負ければすべてを失う大切な初戦。巨漢のジ・エクスキューショナーに対し、序盤から果敢に攻め立てるジェロニモ! 右肩の刃の急襲もきっちりとガードをすると得意の必殺技で、試合を決めにかかる―!!
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超神の類似性
早くもフェイバリットである『アパッチのおたけび』の体勢に入ったジェロニモ。
しかしいつもの声量が炸裂することはなく、徐々にかすれていき最終的には沈黙。それは先ほど防御したと思っていた『エクスキューショナーソード』の真空波により、喉に損傷を与えられていたからでした。
う~ん、そうきましたか。技の優劣云々ではなく、発動機能を潰しての“フェイバリット封じ”でした。技の根本から封じた感じですね。
これってストロング・ザ・武道ことザ・マンが、ジェロニモの口内に鉄拳パンチを叩き込んで、その発動を防いだのと相通ずるものを感じます。“発動前に防ぐ”という共通項ですね。
このあたりに、超神同士の思考の類似性があったりするのかな、なんて考えてしまいますね。ほら、ザ・マンも超神じゃないですか、言ってみれば。本人は否定していましたけど。
また、このような破り方にすることで、あっさり対処されたかにみえた『エクスキューショナーソード』の、技の価値を保つという効果もありました。
さすがは超神、一筋縄ではいかないんだな、というイメージを読者に植えつけたわけです。
ファンをザワつかせる一言
さらに、ここでエクスキューショナーが気になる一言を漏らします。ええ、そうです。
私はお前のことはなんでも知っている
という発言ですよ。
これ…かなりの暴露ですよね? 当のジェロニモは
?
と、何も気づかなかったようですが、我々のレーダーはもうビンビンですよね(笑)。
やはり…スーパーマンロードの神じゃないのか…?
という疑念に対し、すごい振り幅で針が動いた瞬間ですよ。
これは…かなりドラマティックな試合になりそうですね~。人間から超人へとジェロニモをステージアップしてくれたスーパーマンロードの神。
そして今回はくすぶっていた自分を飛躍させたい、というシチュエーション。どちらも“飛躍”という点で、環境も似ていますよね~。
しかもエクスキューショナーの神名が“進化の神”という点も、それを大きく後押ししています。
これを“進化”と呼ばずして、何と呼べばよいのかと。
そしてこの節目でまたもやスーパーマンロードの神にきっかけをもらう、というストーリーは、前作からのストーリーが大きな伏線となっていて、とても興味深いです。
また、ここでイデアマンが言っていた一言を思い出しました。
超神のうち少なくとも数名は“地上(≒超人)”に興味を持って下天を決めた
という一言です。
もし“ジ・エクスキューショナー =スーパーマンロードの神”だとすると、彼は確実にその数名に入っていると思われます。
そしてその数名は、超人のポテンシャルに理解を示し、超人側に寝返る要素が高いとも考えられます。そう、『完璧超人始祖編』のジャスティスマンのように。
そう考えると、このエクスキューショナーも最後には超人の理解者となってこの闘いを終えるのかもしれませんね。
プリズマンを背負ったジェロニモ
さて、フェイバリットを潰されたジェロニモは少し劣勢になりますが、すぐに気持ちを切り替えて反撃に入ります。
このあたり、なかなかのものだと思います。ダラダラとやられっぱなしになるのではなく、ペースを譲りません。彼の再生を賭けた闘いが本気であることがわかりますね。
そのスイッチになったのが、プリズマンから託された欠片です。プリズマンとの新しくできた絆、こちらもジェロニモ再生の原動力となっていますね。
“七色の手刀”というのも、通常攻撃がパワーアップした感じがしていいですね。“七色の手刀”…うん、なにより名前がカッコいいです(笑)。
さらにプリズマンも一緒に闘ってくれているようで、心強い感じもします。バッファローマンのロングホーン・ボーンを左腕に埋めたスグルが少しダブりますね。
この“七色の手刀”、カピラリアを無効化できる超神にはいまいち効きが悪いようですが、通常の超人相手だったら、かなりの威力があるんじゃないでしょうか。
だってカピラリア七光線をまとった手刀でしょ? けっこう脅威だと思うんですけど。この通常技の真の力も見てみたいですね。
そして鉄壁の防御を誇るエクスキューショナー相手に、ジェロニモは手刀 ⇒ アパッチのおたけび(小)⇒ 双手蹂躙スープレックスというコンボで、巨大な超神を見事に投げ切り、ダウン奪取に成功。
『アパッチのおたけび』で相手の体に穴が開く、というメカニズムはよくわかりませんが(苦笑)、ともあれ手数と工夫で相手を追い込んだことを評価したいと思います。
笑う超神
そんなジェロニモの果敢な攻撃に対し、「愉快、愉快」と笑う超神。相手のイキの良さに心が躍っている、という感じです。
このあたり、エクスキューショナーは“若者の無茶行動、おおいに結構”と、喜ぶタイプの性格なのではないかと思ってしまいます。
そしてそれは“相手の成長を喜ぶ気質”を持っているともいえ、彼がスーパーマンロードの神である可能性をさらに高くしているような気がしたのですが、まだそこまで考えるのは早計かな(笑)?
ともあれ、ここからはエクスキューショナーの反撃です。
巨大凶器たる『エクスキューショナーソード』を利用したかちあげからの、落下バックブリーカーである『エクスキューショナーシックルバスター』が炸裂して次回に続く、です。
ちょっと…刃物を支点にしたバックブリーカーは嫌だなあ(苦笑)。これ、ジェロニモの胴体が真っ二つにならないことの方が不思議ですよ。
まあまだまだこれで終わることはないと思うのですが、かなりのダメージを受けること請け合いでしょうね(苦笑)。ジェロニモの根性に期待したいです。
そんな頑張るジェロニモの批評についてはこちらからどうぞ。
その他気になった点
その他気になった点は
- “おたけべ”という命令形は、初めて見ました。
- 『アパッチのおたけび』の威力が弱まると、自然修復されるエクスキューショナーの左の肩当。
- 体に穴が開いて、なぜエクスキューショナーは平然としていられるのだろうか?
- ブラックホールみたいなんですけど(笑)。
- サンシャインの頭をポカポカ叩くスグル。実は今回一番の衝撃シーンかも(笑)。
- サンシャイン…スグルのこと大好きだろ(笑)。
- この時点でスグルは彼を“サンちゃん”と呼べそうだ(笑)。
- 闘いを通して、人は分かり合えるんだなあ(笑)。
こんなところですかねぇ。
そして最新刊76巻が発売中です。イデアマンのあのセリフも載ってますよ。
コメント
スーパーマンロードの神か、もしくは彼と親しい神であるのは確実でしょうね
で、ジェロを基点に下界を見守っていて、今回イデアが言ってた理由で降りてきた
おかしくはないですね
さて、彼の肉体の秘密はなんですかな(笑)
ターキーさん、こんにちは。
なるほど、スーパーマンロードの神と親しい神、という選択肢もありえますね。これは思いつきませんでした。
「あいつが引き上げた超人がどんなものか見てやろう」みたいなストーリーもおもしろいかもですね。
出す前に封じるはまだしも効いても意に介さないまで行くとはこの海のリハクの目を(以下略
今までの超神にそんな描写がないからエクスキューショナーだけの特性なんだろうけど
もしやおなじみオーバーボディかな?
進化だから再生能力がついてるとかゆで理論で説明されそう
uzukiさん、こんにちは。
なるほど、自己再生能力がある、という特性も考えられますね。ただあれだけ再生が早いと、かなりやっかいな相手となりそうです。
お腹の穴があんなに早く埋まるのでは…(苦笑)。