プレイヤーが絶妙にクリアできるゲームって作れないだろうか。

オレ流雑感
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ゲームの矛盾

 皆さん、ゲームは好きでしょうか? 私は基本好きです。といいつつ2000年代以降はレトロゲームにしか興味ありませんが(苦笑)。

 ではゲームが好きな人って、なんで好きなんですかね? ある架空のミッションを達成する喜びでしょうか。

 もしくはその過程で起こる痛快なイベント、感動的な物語、ドキドキ、ハラハラという感情の揺さぶりでしょうか。

 いろいろあると思いますが、何かしらの満足感を得られるからこそ、やってしまうわけです。

 しかしながらゲームが我々に与えるものは、満足感だけではありません。場合によっては不快感を与えることも多いのです。

 一番顕著な例で言えば、与えられたミッションに対して“うまくできない”という技術的問題や、“思うようにいかない”という現象です。要は“クリアできない”という不満足感です。

 これがあるのはゲームだから当たり前です。シューティングゲームやアクションゲームならば、ゲームの難易度、プレイヤーの腕によっては、どうしてもクリアできない面が生じてきます。

 ただその時思うのは、

楽しさを求めて時間を費やしたのに、何故に不快感を残してその時間を終了せねばならないのか

という、ある種の矛盾です。

 楽しさや満足感を求めた時間なのだから、確実にそれを達成して終わらせたいじゃないですか。イライラしてコントローラーを投げつけて終わらせたくないんです(苦笑)。

 いや、実際はここ何十年、コントローラーは投げていませんが(笑)。

社会人ゲーマーと時間の捻出問題

 特に時間の融通が利きづらい社会人ゲーマーにとっては、それは切実な願いです。捻出したスキマ時間で行うゲームでは、確実に成果が欲しいわけです。

 そういった意味では、任意セーブとロードでやり直しが手軽にできる昨今のゲームスタイルというのは、この要求をかなりの水準で満たしているといえます。

 私はいい部分をつなぎ合わせるという意味で、“編集プレイ”と呼んでいますが(笑)。

 動画の世界では“TAS動画”といわれるものが、成果を得る過程という点においては、これに当てはまるでしょうか。人力ではなくツールを使う、という点で違いますが。

 ちなみにある時点まで私が

TASさんて、超絶にゲームがうまい人なんだな

と誤解していたのはナイショですよ(笑)。

 ちょっと話がズレましたが、その“編集プレイ”というのは、私の望みをある程度叶えてくれているのですが、こまめなセーブがやや面倒くさいのと、なんといっても“実力でゲームクリアを達成した感がない”という最大の弱点を持ちます。

 ですので、ゲームメーカーはそれを解決したゲームを開発してくれないかな、と感じるわけです。それがタイトルの“プレイヤーが絶妙にクリアできるゲーム”なんです。

絶妙にクリアできるゲームとは

 具体的に何を望んでいるかというと、プレイヤーの腕に準じて、ゲームの方でリアルタイムにゲームバランスを制御してくれないかな、というものです。

 それによって“プレイヤーは自然な感じでゲームクリアができる”という制御システムとでもいいましょうか。

 例えばシューティングゲームやアクションゲームにおいては、CP側はプレイヤーの操作入力や初期のミス行動からそのプレイヤーの力量を判別し、その後のゲームの難易度をそれとなく変更するわけです。

 またその難易度変更は、単純にゲームバランスが優しく(難しく)なるわけではなく、プレイ中のミスによる危機感や焦燥感をきちんとプレイヤーに味合わせ、結果的にはギリギリのラインでクリアできる、というくらいの自然さで制御します。

 この制御をプレイヤーにバレることなく実装し、あくまでプレイヤーは危機回避とその突破を自力で行った感覚に陥るように、絶妙に演算(演出)するわけです。

 そうすることで、プレイヤーはミッションをクリアした達成感を、失敗することなく最大限に享受することができます。

 まさに時間を無駄にせずに、達成感から生じるドーパミンの分泌と、それによる満足感を得ることができるわけです。

おわりに

 もちろん“そんなもん出来レースだろ”と思われる方もいるかもしれませんが、バレなきゃ出来レースではありません。

 言い方は悪いですが、しょせんゲームなのですから、気持ちよくだまされて、いい気分になれればよいわけです。

 技術的にはもうできるんじゃないかな、と思っています。このままAIが発達していけば、それこそ簡単にできるでしょう。

 オンラインでたくさんのプレイデータを収集し、AIに学習させれば、セグメントされた技術レベルにごとに、最適なゲームバランス調整が容易にできると思うんですけどね。

 じつは技術的な難しさよりも、そのような制作の裏側をプレイヤーにバレずにやることの方が難しいかもしれません。

結局ゲームが手加減してくれてるんだろ?

とプレイヤーに達観されることになったら、ゲーム自体の存在意義が問われてしまいますからね。

 でもどこかのメーカーがやってみてくれないかなあ。ではまた。

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