フェニックスの想いを受け、覚悟を決めてバベルの塔に挑む8人に立候補したキン肉マン。そして最後の枠には、マンモスマンによりカピラリアの欠片を託され復活したロビンマスクが電撃参戦…!!
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意外と淡泊だった戦列復帰
満を持して登場のロビンマスク。ここで他の7人とどのような会話が交わされるか、というのも注目だったのですが、
お前の想い…この私が決して無駄にしない
というマンモスマンに対する感謝の念と、今後の決意を一言語っただけで、同窓会的な会話は意外にも皆無でした。
それは愛弟子であるウォーズマンに対してすら同様だったので、なんとも淡泊な戦列復帰となった感じです。強いて言えば、彼の決意を聞き、それを深く理解した関係者の真摯な表情をインサートすることで、それの代用とした感じです。
その関係者ははぐれ悪魔コンビを除く5名。スグルとジェロニモは正義超人という属性として、ウォーズマンは師弟関係として、ネプチューンマンは同郷ライバルとしてフォーカスされた、という予測が立ちます。
そして残るはバッファローマンですが…なんだろ(笑)? この論理からいくと、彼だけイレギュラーなんですよね(苦笑)。
バベルの塔、出現
さて、感傷に浸る間もなく、調和の神は淡々と進行を開始します。彼の一声で出現したバベルの塔は、ローマのコロッセオを7~8階に積み上げたような渦巻形状です。
1階から順に試練(=対超神)をクリアし、上へ上へと昇っていく、ブルース・リーの『死亡遊戯』スタイルでしょうか。
ちなみにゆで先生は、この『死亡遊戯』に強烈な影響を受けた愛読者賞読切作品『デスゲーム』を40年前に発表してますが、なんかそれを思い出してしまうような展開です。
そんなバベルの塔に
なんじゃーっ、こんな仕掛けーっ!
と一目散に突っこんでいき
おわ~~っ!
と、見えないバリアに弾き飛ばされるスグル。これにより、ピースをかざさねば入場できないルールであることがわかるのですが、このスグルの行動がお約束的過ぎて笑えます(笑)。
というのも、このギャグパターンは連載初期から多用されているものです。誰かが意気揚々と突っこんでいき、対象物にあえなく弾き返されて「おわ~~っ!」とい叫ぶという(笑)。
もう『キン肉マン』という作品におけるDNAとでもいいましょうか、「ああ、これがゆでたまご作品なんだな」と、強烈に思わせてくれるほっこりシーンです。
そしてその直後、8名の『リアル・ディールズ』が横一線でバベルの塔に向かう様は、なんともカッコいい構図です。そしてそのセンターを、われらがウォーズマンが務めるという至福(笑)。
左隣には師匠であるロビンマスクがその歩調を並べ、そのマント姿もあってか、それはまさに『宇宙超人タッグトーナメント』での『超人師弟コンビ』の入場シーンそのもの。これを見ただけで
今回は絶対超人師弟コンビの復活だっ!!
と早とちりしそうです。
バベルの塔のルール
そしてバベルの塔1階には、リングを掌に置いた巨大な“神の像”が。このあたり、『キン肉マンⅡ世』においてヘラクレス・ファクトリーの卒業試合が行われた、『ヘラクレスの掌』を彷彿とさせます。
そこに1階を司る最初の超神が登場。まだフードに覆われて素顔がよくわかりませんが、なんか…サタン様っぽいんだよな…? 眼とか口とかがひじょうに似ているんです。あれかな、オメガマンみたいに兄弟でもいるのかな?
その超神からは、バベルの塔における勝ち抜きルールが提示されます。彼の言うことを並べてみると
- バベルの塔は7階まである
- 超神と対戦し、勝利した者は自動的にはるか上空の最上階に転送される
- 敗北した者は、リングごと巨大像の神の手によって握りつぶされる
- 最初の試練を突破できれば、先に続くゲートが開く
といった感じです。
なんか…わかったような、わからないようなルールです。一つずつ順番に見てみましょう。
バベルの塔は7階まである
超神、リアル・ディールズともに8名いるのに、なぜかバベルの塔は7階建てです。これは調和の神だけ転送されたあとの最上階に、ラスボスとして控えているから、ということで7階建てなのでしょうか。
それとも…1試合はタッグマッチということを暗に示しているのでしょうか。だとすると、その一試合は完全に『超人師弟コンビ』にあれがわれる、ということになりそうです。
もしそうだとしたらゆで先生、このバベルの塔にて『タワー・オブ・バベル』を登場させる気満々と見ましたが、皆さまいかがでしょうか。
勝利した者は最上階に転送される
最上階に転送されるということは、7階建てのバベルの塔の試練に打ち勝ったとしても、この最上階で何かしらの最終試練が用意されているとみるべきでしょう。
それが調和の神との対戦になるのか、はたまた別の何かがあるのか。現状では何とも言えませんが、“その先の何か”を織り込んでいた方がよさそうです。
敗北者は握りつぶされる
これはバッファローマンの
つまりデッド・オア・アライブってことか…
という発言通りだと思います。つまり試練に負けるということは、イコール死だということです。
最近のゆで先生はあまり主要キャラを死亡させないので、この仕様はけっこう厳しいですね。しかも物理的に潰れるとなると、なかなか助命のこじつけが難しそうです。
そう考えると、今回の試練で確実に命を失うキャラクターが生じる、ということですね。う~ん、みんないい奴なので、誰一人失いたくないなあ。
最初の試練を突破できれば、先に続くゲートが開く
これ…よくわからないルールだなあ。アシュラマンが言う通り
最初の試練にしくじったら、誰も次に進めないということになるではないか
という疑問が湧きます。これが一人目が失敗したら、二人目が挑む、といったような、勝つまでチャレンジできることを意味しているのか、それとも先鋒一発勝負なのか。
もし後者だとしたら、メンバーを7人ダブつかせてのイベント終了となってしまいます。でもそうなると、超神サイドもカピラリアの欠片を回収できないので、システム上よろしくありません。
ですので、おそらくは前者なのでしょう。というか、ぶっちゃけて言うと、“第一の試練に失敗はない”とルールが証明しているようなものかと。でないとテンポ悪すぎますからね。
つまり…先鋒を買って出たジェロニモは、勝利が確約された、ともとれるわけです。いや~よかったなぁ、ジェロニモ(笑)。久々に大活躍だぞ。
さらに言えば、このルールは“1階のみの限定ルール”であると思われます。2階、3階も同じルールだと、毎回負けが許されないようなものですからね。リアル・ディールズの全勝が確約されてしまいます。
ですので、ジェロニモが勝利した暁には7つの扉が開き、それぞれが扉を選んで通路を行くと、残りの会場に枝分かれする、といった感じではないでしょうか。
先鋒志願のジェロニモについて
最後になりますが、重要な先鋒を志願したジェロニモについて、少し書きます。正直いうと、彼がいの一番に手を挙げたのを見たときは
おいおい、大丈夫か…?
という不安が真っ先に浮かんだのは事実です(苦笑)。やはり彼の“実績のなさ”は、他の7人に比べると際立つからです。
しかしここ最近のゆで先生は、過去不遇だったキャラの汚名返上というストーリーを描くことが多く、ある意味それを残りの漫画家人生におけるライフワークにしている(笑)感もあります。
しかも今回は
- カピラリア七光線に耐性がある(=今シリーズのキーマン)
- プリズマンの命を託された
- 第一試練を勝利しないと、みんなが先に進めないルール
という状況もあり、それがジェロニモ2.0の勝利の確約、いわゆるこの“オレ流”で言うところの“元本保証”条件(笑)が整ったのではないかと思われるわけです。
となると、焦点はゆで先生がどういう“カッコいいジェロニモ”を表現するか、という一点に絞られそうです。ストロング・ザ・武道に強烈な口内パンチを食らって戦線離脱した汚名をどう雪ぐか。楽しみですね。
その他気になった点
その他気になった点は
- 「ようこそ」と歓迎の言葉を発する調和の神。
- ジェロニモはよく見ると、顔の輪郭がラーメンマンと同じ(笑)。
- 不安そうにピースを掲げてバリアを通過するスグル。かわいい(笑)。
- ジェロニモだけ体内にFeliCaを埋め込んでいるような入り方。
- 吉貝アナも、出張が多くて大変だな(苦笑)。
- 相変わらず有能そうなノック。
- ロビンとウォーズマンが並ぶだけで、カッコよくてわくわくしてくる。
- マジで今の中井画伯の画力での『超人師弟コンビ』が見たいです。
- 相変わらず会話態度の悪いアシュラマン。
こんなところでございます。
コメント
こんにちは。いつも更新楽しみに読んでいます。
予想されるようにジェロニモは勝ちが確定してる感じですね。超人になってからロクな扱いじゃないのでかっこいい描写を期待したいと思います。となると、誰が負け役になるのかという話ですが……ジェロニモじゃないとするとほかに見当たりません。無難にサンちゃんあたりでしょうか。。?
タッグマッチがあるとすれば、超人師弟をチラつかせておいての英国コンビをひそかに予想しています。とはいえ、確かに今の画力でのタッグフォーメーションAとか見てみたいし……メンバーが豪華すぎて悩ましいですね。
試練に挑むジェロニモ…
まるで、かつての超人になった日のようですな
こんにちは。いつも楽しく読ませていただいております。
先鋒の勝利確定は間違いないと思いますが…
ジェロニモにすんなり行かせるとはどうも思えないんですよね。
ここはロビンあたりが待ったをかけるんじゃないかなと。
じゃあ誰がタッグ組むんだってとこは超大穴でサンシャインとジェロニモのタッグ結成を予想しておきます(笑)