アタルソルジャーである可能性が高いと思われるんですね。
外見の変化
そして4のソルジャーからは、明らかにその描写のされ方が変わってきたように感じます。
具体的にはキャラが身にまとっているオーラの差ですよね。もしくは丸く空いたマスクの穴からのぞく瞳の表現でしょうか。
実際の話、1~3のソルジャーの態度はとても淡白であり、その瞳は白目の部分が大きく、黒目が極端に小さい下三白眼が特徴的でした。これにより、ニヒルな印象を与えていたんですね。
ところが4の盗撮がバレた時のソルジャーの態度は凛然としており、そこには王者の風格というか、言動の端々に英雄の気質があふれているのです。まあ

盗撮バレ時の対応が英雄気質というのも、いかがなものか
というツッコミも生じてしまいますけどね(苦笑)。もしも職場や学校の女子更衣室での盗撮がバレてこの態度だったら、いくら英雄気質で対応しても

お前、まるで反省してないだろ!
と、周りにドン引きされた上に総スカンを食っていたことでしょう(笑)。

そしてこの時の瞳も、以前とは明らかに変わっているのです。
より黒目が大きく力強く描かれるようになり、そこに正義感と誠実さを感じられるようになったんですね。目の下の隈には謎の縦線も入りましたし(笑)。
そのあたりの表現方法の変化も、読者に

あれ? ソルジャー、少し変わった?
という違和感を抱かせる要因になっていたと思います。
破綻?王位争奪戦スケジュール
というわけで、4の時点からアタルソルジャーで確定…とは問屋が卸さないんですよ。
なぜならば、それを事実とするには1~3の間でアタルは雪山合宿を襲撃し、真ソルジャーのマスクを奪わなければならないからです。
作品を読んでいると気づくのですが、この王位争奪戦というイベントはスケジュールがかなりタイトなんですよ。それこそ
【初日】
王位継承式典、5王子乱入、対戦組合せ決定、チームメンバー召集、各城移動、一回戦
【3日後】
準決勝
【3日後】
決勝
といったように、作品内で記述されているスケジュールを額面通りに受け取ると、運命の王子が乱入してからなんと一週間ですべてが解決しているんですよね(苦笑)。
そして恐ろしいことに、1~4のシーンは“同日”に起きていることなんです。つまりこの一日で両ソルジャーは
- アッと驚くようなメンバーを召集し(真ソ)
- 雪山で合宿を張り(真ソ)
- 真ソチームを闇討ちし(アタル)
- マスクを奪い(アタル)
- そのマスクを被って会津若松城に行き盗撮をする(アタル)
という行動をしたことになります。う~ん、いくらなんでもこれは無理がありすぎるし、すでに破綻していると言っても過言ではない…(汗)。
ちなみに後年発表された読切作品である『超人血盟軍、結成秘話』において、この破綻に配慮したのかアタルが

本物のソルジャーはサバイバル・マッチが始まる数日前、やつらが富士山頂で野稽古をしているときに急襲しマスクを奪った
と告白しています。これが事実だとすると
- 雪山合宿と闇討ちは、国立競技場での戴冠式の前に行われていた
- つまり真ソルジャーは、団体対抗戦システムを事前に知っていた
- アタルは残虐の神の憑依を許し、邪悪友情パワーに加担した
- そもそも戴冠式前に異変があったのに、残虐の神が騒いでいないのは変
- 闇討ち後も残虐の神は真ソルジャーに憑依したまま超人病院にいた
といった点で大きな矛盾が生じてしまいます。
これでは連載時の物語描写との乖離が激しすぎるため、今回はこの発言についてはあえて見ないことにし、この破綻したスケジュールの解明考察にチャレンジしたいと思います(笑)。
まず先ほど述べた“一日にイベント多すぎ”という理由で、通説となっていたアタルの
①闇討ち⇒②すり替わり⇒③盗撮⇒④血盟軍結成
という流れは無理だということが判明しました。
では実際にアタルはどう動いたのか。私は闇討ちよりも、実は血盟軍結成の方が先だったと考えています。つまり
①盗撮⇒②血盟軍結成⇒③闇討ち⇒④すり替わり
という流れです。具体的にお話ししていきましょう。
売れっ子アイドル以上の突貫スケジュール
この説の大きなポイントは

ソルジャーマスクを奪う前に、アタルは行動できるのか?
という点でしょう。しかしアタルソルジャーの行動開始を“ソルジャーマスクを奪う”というフラグありきに設定にしてしまうと、先に述べたように物理的な矛盾がどうしても生じてしまいます。
ですので、私は盗撮時にアタルがつけていたマスクは
アタルが用意したレプリカ
であると割り切りました(笑)。アタルは弟・スグルのピンチを救うべくすり替わる対象をすぐさま決め、お手製のレプリカマスクを作り上げたのです。
彼が5名の王子の中からすり替わり対象を真ソルジャーに選んだのは、即断即決だったと思われます。というか、消去法で彼しか選びようがないんです。
なぜならば、彼がこの王位争奪戦に参加するための条件としては
- スグルとの対戦を極力避けること
- 様々な準備のために、準決勝からの参戦が望ましいこと
があったと思われ、あのトーナメント表を見る限り、それに当てはまるのは真ソルジャーしかいないんですよ。
ですので、国立競技場のどこかでこの事件をのぞいていたアタルは

これはソルジャーにすり替わるしかない! 一択だ!!
と即座に意思決定し、その足で手芸ショップに赴いて生地や裁縫道具一式をそろえたに違いありません(笑)。
そして会津若松城に向かう列車の中でいそいそと裁縫を行い、出来立てホヤホヤのマスクとコスチュームに身を包んでフェニックスチームの盗撮を開始したわけです。

一方、真ソルジャーの方はミキサー大帝に加担した“邪悪友情パワー”終了後に真ソルジャーチームを招集し、富士山頂の雪山合宿に入ったものと思われます。
つまりフェニックスチームが準決勝進出を決めた時点においては、二人のソルジャーが違う場所でそれぞれの活動をしていたことになります。
そしてアタルソルジャーは盗撮終了後に即座に西ドイツへ渡独し、ブロッケン邸へスカウトに赴いたわけです。ただし、彼は3日後の準決勝開始までに、真ソルジャーを闇討ちしなければなりません。
ですので、渡独後の彼は準決勝までに以下のような、超売れっ子アイドルですら眉をひそめる突貫スケジュール(苦笑)をこなしたことになります。
- 西ドイツで血盟軍の連中をスカウト
- 牧師事件(笑)
- 夜のベルリンの壁にて超人血盟軍結成
- 地下の洞窟ジムで血盟軍合宿
- 大急ぎで日本へ帰国
- 真ソルジャーチームの合宿している富士山頂の雪山へ直行
- 闇討ち
- マスクを奪い取り、立ち去る
- 名古屋城へ猛ダッシュ
どうですか。このタスクをすべてこなしているんですよ、彼は。言うまでもなくかなりのハードモードですね(苦笑)。でもできなくはない(笑)。
これがですね、個人的な見地にもとづく“ソルジャーすり替わり事件”のタイムスケジュールの真相だと思うんですよ。
よってアタルソルジャーは、あの盗撮事件のコマが初登場であることが確定しました(笑)。以下、付録として関係者それぞれのタイムスケジュールを俯瞰した表を示しておきますので、ご興味ございましたらばご参考くださいませ。
※ちなみに時間は私の適当な想像です(苦笑)。








おわりに
以上、真キン肉マンソルジャーについての考察でした。
彼の不幸は、そのフォルムを主人公の兄という、キャラクターとしては最重要の類に入る人物に奪われたことでしょう。
そしてそのアタルソルジャーが超人人気投票において一位をとるくらい魅力的な輝きを放ったことで、我らが超人凶器があの迷彩コスチュームで再登場し、活躍する機会が訪れることは、現実的ではなくなってしまいました。
もしそうなるためには、アタルがソルジャーというコスチュームを脱いで、オリジナルのアタルコスチュームに戻るという条件が必要になるわけです。これだと復活はかなり厳しいですよね。
となると、ソルジャーマン自体がキン肉マンソルジャーという意匠を放棄して、別の形での再登場をする方が、実は理にかなった復活方法なのかもしれません。
それこそ“キン肉マンアーミー”なんて名前に変えて、不遇だった過去を一掃するような活躍をしてほしいものです…いや、名前やフォルムを変更させられている時点で、不遇からは脱していないのか…(苦笑)。
みなさんはどうすれば彼の汚名が返上されると思いますか? ではまた。
※今回はflowers-for-algernon..t-.-l..さん、nittohujigayaさん、スガイマンさん、TKマンさん、操典さん、グラセフさんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。
【リクエストはこちらから】


コメント
アキラさんこんにちは
スケジュール表は超人達の動きがわかってすごく楽しめました。「なるほどなぁ」「日程的に弾丸ツアーじゃん」と思いつつ「ブロッケンなにしれっと帰国してんだよ!(笑)」って思ったりアタルは忍、阿、牛の連絡先どうやって知ったのか?3人は知らない超人からFAXきてすんなりドイツに行ったのか気になりますね(笑)
あとシード枠にビグボが入ってたらアタルはどうしたんでしょうかね?
汚名返上のためにフォローをすると、まずちゃんとチームの属性通りの超人を揃えている点は評価に値すると思います。アタルもある程度属性を揃えてる点を見ると少しはリスペクトしてたのでは?次にアタルに瞬殺された超人凶器達ですが超人凶器は大帝にパワーの95%贈与したのでパワー不足、その他メンバーは対知性チーム特効型の超人だったので相性が悪すぎたのでは?超人凶器曰く相手によってメンバー変えるみたいな事言ってましたし。
彼の汚名を返上するには我々超人凶器ファンがこうして彼の魅力を発信していくことが彼にとって一番の供養になると思います(笑)
アトールさん、こんにちは。
スケジュール表、楽しんでいただけて嬉しいです。登場キャラすべてが弾丸ツアーですよね(笑)。
連絡先は当時の『プロ野球名鑑』のように、個人情報保護への配慮などまるでない、住所までしっかりと載った『超人名鑑』があるんですよ、きっと(笑)。
なるほど~、超人凶器はミキサー大帝のイベントでかなり弱体化していたと…私はビッグボディ批評でそれを指摘したのですが、実はソルジャーにもそれが当てはまっていたんですね(笑)。
そして我々が彼を忘れずに定期的に彼を発信し続けることこそが供養…こちらも言い得て妙で、脱帽です!
脱帽だなんて(汗)いつもこんな文章で大丈夫かと不安でいっぱいなのでうれしいです!
供養なんて書いてしまいましたが実は汚名返上の策があるんですよ!それはヒュンケルとラーハルトが鎧の魔槍をシェアしたように彼らもソルジャーをシェアするんですよ。超人凶器はマスクを奪わずにアキバあたりで買ったレプリカマスク被ってもらって(笑)そうすれば改名する必要もないしどちらの株も下がらない。さらにアタルに「私にとって友であり最大の宿敵」なんて言ってもらえば汚名返上も叶うのではないでしょうか?(笑)
キン肉マンにもとうとうシェアリングエコノミーの世界が(笑)!
超人批評に始めて送信させていただきます。
真ソルジャーは王位継承編でアタルのことを伝えて以来、本当に復活の機会がないですね。オメガ編で残虐の神も行くところがなくてアタルのところに行ったくらいですから。
ですが確かゲームだった気がしますが真ソルジャーにはアサルトドライバーという必殺技があったと思います。またYahoo知恵袋で真ソルジャーチームとビッグボディーチームの対戦予想があり(僅差でビッグボディーチームの勝利。ただ別件の真ソルジャーチーム対フェニックスチームはサタンクロスで5人抜きでした)なかなか面白かった記憶があります。
MKさん、こんにちは。
そうなんですよ、オメガ編で残虐の神だけ行くとこない、という描写をされる時点、で汚名返上の機会がないと言っているようなものなんですよね。
アサルトドライバー…うっすらと聞いたことがあるフレーズかもしれません。そして知恵袋でそんなif談義があったのですね! 僅差でビッグボディチームの勝利(笑)。
テレビ超人ニュース、朝の番組の録画と劇中で明言されてるので実際の放送は午前8時とかなんだと思います
フェニックスは朝のニュースすら見ないのかよ!?って感じですがw
スモールボディさん、こんにちは。
おっしゃる通り、知性を謳うチームにしては、情報収集が甘いですよね(笑)。
知っていたらもっといろいろと対策を打てそうです。
初めてコメントさせていただきます。
しばしばこのHPを拝見して楽しませていただいております。
作品内容への考察にかける真剣さと情熱、何を措いても敬意ある表現をされていらっしゃることに脱帽です。
そこで私も失礼ながら意見を述べさせていただくと、ソルジャーマンが復帰するためには「意匠を放棄して復活する必要がある」という旨はなるほど尤もだな、と共感いたしました。
と云いますのは、キン肉アタルにただ敗北しただけではなく、あろうことか「マスクを奪われて素顔を曝した」時点で、彼は「キン肉族の掟」を破っているわけですから、「キン肉マン〇〇」と名乗る資格は失われている筈ですよね。
つまり真キン肉マンソルジャーは、超人レスリングのリングに上がることすら許されない屈辱を味わわされたのは事実なのではないか、と。
その視点に立ってみますと、同じく「ずっと死亡扱い」という立場にブロッケンマンがいますが、彼は「超人オリンピックという晴れの舞台で、ラーメンマンに「残虐超人当時の2トップ激突」という組み合わせで真っ二つにされた」という、見方によっては「完膚ないまでの負け方」をしております。
この2人の扱いから推察すると、『キン肉マン』における「真実の死」というのは「レスラー人生を断たれる」ことなのではないでしょうか?
逆に云うと「超人レスリング界に復帰する」という不屈の意志をもって、弛まぬ努力で新必殺技を作り出すことだったり、それまでのファイトスタイルを一新することなどで超人閻魔=慈悲の神ザ・マンに認めて貰えれば現世に戻れる可能性があったという仕組みなのかな、というのが私の意見です。
ゆえに真キン肉マンソルジャー(ブロッケンマンとかネプチューンキングとかも?)にそうした気概がない限り再登場することはできないのだろうな、
などと長々と記述してしまいました。失礼を申し上げます。
最後にこれから寒くもなってまいりますので、どうぞご自愛ください。
ご健勝を祈念致します。
sas9791さん、こんにちは。
丁重なコメント、ありがとうございます。自身のコンテンツがそのように受け止められていること、本当に嬉しく思います。
真ソルジャーについては、やはり意匠の件でゆで先生もおいそれと登場させられないのかな、なんて感じています。そして彼のステイタスが、キン肉族としては屈辱的な立場にあることは、おっしゃる通りレスラー人生を断たれているのかな、とも感じますね。
そしてそこから復活をしようとする意志の強さを、超人墓場の長たるザ・マンが見極めて生き返る…とても興味深い考察だと思います。よく超人墓場で浮いているだけの超人がいますが、その超人たちはまだその意志がうすい層なのかもしれませんね。そして石臼を回す超人たちが、その意志がある超人たち、とも線引きできそうですね。
これからも楽しい更新を目指していきたいと思いますので、もしお時間ございましたらばまたお立ち寄りください。そして少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。