【糖質制限】ダイエットはカロリー制限ではない、という話。

オレ流研究所
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 ここは都会の喧騒から少し離れた、穏やかな街の外れにポツンとたたずむ、とある研究所。

 拙者はここで飼われている豆柴“マロ”でござる。ここでは“しょちょー”を中心に、何やら不思議でわけのわからぬ研究を、日々忙しそうにしているでござるよ。

 それでも“しょちょー”は一日一回、必ず拙者を散歩に連れて行ってくれるのでござる。拙者はこの散歩を毎日楽しみに待っているのでござるよ。

ダイエットにカロリー制限はウソ?

う~ん、最近少し太り気味でござるよ…ダイエットしないと、隣町のルルちゃんに嫌われてしまうでござるな…あ、“しょちょー”。

 やあマロ。今日も散歩日和だな。じゃあさっそく隣町まで一回り、行ってみようか…どうした、少し浮かない顔をしているな…なるほど、モテるためにダイエットがしたいわけか。

そうなのでござるよ。だから今日の散歩はいつもより早歩きにして、カロリーをより消費したいのでござるよ。

 …運動してカロリーを消費か…なるほど。

あと夜のゴハンもお茶碗二杯から、一杯にしてほしいでござる。朝はフルーツジュースだけでカロリー制限をしてがんばってみたいでござる。断固とした鉄の意志でござる。

 ずいぶんと固い意志なんだな…って

!!…な、なぜでござるか、“しょちょー”!

 いいかい、マロ? カロリー制限をいくらしたって、糖質制限をしないとやせるものもやせないよ?

と…糖質制限…⁉ 糖質制限とはなんでござるか?

 ちょうどいい。いま来ている研究依頼が、糖質についてなんだ。今回は医学博士・牧田善二氏の著書『眠れなくなるほど面白い糖質の話』を参考文献に研究しているので、それについてマロに話してあげるよ。とりあえず散歩に行こうか。

 単刀直入に言うとだな、今までの“カロリーの高いものを食べることが肥満の原因”という神話が、実は間違いであることがわかったんだ。

そんな!

 太るというのは“脂肪が増える”ということだろう? この脂肪を増やす原因は、実は過度の糖質摂取であることがわかり、アメリカの糖尿病学会ではその間違いをすでに正しているんだよ。

カ、カロリーの摂り過ぎが原因ではなかったのでござるか…

 原因でないわけではないけど、そのカロリー摂取時に、糖質を多く摂取していたからいけないんだよ。ちなみにさっきマロがリクエストした食事はなんだったっけ?

お茶碗一杯のごはんとフルーツジュースでござるが…

 だよな。残念ながらそれらは糖質の塊だから、ダイエット時には一番摂ってはいけない食材なんだよ。

脂肪は糖質から作られる

そ、そうでござったか…でもなんで糖質が脂肪に変わるのでござるか?

 それはな、糖質は変形するからさ。

 体内に入った糖質は、ブドウ糖として酸素と結びつき、エネルギーとして消費される仕組みになっているんだ。これが糖質がエネルギーに変わるという第一変形。

ブドウ糖
ブドウ糖

そーれ、ご主人様を動かすために、どんどん酸素と結びついてエネルギーになるぞ!

まあ健全な状態だよね。

 でもそのブドウ糖が過剰摂取されて余っちゃうと、すい臓から出てくるインスリンと結びついてグリコーゲンに代わり、予備のエネルギーとして筋肉や肝臓に貯蔵されるんだ。これが第二変形。

ブドウ糖B
ブドウ糖B

助太刀に来たぜ! オレたちもエネルギーに加えてくれ!

ブドウ糖A
ブドウ糖A

いや、君たちはもしものときのために、グリコーゲンとして貯蔵庫に待機してくれ!

ブドウ糖B
ブドウ糖B

わかった! インスリン君、手助けしてくれ! グリコーゲン…チェンジ!!

エネルギーの予備タンクみたいなものかな。

 そして第二変形であるグリコーゲンすら余ってくると、それを脂肪として体内に貯めこむことになるんだ。これが第三変形。

グリコーゲンB
グリコーゲンB

貯蔵庫はここですか?

グリコーゲンA
グリコーゲンA

あ、そうですけど…もうここはいっぱいですよ?

グリコーゲンB
グリコーゲンB

え、そうなんですか? ここに行けって言われたんですけど…困ったな。

グリコーゲンA
グリコーゲンA

脂肪にチェンジすれば、内臓や筋肉の上にくっついていられますけど…

グリコーゲンB
グリコーゲンB

そうですか、じゃあそうするしかないですね…脂肪~チェンジ。

この積み重ねが“肥満”につながるわけなんだよ。

 でも第三変形とかいうと、マロが好きな『ワンワンクエスト』のボスみたいだよな。攻撃しても攻撃しても変形してさ…糖質の場合、その最終形態が“肥満”という恐ろしい形態さ。

と、糖質はそんなに恐ろしいヤツだったのでござるか…

 そうだよ。特にマロが朝に摂ろうとしていたフルーツジュースなんて最悪の糖質さ。

な、なぜでござるか? フルーツジュースは健康的で、栄養バランスも優れているヘルシーなイメージがあるのに、そこまで言われてしまうのでござるか?

 だからマロはおばかだって言われるんだよ。フルーツジュースはたしかに栄養面では優れているかもしれないけど、ダイエットにおいては最大の敵さ。

 果物に含まれる糖は、糖質の中でも“果糖”といって、ブドウ糖と違いすぐにエネルギーに変形してくれず、脂肪として蓄えられる糖質なんだよ。

ブドウ糖
ブドウ糖

おお、果糖くん、手伝いに来てくれたのか! すぐにエネルギー変形してくれ!

果糖
果糖

いや、そ~ゆ~つもりで来たんじゃないんだよね…

ブドウ糖
ブドウ糖

じゃあグリコーゲン変形をして、後に控えてくれるか?

果糖
果糖

いや、ボクは脂肪になって、のんびりしたいんだ。あくせくエネルギーに変形するのは嫌なんだよね…

ブドウ糖
ブドウ糖

こいつ…ダメ糖質だ…!!

こんな感じで果糖は肥満に直結する糖質だから、ダイエット時にフルーツジュースなんて飲んだらダメなんだよ、マロ。

炭水化物を摂らなくても大丈夫なのか

フ、フルーツジュースについてはわかったでござるよ。

でもお米は日本古来の主食だから、それを食べないというのは抵抗があるでござるよ…食べないと体を壊すイメージがあるでござる。

 たしかに。マロが抵抗を持つこともわかるよ。今までそれが“正”として食文化が育まれてきたわけだからね。

 でもお米などの穀物を栽培して食するというのは、もともと私たちが持っていた食文化ルーツから考えると、そちらの方がイレギュラーなんだよ。

 考えてもみなよ。我々は古来、狩猟採集で生きてきたんだ。マロなんて犬なんだから、人間以上にそうだろう? そこに“栽培”というチートを組み込んでしまったんだよ、人間は。

たしかに…そうでござるな。

 そういった下地に加えて、物理的にも糖質をそこまで摂取しなくても大丈夫な仕組みになっているんだ。

大丈夫な…仕組みでござるか?

 そう。簡単に言うと、さっきの第三変形の逆を行うんだ。糖質不足でエネルギーが足りなくなったら、貯蔵されていたグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻し、エネルギーにできるんだ。

ブドウ糖
ブドウ糖

だめだ…わがブドウ糖軍は全滅だ…無念…

グリコーゲン
グリコーゲン

案ずるな、ブドウ糖殿! このグリコーゲンが援軍にきましたぞ!

ブドウ糖
ブドウ糖

おお、グリコーゲン殿! かたじけない!

グリコーゲン
グリコーゲン

ブドウ糖~~チェーンジ!!

まあこんな感じかな。

で、でもそのグリコーゲン軍も全滅したら…

 グリコーゲンも使い果たした場合は、第三変形した脂肪の出番さ。脂肪細胞に取り込まれた中性脂肪がエネルギーとして使用され、一部はブドウ糖となって血中に戻される仕組みになっているんだ。

グリコーゲン
グリコーゲン

ぐう…わがグリコーゲン軍も、全員ブドウ糖チェンジが終わってしまった…ここまでか…

脂肪
脂肪

あきらめるのはまだ早いですぞ、グリコーゲン殿!

グリコーゲン
グリコーゲン

こ、これは脂肪殿ではありませぬか!

脂肪
脂肪

ただただ体内のお荷物として忌み嫌われていた私どもですが、ここで今までの汚名をすすぎまする! ブドウ糖~~~チェーーーーンジ!!

こんな感じでさ、二重三重のエネルギー製造システムが、生命にはプログラムされているってわけさ。

そうでござったか…

 ここで何か気づかないかい、マロ? 脂肪殿が決死の覚悟でエネルギーチェンジした行動を見てさ。

な、なんでござるか“しょちょー”? わからないでござるよ…

 この脂肪のエネルギー変換こそが、“やせる”ってことさ。

な…! なるほど!!

 だからお米とフルーツジュースはやめて、お肉や卵、豆腐といった、脂質やタンパク質を中心とした食事をとり、運動をすればいいのさ。

!! お肉を食べてもいいのでござるか!! それならダイエットもラクチンな気がしてきたでござる!

 マロはゲンキンだな…お、話しているうちに一回り散歩してきちゃったな。今日の散歩はここまでだ。

 今話してあげたことをもっと詳しく知りたいのなら、牧田氏の書籍を読んでみるといいよ、マロ…って全然聞いてないな。だめだこりゃ(苦笑)。

今回の参考文献

著:牧田善二
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次のお散歩も楽しみにしているでござるよ、“しょちょー”。それではバイワンでござる!

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