エル・ドミノスvsエグゾセミサイルズのタッグマッチ。4の字固めでゼブラを絞め上げるドミネーターにエル・カイトが上空から追撃! 強力なタッグ技“ブラッドオーシャンダイブ”を炸裂させた――!!
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マリキータマンの魔法の言葉
一撃目の魚雷を命中させたエル・カイトは
これしきをかわせずに技巧の神に見初められたなど…やはり本物は我らの崇める刻の神のみ!
とゼブラに対して皮肉を浴びせ、二発目の魚雷を仕掛けます。すると
キャミキャミ、空を飛べるのはお前だけじゃないぜ
とマリキータマンがカットに入り、空中でエル・カイトの首を両脚で見事に捕獲。そして
行くぜ、ゼブラ!
と声をかけると、ゼブラは
おお、マリキータ!
と応答し、4の字固めを一気に反転してドミネーターをシャープシューターに。
するとその背中にヘッドシザーズで落下してきたマリキータマンが、エル・カイトの頭を激突させるツープラトンを炸裂。相手のツープラトンを受けた後、即座にツープラトン返しをするエグゾセミサイルズ!
即席チームのはずが、長年組んだタッグチームを思わせる闘いぶりに、ヘリから驚嘆の声をあげる松井アナ。当の二人は
フッ、よくオレの魂胆がわかったな
わかるさ
あの4の字固めから抜けられないお前ではないだろう
と、お互いの息の合った動きを認め合うグータッチです。
…なに…なによ、この雰囲気。いいじゃないの、お二人さん(笑)。いや~、マリキータマンの一発目のカットについては
お前の助けなどいらん!!
…なんて、そのプライドの高さが高じて突っぱねるかと思っていただけに…オレ様ゼブラのご機嫌が麗しいようで(笑)。ここまでのマリキさんの地道な”ゼブラ転がし”が功を奏しているようです。
そして今回も
あの4の字固めから抜けられないお前ではないだろう
と、すかさずゼブラをのせる魔法のフレーズをかましていますね。こんなことをサラリと言われたら、どうしますよ、皆さん。
社運がかかったプレゼンを重圧の中行い、首尾よく受注が決まった時に、アシストしてくれた部下が
ここぞという瞬間に、決められない○○先輩じゃないと思っていましたよ
なんて口にしてくれたとしたら!
もしくはバスケの試合で終了間際にフリースローを獲得し、決まれば大逆転勝利というシチュエーションで見事ショットを決めた時に、ちょっとイイ感じになっていた女子マネージャーから
…私信じてたよ。
この程度のプレッシャーに負ける○○くんじゃないって。
だって陰でずっと練習してたの、知ってたから…♥
なんて、少し恥じらいながら、上目遣いで言われたら!
○○の部分を、ご自分の名前に置き換えてみてくださいよ。もうグータッチだ! グータッチ一択だ! グータッチにならざるを得ない(笑)!
そしてマネージャーの方は…あとで校舎裏に呼び出して、その…いろいろだ(笑)!
ちょっと取り乱しましたが(苦笑)、ゼブラはそれくらいマリキによってコロッコロされている、という構図が見えてくるんですよ。
これはアリステラも相当やられてるな。もう通算で億単位の回転かもしれません(笑)。
嵐を呼ぶドミネーター?
そんないい雰囲気の二人を尻目に、エル・カイトは
これは反省材料だ。
この過ちから学び、真の神の兵士となるのだ。行くぞ!
と、すぐに気を引き締めます。
う~む、エル・カイト、優等生ではないですか~。自身が発展途上の存在であることを認め、足りない部分を謙虚に見定める…そしてそれを埋めていこうとモチベーションを上げていく…新人さんの心構えとしては、これ以上望むべくもありませんよ…。
ただちょ~っとマインドコントロールが深いんですよね。主に対して盲目的過ぎるというか、それが逆に視野を狭めかねないというか。狭い視野で前向きだと、どこかで袋小路に陥りますよね…。
といいつつ、彼らはきちんとチェンジ・オブ・ペースを行います。なんとドミネーターの、主張しまくりの星座占いボール…じゃない、スティングボールが手まで移動し、まるでボーリング玉を手にしながらのフックにアッパー!
これは黒ゼブラがスグルに対して行った、鉄球を握ってのパンチの嵐よりタチが悪い。そこに
フックだ、アッパーだ!
と、ちょっと昭和の大スターを思い起こさせる松井アナの実況(笑)。ここでゼブラは
畜生、やりやがったな!
倍にして返すぜ!
とはならず(笑)、なんとドミネーターはエグゾセミサイルズの二人を重ねて肩口に抱え上げるという、驚異的なパワーを披露。
…すごいな、ドミネーター。フォーム的にカメハメ師匠の伝説を思い出すのですが、豪快さでその思い出をねじ伏せに来ます。
あと肩のトゲ、どうなってるのかな? ひょっとして内側のゼブラにサックリ? 一番肩口に抱え上げられたくない超人です、ドミネーター(苦笑)。
そしてエル・カイトがドミネーターの胸にドロップキックをかますと、その勢いでドミネーターはバックフリップを放つ合体技『アコンプリスフリップ』に移行。
エル・カイトが勢いそのままに二人を踏みつけながらの強烈なバックフリップが石のリングに炸裂です。
貫き通すキャラクター
これにはさすがにダウンのエグゾセミサイルズ。
どうだ、効いたろう?
とポーズをとるエル・カイトと、仁王立ちのドミネーター。
そこでマリキータマンは、ドミネーターに意地の片足タックル。しかしドミネーターは、彼がしがみついた脚ごと上にはね上げると、
一番反抗的なのはテントウ虫か
とマリキータマンを肩車に抱えます。
そしてエル・カイトが空中からマリキータマンの首をネックブリーカーに捕え、落差のエグいスタナーである『キャタラクトカッター』を敢行。
これ喰らったらヤバいぞ…と誰もが思う衝撃の煙の中から出てきたのは…マリキの落下地点に、体を滑り込ませてクッションになったゼブラ!
キン肉マンやテリーマンをはじめ、幾度となく目にしてきた同光景。まさかゼブラがその仲間入りをするとは…感慨深いです。これには思わずマリキも
ゼブラ、お前…
と感動モードに。そして行動を起こした当のゼブラは
さっきのカットのお返しだ。
借りは作りたくないんでな…
と、これぞ意地っ張りの教科書のような回答です。
あくまでこの行動は自分自身のためであり、エゴである。自分の欲望を叶えるための行動が、たまたまクッションになることだった。ただそれだけの話。そのためには
ガハッ
と血反吐を吐くことも厭わない。
いや~、オレ様キャラ、貫き通すねぇ(苦笑)。難儀な性格ですよ、ゼブラさん。皆さんはあります? 血反吐を吐くほど意地を張ったこと。
オレは学校では絶っっっ対にウ○コしねぇ!! 耐えろ、あと3時間、耐えるんだオレ!…
ガハッ
ビジュアルバンドのカリスマたるオレが、本当は肌が弱くてメイクしたくないなんて言えるか!…
ガハッ
くいしん坊!万才のくいしん坊たるオレだ! どんなにマズい料理が出てきても、食い尽くしてやるぜ!…
ガハッ
…ないですよね(笑)。
ころがし上手のマリキさん、撃沈(笑)!
でもそんな意地っ張りな部分を理解できないマリキータマンではありません。ゼブラの奥底にあるパートナーへの想いを理解し、
大丈夫か、ゼブラ!?
と、彼を気遣います。それに対してゼブラは
当たり前だ…
オレを誰だと思っている
と、もはや持病のオレ様フレーズ(笑)を一発かました直後、
それにな…
と、モードチェンジの接続詞を挟んでからの…
お前となら、この先も楽しい試合ができそうだ
と、マリキの左頬にそっと手を添えての囁き戦術が炸裂ですよ!
これはプライドの高いキャラが、ポロっと本音を漏らして相手をズギューンさせる高等戦術(笑)! しかもボティタッチありという、E難度の複合技です。
さすがは技巧の神に見初められし男! 格闘技術以外でも、高レベルなテクニックを披露しました。これには“ころがし上手のマリキさん”、一本取られましたね。逆に転がされちゃったよ(笑)。
そして最後は
せっかくできた新たな我が相棒を…こんな序盤で失ってたまるか!
と、マリキータマンをパートナーとして完全認定した上で、勇壮なファイティングポーズをとり次回に続く、です。
う~む、なかなかよい立ち上がりではないですか、エグゾセミサイルズ。ゼブラがもっと我を張るかと思っていただけに、意外です。
それどころか、彼がオレ様口調ながらもマリキータマンを認める発言をしただけに、かなり早い段階でタッグチームとして機能してきました。
この“オレ様口調”で相手を認めるという行為が、実は相手を喜ばせる最大の効果を発揮しているわけです。
オレ様的な人物というのは、基本的に自分が一番であり、中心である考え方をしています。そんな人物が他人に興味を持ち、かつ褒めたわけですからね。承認行為の価値が高いんですよ。
そしてこの感情は、ゼブラ自身も驚いた、新たな感情なのかもしれません。というのも、彼は今までお金でしか仲間とつながったことがなかったからです。
- お金でつながったパルテノンとのタッグ
- 敬意と信頼でつながったマリキータマンとのタッグ
引き合いに出したパルテノンには悪いのですが(苦笑)、ゼブラは今まで経験をしたことのない、不思議な充実感を感じながら闘っているのではないでしょうか。そして頭の片隅では
もう…ゼブラメダルを追加発注する必要もないな…
と思っているのでしょうかね(笑)。
その他気になった点
その他気になった点は
- シャープシューターは、マリキがアタルにかけられてたな…。
- エグゾセミサイルズのツープラトンは、技翔コンビでも可能な技だよな。マリキのムーブはそのままマリポの『アステカセメタリー』に置き換えることができるし。
- レッドシューズマンがヘリの中からどのようなレフェリングをしているのか気になる。
- エル・カイトは頭がいいけど洗脳されやすいタイプかな…。
- スティングボールが移動する様は、将軍サマのジェネラルディスコスを思い出す。
- トゲのついたパンチンググローブとは正対したくないなあ。
- ロープの反動というより、鎖の反動(笑)。
- アコンプリスとは“共犯者”や“加担者”という意味らしいです。
- 本日のケンダマン背景は一コマ(笑)。
- キャタラクトとは“大滝”や“瀑布”という意味らしいです。
- 驚き顔のマリポーサの口は、出っ歯の少年にも見える(笑)。キャプテン翼の滝くんみたいな(笑)。
- 今のところ時間的な攻撃が出てこないエル・ドミノス。
- 彼らが時間超人であることをすっかり忘れてました(苦笑)。
- 心の結びつきを知ったゼブラだけに、お金で結びついた旧技巧チームのメンバーを呼ぶ可能性は少なくなったなあ。
こんなところでしょうか。次回、信頼関係が増したエグゾセミサイルズがどんな反撃をするのか。そしてエル・ドミノスの、時間超人としての本領発揮はあるのか。楽しみですね。
次回までに、心の結びつきを知って進化したゼブラさんを復習されたい方はこちらもどうぞ↓。
また、超人批評の最新版を読みたい方は、こちらのケビンマスクーその6(最終回)もよろしければどうぞ。“ケビンマスクとは何だったのか”について考察しております。
さらに…! 最新刊『キン肉マン83巻』が9月29日に発売決定! 今から要チェックです!! ではまた。
コメント
デレるのが速かったですね、ゼブラ
刻の神勢の時間能力のお披露目もまだだしここはテンポよく行かせたのかな
次回エグゾセに猛攻を食らってエルドミが時間能力を使う流れになるのでしょうか
uzukiさん、こんにちは。
デレるの、はやかったですね~(笑)。ここで変にもめなかったのは、おっしゃる通りテンポを重視したのかもしれませんね。
正直いって、時間攻撃はチート過ぎてあまり好きではないんですよ。ですので、あまりズルすぎない時間攻撃を期待したいです。
ゼブラとパルテノンのタッグではパルテノンの最後は「金だ、大臣」とモロにお金で動いてましたからね(マリキータも指摘してましたが(笑))。
マリキータはシングルでも強いですがアリステラとのタッグでもアタルに肉薄したように相手を立てる武器?を持っていますのでタッグでも心強いですね。
ゼブラとのタッグも最初ギクシャクかと思いましたが順調にタッグになっています。
時間超人も今しっかりプロレスしていますが能力もこれからどう出るか、序盤ですが目が離せないです。
MKさん、こんにちは。
マリキの実績は素晴らしいですからね。しかも直近で大きく活躍しただけに鮮度も抜群です(笑)。
さらに、ゼブラが歩み寄りをみせていることが大きいと思います。プライドの高い彼がそこを崩して成長していることが、この好循環を生んでいるのだと思います。
マリキータマンはハンドスピナーが上手そうですねw
並平さん、こんにちは。
ハンドスピナー…(笑)。手のひらでクルクル~ですね(笑)。