メルセデス、今年も無敵っぽい。

オレ流F1
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 F1GP第3戦、ハンガリーグランプリが終了しました。結論を言うと、王者メルセデスがあまりにも無敵すぎた、というここまでの結果です(泣)。

 下馬評では今年こそレッドブル・ホンダが肉薄しており、開幕から互角の戦いができるとのことでしたが、下馬評は下馬評でした。肉薄どころかクルマの挙動が安定せず、とてもバランスが悪い。

 さらにいうと、このハンガリーGPではその傾向がさらにむごくなり、練習走行フリープラクティクスや予選では、格下のはずだったレーシング・ポイントに2番目に速いチームの地位をを奪われるほどに。

▲予選3位にはレーシング・ポイントのストロールが入る快挙(右)

 予選で得たグリッドは7番手。レッドブル・ホンダとしては眩暈がしそうなポジションです。何かか根本的におかしい、このままではフェルスタッペンの最年少チャンピオンなんで夢のまた夢だ、という状態で決勝レースを迎えることになりました。

 結論をいうと、スタートでのジャンプアップと、雨まじりの天候でのイレギュラーさにもより2位フィニッシュと、事前のドタバタからは考えられないくらいの好結果を得ることができました。ただこれは幸運によるタナボタに近い結果です。

 このレッドブル・ホンダのドタバタぶりを象徴するシーンとしては、スタート前のマシンチェック走行時レコノサンスラップに、濡れた路面で滑ったフェルスタッペンが、ウォールにヒットしてフロントウィングを破壊してしまったことです。

▲スタート直前でこれは…

 スタート直前のこんなアクシデントは珍しく、しかもフェルスタッペンがそれをやらかすというのも珍しいことで。逆に言うと、それくらいマシンが不安定で、運転しづらかったともいえます。

 こんな感じでマシンは不安定、スタート直前のクラッシュ、慌てるメカニック、スタートが無事にできるか焦るドライバーと、負のスパイラルが渦巻いていました。こんな状態で2位を獲得したというのは快挙と言わざるをえません…が、手放しで喜べません。こんな幸運、次はないからです。根本的な原因を解決しないと、もっとむごいシーンを見ることになると思われます。

▲これをたった25分で直しました。逆にスゴイ。

 ただ今回のリカバリーがチームにいい雰囲気を呼び込み、ムードが変わってくれればいいなあと祈る次第です。

 で、ライバルのメルセデスはどうだったかというと、もう完璧超人です。いや完璧超人始祖パーフェクトオリジンかな(笑)。完璧なマシン、セッティング、戦略、経験豊富で超一流のドライバー。トップフィニッシュしたディフェンディングチャンピオンのハミルトンには、つけ入るスキが一ミリもありませんでした。

 ハミルトンの相方のボッタスも、スタートはしくじってポジションを落としましたが、その後のリカバリーが速い速い。あっという間に2位のフェルスタッペンを射程圏内に捕らえ、ゴール直前まで追いまくりました。あと1周あったらおそらくフェルスタッペンは差されていたでしょう。

 もうね、お手上げに近いですよ。イメージとしては、ジャスティスマンと対峙するアシュラマンです。こちらが何を仕掛けようとしても完封される。しかも焦りもしない。それくらいチームとして差があります。

 これはね、相当にしんどいですよ。ただレッドブルはスタッフがなかなかにぶっ飛んだ方たちなので、そのあがきに期待したいですね。そう来る? みたいな(笑)。

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