原哲夫

秀吉の全国統一が目前に迫り、時代は徐々に落ち着きを取り戻す。そんな中、苛烈な時代を生き抜いてきた大名たちの子息が成人していき、戦国時代は世代交代の様相を呈していた。その中には大坂の陣で大活躍する真田幸村も、世に羽ばたく機会を伺っていた。

時の最高権力者である豊臣秀吉から、御所に上がって謁見をするようにとの通達が慶次に届く。しかしそれは謁見の間で秀吉に対して頭を下げ、従属の意を示すことを意味しており、権力に対して意地を貫きたいという傾奇者の慶次がどう出るか注目をされていた…！

金沢を出奔し、京に入った慶次。権威や権力に膝まづくことなく、己のやりたいこと、したいことそのままに生きる姿は風流そのもの。その姿に魅せられた茶人・千利休は思わぬ出会いから慶次と共に茶を喫することになったのだが…。

天下統一を目前にした羽柴秀吉。天下の形成が彼に傾き、日の本の権力をほぼ握りかけた時代でも、“傾奇者（かぶきもの）”という己の生き方を曲げずに、権力にこびへつらうことなく人生を謳歌している男がいた。その名を前田慶次という…！

原先生の描く時代劇ジャンルの先駆けとなった『花の慶次－雲のかなたに－』。当時はまだ世間に知られていなかった前田慶次の風流かつ洒落の効いた豪快な生き様を描き、大きな影響を与えた作品。“傾奇者（かぶきもの）”という言葉が一気に知れ渡りました。

ユリアが眠る地に帰ってきたケンシロウ。そこに哀しい知らせをもったマミヤが訪れる。バットとリンの結婚式が行われたその日、リンは本当はケンと結ばれるべきだと彼女の記憶を奪う。そしてケンを探す旅に出た二人を追うよう、マミヤはケンに進言するが…。

ケンシロウから一時だけ体を復活できる“刹活孔 （せっかつこう）”を受けたファルコ。彼は入国時に不覚をとった修羅との再戦に挑み、元斗皇拳伝承者として見事修羅を撃破することに成功。しかし秘孔の副作用により、その命の灯はまさに消えようとしていた…

帝国軍のジャコウに連れ去られたリンを救出すべく、ケンシロウは海を渡る。そこは男子がすべて戦闘員として教育を施され、生き残った強者が支配する修羅の国だった。先に入国していたファルコはケガをしていたこともあり、名もなき修羅に敗れ去った…！

南斗聖拳最後の将の下にむけて進軍を開始する世紀末覇者・ラオウ。その行軍を止めるべく南斗五車星の一角である雲のジュウザに依頼が飛ぶ。すでに世捨て人となっていたジュウザはそれを断るが、最後の将の正体を知るや意を決してラオウの足止めを決意する。