今週のキン肉マン第389話-友情色の美砂!!

今週のキン肉マン
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怒りの連続攻撃をしかけるアシュラマン。ところがバーザーカーは、その攻撃を軽くいなすと、ベルセルクビークで反撃。さらに、息が上がるアシュラマンに対し必殺の『超人殲滅落とし』を炸裂させた!!

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ガーディアン・美砂

 敵の強烈な一撃を食らい、プリンス劣勢です。

 と思いきや、すぐに相手をはねのけたので、ちょっとびっくりしました。そして目に入ったのが、プリンスの激突した部分にうっすらと堆積している砂。

あっ! これ…!!

 そう、サンシャインの残砂がクッションになって、プリンスのダメージを軽減させていたんですね。まさに

サンシャイン流『忍法サンドクッション』

といったところでしょうか。

 それは今回のタイトルで“美砂びさ”と表現されているので、私もそれに倣って残砂から美砂に表現を変えていこうかと思います。ちょっと女性の名前っぽいですが(笑)。

 とはいえこの美砂、プリンスにとっては心強いですね~。死してなおの援護射撃。まさに守護霊、ガーディアン状態です。

 その恩恵を十分にプリンスが身に染みて理解しているのもいいですね。そして両者の深い絆があるからこその、プリンスの発光現象。

 それは完全に悪魔超人にとっての“友情パワー”以外の何物でもありません。つまりプリンスは一度は厳しく諫めた

悪魔にだって友情はあるんだーっ!!

を、完全に肯定したわけです。これはとても感慨深いシーンですよね。

バーザーカーあなどれじ

 しかしそれに対してバーザーカーは、プリンスの肯定を“妄言”だと言い放つわけです。

そんな世迷言

といったスタンスですね(苦笑)。

 ただ彼のすごいところは、アシュラマンが実際に立ち上がってきた、という事実についてはきちんと目を向けているところです。

 乱暴な主張で細部を侮るわけではなく、乱暴の中にきちんとチェック項目を確立している。これは…手強いです。例えるならば

青信号なんだから、かっ飛ばせ!

と車を疾走させるも

ただ不測の“飛び出し”があると常に予想しながらな!!

と、万が一のシーンでも即座に対応できるように、周囲に目を光らせている、といった感じでしょうか(笑)。つまり…スキがないんです。

 そしてバーザーカーがとった手段は、

先に相手の鉾を砕くこと

でした。それは

お互いに盾がなくなったんだから、あとは鉾を先に痛めつけた方の勝ちでしょ

という理論からの行動です。

 そこで飛び出したのが、『マッスル・インフェルノ』を彷彿とさせた『バーザーカーエクスカリバー』という、バーザーカーの新技。

 なかなかに難解な技のフォルムをしているので、中井画伯は大変だったと思われます(苦笑)。やっぱりアシュラマンが登場すると、制作時間が増えるんだろうな。

 だから今回は3週間ぶりの…いや、いや、プリンスだけのことではないのでしょう、きっと(苦笑)。

異常人格者

 ただこのバーザーカーの攻撃で、プリンスの右上段腕が変な方向に破壊されます。もはやアシュラマン戦では“お約束”の展開で、読んでいるこちら側としては

腕破壊キターーッ!

という感じです…って、こんなワクワクした表情で見たらダメですよね(苦笑)。

 こんなに毎度毎度ね、腕を折られたらプリンスだってたまりませんよ。表現的にも痛々しいですからね。ですので読み手も

待ってました!!

感を出してしまったら、もう完全に異常人格者です。でも…そんな異常人格者が、ゴマンといるんだろうなあ…ほら、今これを読んでいるあなたのことですよ(笑)!!

 そんな“腕破壊=ワクワク”という、異常なパブロフの犬である我々が見た次の景色は…プリンスの右上段腕から生える、金色に輝く柱型のゴツい腕!

Uber届いた!

じゃないですけど(笑)、やはりテンションあがります。

“消失”の定義

 そして注目は、バーザーカーの理論に真っ向立てついた、プリンスの主張でしょうか。

オレは盾がなくなったとは思っていないね!

という、“消失の定義”の対比がとても面白いです。かたや

物理的に破壊・機能停止した場合は消失

という、論理的な定義で、かたや

物理的になくなっても、絆があれば消失ではない

という、スピリチュアルな定義。

 もちろんこの『キン肉マン』という作品が、どちらの主張を是としているのかは語るまでもないですよね。

 そしてプリンスは作品のイデオロギーの根幹に、その主張を合わせてきたわけです。合わせたんじゃないな、必然的に重なった、というのが正解でしょうかね。

 だからこそ、彼は胸を張って

闘いが終わるまで、私はヤツと共にある!

と言い切ることができたのでしょう。今回の彼のこの宣言に、

プリンス、ステキ!!

と、ヤラれちゃった方は多いんじゃないのかな(笑)。

リアリストかつロジカリストな超神

 そんなカッコいい決意表明に対し、またもやバーザーカーは一目置かれるような発言をするんですよ。絆による超常現象を目の当たりにし

驚いた…それが力の源か

と、素直にその事実を受け入れるんですよね。

 何というか、先ほどの“乱暴の中にきちんとチェック項目を確立している”が、またもや発動しているんです。

 おそらく彼は現実主義者リアリスト、もしくは論理主義者ロジカリストだと思うんですけど、それだけに現実に起きていることに対しては、妙に素直なんですね。

 それだけに超人軍団が持つ素晴らしい特性について

これは有用だな

という価値観に転じてくれれば、意外とあっさりと超人の存在を認めてくれるのではないか、なんて思うんですよね。

 そのあたりもジャスティスマンと似ているかな? なんて思っていまして。ジャスティスマンは価値観を変化させるために数億年の熟慮が必要でしたが、ドフドフさんの場合はそれがもっと早いんじゃないかな、なんて。

悪魔六騎士だョ! 全員集合!

 そして最後に、その“価値観の変化”を推し進めるにはもってこいの事象が勃発。そうです。

悪魔六騎士だョ! 全員集合!

という掛け声のもと(笑)、6本の腕が悪魔騎士それぞれの腕に1本ずつリプレイスされた、

新生アシュラマン(六騎士集合Ver.)

がお目見えすることに。

▲渋谷公会堂から生放送中(笑)!!

私は全悪魔超人の代表である!

という誇り高き決意を口にした後、彼は

今の私を支えているのは

鍛錬! 精魂!

理想! 決意!

と、悪魔超人としての矜持を高らかに宣言。

 これ…『キン肉マンⅡ世』において、ケビンマスクとスカーフェイスの『ブラッド・エボリューションズ』に対し、再生アシュラマンが高らかに宣言したセリフのセルフオマージュですよね!

 いや~これ言われちゃうと

言うたった、言うたった!!

神様相手に言うたった!!

と、体内の血液が3度くらい上昇しちゃいますよ(笑)。

 そしてプリンスはそのプライドを賭けて、サンシャインアームとスニゲーターアームでのクリンチアッパーから

神の時代は今日でお終い!

と、シビれる啖呵を切ってジャンクハンド一閃! 悪魔六騎士の団結力をまざまざと見せつけて次回に続く、となりました。

 この“悪魔六騎士だョ! 全員集合!”状態が、なぜドフドフさんの“価値観の変化”を促進させるかというと、彼が論理主義者だからです。

 彼にとっては超常現象であるサンシャインの“美砂”と“腕のリプレイス”は、彼に

そんなことが現実に起きるんだ!

という驚きを与えると共に、

じゃあこれからは2対1だと考えるわ

という論理的思考を促したのですが…実は2対1ではなくて、

え⁉ 6対1??

だったわけで。

 つまり2対1という不可思議な現象を許容したばかりなのに、実はその3倍の不可思議な現象が起きていたんですよ、という衝撃。

 論理主義者の彼にとってそれは

すごいじゃないか、超人!

となる可能性も高いのでは、ということなんですね。

 それだけに、バーザーカーはイクスキューショナー同様、終盤でアシュラマンを認めて、バベルの塔の屋上に彼を導くのでは…? なんて予想もしています。

その他気になった点

 その他気になった点は

  • 自由落下を90度曲げた上に、速度が衰えないという物理法則(笑)。
  • 腕も心配だけど、脳天も心配。
  • 「ドファ!?」でつい笑ってしまった(苦笑)。
  • 放置されたナチュラルはちょっと可哀想。
  • 今回のバーザーカーの黒目出現は1コマ。
  • ご存命の方の腕も駆り出されているのですが…。
  • 留守番のザ・ニンジャとジャンクマンは、突然左腕が消えたのだろうか(笑)。
  • 腕のリプレイスルールの再構築が必要ですね。
  • スニゲーター、プラネットマンは2回目の出動です(笑)。
  • アシュラマン、鼻血消えた。
  • ジャンクハンドは『阿修羅バスター』で邪魔なのでは…?
  • 悪魔六騎士の腕が生えたアシュラマンは、悪魔将軍になる直前の、悪魔騎士の集合体を思い出させる。
  • バーザーカーも鼻血が出たらおもしろいのにな(笑)。

 こんなところでございます。そして…! 最新刊79巻が発売されます。令和のウォーズマン理論を堪能せよ!!

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コメント

  1. uzuki より:

    >自由落下を90度曲げた上に、速度が衰えないという物理法則(笑)。
    まあゆで時空ではよくあること、と言ってしまえば簡単ですが
    流石に謎パワー出さずにカクンと方向を変えるのはさすが超神というか

    バーザーカー、なのに自制
    戦いを楽しみつつも分析は忘れないロジカル超神
    出番が早かったとはいえナチュラルと比べると毎回のキャラの掘り下げ方が半端ない
    前者重視だと来週あたりでサクッと認めそうだけど
    後者重視だと「もっと貴様の素質を見せろ!」的なノリで戦いを継続しそうだし
    次回でバーザーカーがどう転ぶのか、気になりますね

    • アキラ アキラ より:

      uzukiさん、こんにちは。

      タッグ開始からの時間を考えると、そろそろ決着のような気もしますし、シングル開始からの時間で考えると、もうひとふた波瀾あってもいい気がします。

      ある方が仰ってたんですけど、次回って8/8でアシュラマンの誕生日なんですよね。それにあわせてゆで先生が勝利をプレゼントする、という線も、とてもしっくりきている自分がいます(笑)。

  2. 式部省 より:

    こんにちは。アシュラの腕に関してはまたもげたなとは思いましたが、ワクワクはしなかったので、私は異常者ではないですね(笑)。
    むしろ腕がもげないことに驚きました。でもよく考えたら悪魔超人は弱点の克服に余念がないからある意味当然かもしれません。

  3. アキラ アキラ より:

    式部省さん、こんにちは。

    よかった、異常者ではない方がいて(笑)。
    なるほど~、たしかに悪魔超人は弱点の克服には余念がないですからね。サンシャインといい、アトランティスといい。

    そう考えると、常に改善運動を続けている彼らを過去の姿のまま語るというのは、失礼なのかもしれませんね。

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