ナチュラルの必殺技『ナチュラルボーンクラッシュ』を食らい満身創痍のサンシャインは、自らキーパーツを解除! 命を賭したアシュラマンとの合体技『竜巻砂塵地獄』をナチュラルににぶちかます!!
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プロ魂あふれるナチュラル
砂塵と化したサンシャインは、アシュラマンの『竜巻地獄』に乗ってナチュラルに襲いかかります。
なす術なく竜巻に巻き込まれ、舞い上がるナチュラルは

これしきの技で、我がやられるとでも…
とこの状態でも、超人に対して弱みを見せることはありません。
この様子を見るに、ナチュラルは超神というステイタスに、けっこうなプライドを持っていることがわかります。
イメージ的には完璧超人に近いですかね。確固たる選民思想を持っており、格下の層を同等とは決して認めないというか。
それは基本的に判官贔屓である読者層には嫌われる要素であり、裏を返すと、彼はこの窮地においても悪役たる役目をまったく降りようとしないわけです。
ある意味彼は徹底した役者であり、プロ根性の塊みたいなキャラだとも言えます。
世界が選ぶ男前・サンシャイン
とはいえですよ。我々は今回の試合で“世界が選ぶ男前100選”に選ばれたサンシャインに『zokkon命』なので(笑)、プロ意識高きナチュラルに感心しているヒマはないのです(笑)。
切れ味鋭いカウンターが男前
そしてその男前は、ナチュラルの意地の一言に対して、これまたシビれる返しをするんですよ。

ああ、殺れるぜ。
神のくせにお前は何もわかっちゃいない

この技の本当の威力も…オレたち悪魔の執念の恐ろしさもーーーっ!
いや~ん、選民思想の相手に強烈な皮肉のパンチ、来た~~~っ!! “神のくせに”というカウンターが、宮田一郎なみに切れ味鋭すぎる~~~っ!
そんな文字通り“神をも恐れぬ”発言と、神にすら圧倒的なマウントを取りにいく男前参謀に、我々はもうメロメロなわけです(笑)。
そして最後に放った脅し文句も迫力がありすぎです。鼻骨と歯茎が浮き出た現在進行形ミイラのルックスでこんなこと言われたら、おしっこチビっちゃいますよ(笑)!
キュー出しGOサインが男前
そんな執念の塊となったサンシャインは、砂塵のままナチュラルの両手を捕獲し自由を奪います。身動きがとれないナチュラルは、おかげで竜巻地獄をまともに食らうことに。
すると…あの厄介な盾がすべて完全粉砕。

まずはあの盾をどげんかせんといかん
というお題目通り、はぐれ悪魔超人コンビは第一の目標をクリアします。
そして完全に丸裸にされたナチュラルを尻目に

邪魔な盾は全て消えた。
準備OKだぜ、アシュラ
と、男前が男前なキュー出し。やばい、男前の一言一言がカッコよすぎる。
すると相棒のそれを待っていたプリンスは

サムソンは先の闘いで貴様の強みと弱みを私に教えてくれていた

その弱みは強すぎる盾の内側にある
と、トドメの一撃の前に、敬愛する師であるサムソン・ティーチャーの敗北に意味があったことを口にします。
これによりサムソンの死が無駄ではなかったことを強調しているんですね。つまりこのセリフの挿入は、亡きサムソンを称える鎮魂歌なのですよ。これも読者にとってはシビれる演出だなあと感じますね。
そして、準備万端に整ったところで男前が

殺れーーっ
アシュラマン~~~ッ!
と絶叫。まさに戦闘開始前に口にした

お前の怒りはオレの怒りだ!
を地で行くGOサインでした。
マウント奪取が男前
そんな最高の相棒の合図にプリンスは

竜巻砂塵地獄…ブーストショット!
と、防御力ゼロの相手に二発目の竜巻地獄を発射。プリンス渾身の竜巻は、ナチュラルを木の葉のように空中に舞わせます。
それでも格下に絶対に屈しようとしないナチュラルが

う…うぬら超人ごときに…
と憎まれ口を口にすると、サンシャインが

お前はもうしゃべるな
と、砂塵の手でナチュラルの口を塞ぐという、またもやナチュラルからマウントを奪取する神ムーブ!
神に対して神ムーブで抑え込む超絶クールな男前に

サンシャイン!
サンシャイン!
と、脳内はもはや大フィーバー(笑)。夏のサンシャイン祭りもクライマックスです。
散り際が男前
しかしながら同時に発せられた

オレのおしゃべりも…ここ…までだ…っ
という発言により我々は

あ…やはり…そうなっちゃうのか…男前~~~~っ!
と、空中で消えゆくサンシャインを見て、その後の彼の運命を知ってしまいました(泣)。
そして命を賭した相棒の協力により、頭より噴出する火が消えた安寧の神・ナチュラルは轟沈。アシュラマンは師の仇を見事に討つことに成功します。
そして…やはり…我らが男前もまた…戻ってくることはありませんでした…。それを悟ったアシュラマンも

私はこれまでお前に二度も救われた

この砂の感触を…私はこの先、生涯忘れない
と、最高の相棒に対する感謝の意を口にします。
しかし…ホントにサンシャインのプリンスに対する献身はすごかったな…大人で冷静で理知的で根性と執念と凄味もある最高の相棒。

オレはアシュラマンの盾
という宣言通り、己の役割を見事に全うしたことになります。まさに有言実行。散り際まで最高にクール。
これでちょっと自己中なプリンスも、大人の階段を一歩のぼったのではないでしょうか。

天然? バーザーカー
そしてハラボテ委員長の決裁により、試合はシングルマッチで続くことに。つまりこの闘いはタッグ戦、シングル戦の二本立てとなったわけです。
するとバーザーカーは、サンシャインの形見ともいうべき残砂をむげもなく踏みつけてリングイン。
悪意があるのかないのかはわかりませんが、サンシャインにゾッコンだった我々にとっては、こめかみの血管がピクつく行動です。
そして不遜な態度はそのままに

ナチュラルをやってしまうとはたいしたものだ
特にトドメの技はすごかった
と、なかなかの上から目線ではぐれ悪魔超人コンビを評価。しかし

残念だったな。
惜しい道具を失くしたものだ、ドフドフ…
と、この状態で悪魔としての矜持を全うした誇り高き戦士・サンシャインを道具扱いするという、破滅的な空気の読めなさを披露します。
うわ~、そういうキャラか、バーザーカー。日本中を敵に回すタイプか、バーザーカー(苦笑)。
そして彼は亡骸となったナチュラルをエアプレーンスピンで壁に投げ飛ばすという、無慈悲な行動をとります。
それはまるでリングに横たわるナチュラルを

ジャマだからどかしただけだけど…何か?
とでも言わんばかりです。ちょっと感性が独特ですね…。“敬意”という感情は微塵も持ち合わせていない、天然の方のようです(苦笑)。
さらに彼はズレた視点での“道具論”を継続展開。

私もあの大剣を失うと辛い。
だからお前の気持ちもわかる
と、彼の中では“大剣 ≒ サンシャイン”という図式ができており、それを

うんうん、キミの気持ちは痛いほどわかるよ

いや、そういうことではなくて…
と、まるで話がズレているのに、“部下の気持ちをきちんと理解している上司”然とした態度で“うんうん”と迫ってくるわけです。
そうなるとですね…もちろん…

お前に一体…
私たちの何がどうわかるというんだーーーっ!
とプリンス、“笑い面”でも“怒り面”を超えるくらいの迫力でガチ切れですよ。
これは仕方ないです。オレたちのサンシャインがここまでコケにされたらもう

プリンスは堪え性がないんだから…
とは言いませんて。存分にお怒りくださいな。
その有様をみたバーザーカーは、さすがに自分の感性がズレていることに気づいたのか(笑)

ドフドフ違ったか…?
これはやはり神と超人ごときでは、簡単に分かり合えんということかなァ?
と、怒りの炎に燃える相手にドフドフ(ドブドブ)と油を注ぐという、これまた恐ろしく空気の読めない感想をサラッと言ってしまうんですね(苦笑)。この

あれ? 違った?
テヘペロ!
という自制の神の、腹の立つお茶目具合にプリンスは

そんな者とは…
分かり合いたくもないわーーーっ
と、怒りのトリプル鉄拳制裁をぶちかまし次回に続く、です。
しかし…バーザーカーも、なかなかの天然成分で人をイラつかせる才能をお持ちですね…。ひょっとしたら彼の方が“ナチュラル(天然)”という名前でよかったのかもしれません(苦笑)。
これにてアシュラマンの怒りの矛先は、完全にナチュラルからバーザーカーに移行したわけです。師であるサムソンの弔い合戦から盟友であるサンシャインの弔い合戦へ。
この復讐の連鎖に近い闘いのリング(輪)は、アシュラマンを闘いのリング(マット)から、まだまだ引き離してくれないようです。
おあとがよろしいところで(笑)、アシュラマンの弔い合戦とシングル戦初勝利の達成を願っております。
その他気になった点
その他気になった点は
- サンシャインの崩れる顔の演出は、本当に彼の凄味を感じさせる。
- まさに“執念”そのもの。
- おそらく“悪魔超人”という集団において、ダントツで“悪魔らしさ”を絵的に表現したシーンだと思います。
- “堅い部分の内側は逆に脆弱”という弱点理論は、いろいろと使い勝手がよい。
- 相手の口を手で塞ぐ行為は、今際の際の状態ながら最高にクール。
- 『竜巻砂塵地獄』が与えるダメージは、回転によって脳や平衡感覚器官を破壊しつつの、体のあり得ないねじれと受け身のとれない落下、といった感じでしょうか。
- それでもナチュラルの致命傷は、心臓に刺さった盾の破片かな?
- 結局ナチュラルの炎の意味はよくわからなかったな。
- それが消える=死という表現はわかりやすいですが。
- ただの生命バロメーターなのかな?
- タッグマッチにおける相方同士のダブルノックダウンは、『キン肉マンⅡ世』での坊っちゃんズ VS デモリッションズを思い出す。
- あの時もシングルマッチにスライドしたのはアシュラマン(リボーン)でした。
- ただの砂となってしまったあと、その残砂にサンシャインの顔が最後にうっすらと浮かんだのは、アシュラマンだけにみえる心象風景だったと理解しています。
- ですので、それを踏んずけたバーザーカーには、顔を潰すという意志はなかったのでしょう…と理解しています。
- 今回のバーザーカーの黒目出現は1コマ。
- サンシャインを“砂男”と表現するバーザーカー。
- とにかく今回のサンシャインは、徹頭徹尾カッコよかった。
こんなところです…。


コメント
更新ありがとうございます
「仲間はずれは嫌だから」という凄い理由で参戦したサンシャインがここまで活躍するとは、あの時は思いもしなかったです
留守番を任されたニンジャも感慨深いと思います
( 雨)さん、こんにちは。
リアルディールズに紛れ込むいきさつはワガママの極みでしたけどね(苦笑)。
この活躍ぶりだったら、ニンジャも納得せざるを得ないと思います。それくらいすごい活躍でした!
こんにちは。アキラさんには申し訳ないんですが、サンシャインの活躍よりナチュラルのショボさのほうが気になりましたね。
連戦した割にはギミックに頼りっぱなしだし、最期も破片が刺さるという呆気なさで駄目駄目でした。トドメがクアドラプルバスターならまだ盛り上がったんですが。
ところでこの試合は悪魔超人側は仇討ちが目的、両チームとも1人ずつ失うなどディアボロスVSジョンドゥズの焼き直しみたいに感じるんですが、どう思われますか?
式部省さん、こんにちは。
たしかに今回のナチュラルは、ややあっさりとやられてしまった感がありますよね。
そうか、ディアボロスとジョンドゥズのタッグ戦も後半シングルになってましたね。私はもっと古い坊ちゃんズとデモリッションズ戦まで記憶を遡ってしまいました(苦笑)。
おそらくですけど、ゆで先生はタッグ戦とシングル戦を両方見せる、よくばり演出にしたかったのかもしれません。
やはりアシュラマンにシングル初勝利を与えたいのではないでしょうか。
アシュラの怒り=戦闘意欲をナチュラルからバーザーカーにスライドさせるために
サンシャイン首領を侮辱するのは想像していたけど
ナチュラルまでぞんざいに扱うとは予想外でしたね
傲慢ではあっても同じ超神は大事にしていたっぽいナチュラルと
仲間すら何とも思ってない、というか独特な感性のバーザーカー
考えてみればナチュラルの盾が壊されても全く動揺してませんでしたね
なんだかんだ言って仲間思いなアシュラと
(結果的に)仲間を何とも思っていないバーザーカー
次回からはそこら辺を軸に戦いが展開するのかなぁ
uzukiさん、こんにちは。
バーザーカーの独特の感性、ふつうであれば受け入れ難いですよね~。おっしゃるように、熱い感情を持つキャラと、そうでないキャラの対比をわかりやすくするために、バーザーカーは非人情キャラに設定されているのかもしれませんね。
この後の展開は全く読めませんがバーザーカーの大剣でアシュラマンの手足が切り落とされ代わりにサンシャインの手足が生えてきたらドラマチックな展開になりそうですね。
キムラ ヒデさん、こんにちは。
大剣を闘いに持ち込むかどうか、注目ポイントですね。でもサンシャインの両腕が生えてきて、死してなおアシュラマンを助けるならば、本当に熱い展開だと思います。
アシュラがいった!アシュラがいったー!
と吉貝アナかタザハマさんに言って欲しい、テリーマンを彷彿とさせる最後のページのアシュラマンのパンチに胸が熱くなりました。
魔雲天戦のテリーマンが憑依したかのようなアシュラマンの攻勢……
恐らく地上世界で観戦しているであろうテリーマンにカメラを回して是非とも彼の反応を……個人的には見てみたいものです。
アシュラマンは恐らく腕を失うのが黄金パターンでしょうから、今回はサンシャイン、サムソン……そして嘗てバッファローマンがテリーマンに腕を貸したように、テリーマンがテリーマンの意思でアシュラマンに腕を送って欲しいと思ったりしてしまいます(笑)