サグラダ・ファミリアにたどり着いたスグル。「キン肉マン…来たのか?」と虫の息でカレクックがつぶやくと、「当たり前じゃい! お前らがこんなに必死で闘っておるのに…遅くなって本当にすまん!」と事情を知らなかったことを謝罪します。
しかしカレクックは謝るのは自分たちの方であり、あまりのふがいなさに自分自身への怒りしか湧いてこないと卑下します。そんなカレクックをスグルは立派だといい、自分が来たからには六鎗客の好きにさせないと宣言。そしてカレクックはダウンしながらも現状をスグルに報告します。
- オメガマンは双子の兄の方である。
- 彼らはサイコマンの研究施設跡地にある秘密を狙っている。
- どうやら“友情パワー”の発動原理を探っている。
- スグルは彼らにとっては最高の研究対象である。
- それだけに、自分は友情パワーを見せないよう封印している。
- 結果、怒りと憤怒の心をもった残虐超人として闘っている。
以上の業務報告(笑)を済ませたカレクックは、力を振り絞って立ち上がり、マリキータマンの目をロープに擦りつけて走る、古典的な目潰しを敢行。
そしてひるんだマリキータマンの傷ついた腹部を狙った飛び蹴りを仕掛けると、「オレの腹の傷よりおまえの右足のほうが深手と見える!」とマリキータマンはカレクックの蹴り足をキャッチし、エルボーで膝を粉砕。あらためてフェイバリットである『コキネリツイスター』でカレクックを捕えて絞り上げます。
それによって左の横腹がどんどん裂けるというピンチにも、「友情パワーを使わない」という初志を貫徹しようとし耐えるカレクック。
そんなカレクックを「本当に愚か者だな。素直にお前たちの闘い方をすれば生き残れる可能性もあるものを~っ!」とマリキータマンがさらに締めあげると、「そうだカレクック! 友情パワーは無限大じゃーっ、そんな哀しい闘いはやめてやつらに目にもの見せてやればいい~っ!」と友情パワーの解禁を指示するスグル。
それでもカレクックは意地を張り、「もっと怒りを憤怒の心を~っ」と、あくまで残虐超人のスタイルを押し通そうとします。そんな崇高な行動を取るカレクックに対し、「お前の憤怒などただの見せかけ。真の心の底は哀しみの涙で溢れている。いくら人の役に立とうとしても、決して正しくその位置には立てない。不器用な己を呪うしかない哀しみの涙。そして今のお前もまさに・・・その哀しみの連鎖から抜け出せないままでいるーっ!」と、マリキータマンはカレクックの深層心理をえぐりだすような心ない言葉を浴びせると、完全に横腹を割いてカレクックを上空に放り投げます。
「涙まで見せてなお残虐超人として闘おうというのならもういい! アリステラの命令に背くことになるが、武人としてその気持ち、抱いてそのまま死なせてやろう!」と、己の羽根をカッターにして切り裂く『天道羽根抜刀』にてカレクックの腹部を完全に破壊して次回に続く、です。

やはりといいますか、カレクックの敗北が濃厚になってきました。ただカレクックの男を上げているのが、「友情パワーの秘密が狙われているのなら、絶対にその手の内はみせない」という意地ですかね。本心では残虐超人に戻りたくはないんだろうけど、大切なものを守るためならばそれも辞さず、という生き様がカッコイイです。
でもって最後は己の不甲斐なさからなのか、泣いているんですよ、カレクック。この辺がねえ、切なくてねえ。
また、オメガマンとスグルの初遭遇もなかなか見ごたえがありました。スグルは完全に「倒したはずのオメガマンがなぜ?」といった表情でしたね。それだけオメガマンという超人に思うところがあるということでしょうかね。ま、結果別人なんですけど(笑)。
さて、このままカレクック敗北だとすると、予想されていたヘッポコ正義超人軍の全滅も現実のものとなってきました(泣)。最後の砦・ウルフマンが意地を見せるのか。せっかくスグルが来たのに全滅というストーリーは止められないのか。とても心配です、ボク(苦笑)。
その他気になった点は
- 惨殺された3超人の亡骸連写は涙ぐましいな。
- 如実に減っているカレクックのカレー。
- マリキータマンもやはりあの辺りが目なのか。なんとも判然としないからな…(笑)。
- マリキータマンは精神鑑定が得意。ロールシャッハつながりなのか。
こんなところです。
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