今週のキン肉マン第367話-ネプチューンマンという男!!

今週のキン肉マン
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 ロビンとネプチューンマンの前に立ちふさがったのは、超神・リヴァイアサン。試合開始早々から、リヴァイアサンのパワーに圧倒されるネプチューンマンは、無意識にロープ側に手を伸ばしてしまい…!?

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なぜか辱められるネプチューンマン

 いきなりピンチのネプチューンマンですが、追撃を狙ったリヴァイアサンの足を取り、ドラゴンスクリューで反撃。

パワー勝負ならこの私とて、そうたやすく負けはしない!

と、早くも『喧嘩クォーラルボンバー』を炸裂させます。いきなり伝家の宝刀を抜いたので、やや不安な感じがよぎります。つなぎ技に降格しなければいいんだけど(苦笑)。

 対するリヴァイアサンは、2発目のそれを軽やかにリープ・フロッグでかわし、なにやら複雑な関節技である『リヴァイアサン・メイルストローム』の体勢に。

 この『リヴァイアサン・メイルストローム』、形は完全に『タワーブリッジ』系です。ただ担ぎ上げられたネプチューンマンの形が複雑怪奇。

 ネプチューンマン自身の右腕で自分の頸動脈を締める形となり、左腕は自分の両足で挟まれて身動きがとれず、そのままリヴァイアサンの肩口でブリーカー状態にされている感じです。

 ロビンマスクの『タワーブリッジ・ネイキッド』も相当無茶なフォルムでしたが、この『リヴァイアサン・メイルストローム』はその上をいっています。

 そして絡めとられたネプチューンマンの姿は、『キン肉星王位争奪編』のフェニックスチーム戦における、あのSM緊縛醜態を彷彿とさせます。どうしてもネプはそっちにもってかれちゃうんだな(苦笑)。

メイルストローム…?

 もう一つ、この技で気になったのが“メイルストローム”という名前です。

 メイルストロームとは大渦潮という意味なのですが、これはもともとリヴァイアサンが“水棲の巨大な幻獣”であることからつけられたと予想できます。

 しかし…我々はこの単語から、もう一つ別の何かを想像できますよね。そう、ロビンマスクの息子である、ケビンマスクが操っていた『メイルストロームパワー』です。

 これは“ロビン王朝版火事場のクソ力”といってもよい特別なパワーで、『キン肉マンⅡ世』においては、ロビン家を象徴するエクストラパワーでした。

 ここで…ちょっと思いついたことを書きますね。

  • タワーブリッジに似た技
  • メイルストロームという単語
  • ロビンの先祖にいそうな顔

リヴァイアサンって…ロビン王朝と関係のある超神なんじゃない…?

という疑惑です。

 そう思うと、ここにロビンマスクがセコンドにいる、ということも、とても意味深に思えてきちゃうんですよ。考えすぎかなぁ(笑)?

タッグ屋の弊害

 そして技を食らっているネプチューンマンの挙動から、リヴァイアサンはあることを察知します。そしてそれは

お前はいるはずもないコーナーのパートナーに、救いの手を求めている。

という、ネプチューンマンにとっては恥ずべき指摘となりました。

 そんなリヴァイアサンの指摘の理由をさらに分析報告したのは、なんとセコンドのロビンマスク。

ネプチューンマンのここ数年の試合はタッグのみ。だから体が無意識にそう動く。

という、ネプチューンマンのまさかの“タッグ慣れすぎ体質”を見抜きます。そして続けて

だが思い出せ。私の知るネプチューンマン、いや喧嘩男ケンカマンは、稀代のシングルマッチの名手だった。

当時のお前はタッグ屋のイメージなど微塵もない、孤高の一匹狼だった。それがお前の本質!

と、ネプチューンマンのファイトスタイルの源流を再確認させ、最後にはそれを

よく思い出せ! 私が終生のライバルと認めた、独力での圧倒的な突破力を備え持つ、あの頃のお前の闘いを…!

という、心のこもった激に変えます。

マスクを取るという選択肢

 これ…ターキーさんが前回書き込んでくれたコメントそのままの流れですね。“初心にかえる”という意味で、ネプチューン・マスクを取り払うという展開も十分にあるのではないでしょうか。

 というのも、プロレスの歴史でも似たような展開があるんですよ。マスクマンだったレスラーが、次のステージに進むための決意表明として、親しんだマスクを脱ぎ去って素顔のレスラーになる展開が。

 有名どころでは三沢光晴でしょうか。2代目タイガーマスクとして活躍していた彼は、さらに上を目指す決意表明として、自らそのマスクを脱ぎ捨てました。そして全日本プロレスのトップに駆け上がっていたんです。

 ゆで先生はプロレスが大好きだから、当然このシーンと歴史は知り尽くしているはずなんですよ。ですので、そのオマージュとしてネプチューンマンにマスクをとらせる、という展開も十分に考えられるわけです。

 そしてその展開は、ネプチューンマンにとっては“不遇だった素顔時代を乗り越えるリベンジ”というテーマが設定できます。マンガのストーリー構成としては面白いし、作り手も興味ある試みだと思うんですよ。

 問題はただでさえ人気がイマイチなネプチューンマンが(苦笑)、ネプチューン・マスクという象徴的なギミックを捨て去ることにより、その人気をさらに下げてしまう可能性があることです。

 ネプチューンマン…マスクをとったらただのオッサンですからね(苦笑)。しかも素顔でファイトしていたロンドン時代は、その地味さ加減で不当に低い評価を受けていたわけでしょ? それで派手でチヤホヤされたロビンに嫉妬したわけでしょ?

 となると、もし彼がマスクを脱ぎ去るならば、相当なギャンブルだともいえるわけです。このギャンブルがね、三沢光晴のように吉と出るのか。もしゆで先生がこの展開を選択するならば、その見せ方の手腕が問われるところですね。

ユニオンジャックスの利点

 そしてネプチューンマンはロビンの激を受け、根性で『リヴァイアサン・メイルストローム』から脱出。そして反撃の『ターンオーバー喧嘩クォーラルボンバー』を食らわせ次回に続く、です。

 このような流れを作ることができること自体、ネプチューンマンが言うように

お前に付いてきて正解だった

ということですよね。それくらいネプにとっては、ロビンがセコンドにいることは有利です。リング内外で結成されたこのユニオンジャックスの、心の連係プレーに期待ですね。

 そして、タッグ屋としてブイブイいわせていた頃のネプチューンマンについて復習したい方は、こちらもどうぞ。

その他気になった点

 その他気になった点は

  • 『喧嘩ボンバー』でリヴァイアサンを吹っ飛ばしたシーンのコマ割りは斬新。
  • 『リヴァイアサン・メイルストローム』のイメージを、嶋田先生は中井先生にどうやって説明したのだろう(笑)?
  • それを聞いた中井先生は「無茶やな~」と思ったんだろうな(笑)。
  • 喧嘩男の外面のモデルはハルク・ホーガンなんだろうけど、内実はローランド・ボックに近い。
  • 「情けない醜態を晒し続ける」は言い得て妙。特にSM的な恥ずかしさで(笑)。
  • ネプチューンマンも新必殺技出るのかな?

 こんなところでございます。

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コメント

  1. uzuki より:

    キン肉王家がシルバーマンの系譜のように
    ロビン王朝もリヴァイアサンが生んだ超人の系譜って設定がでてきそうですね

  2. MK より:

    空中に飛ばしての喧嘩ボンバーは新しいパターンですね。ですがバッファローマンもハリケーンミキサーを同じように将軍にやっていたからインパクト薄いかな?

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