第26回 オメガマン

オレ流超人批評
スポンサーリンク
1万6千光年の宇宙のかなた、オメガ・ケンタウルス星団よりやってきた超人ハンター。遠くからご苦労様です。
出身 オメガ・ケンタウルス星団
超人強度 8600万パワー
必殺技 Ωカタストロフドロップ
Ωメタモルフォーゼ
主な戦績 ジェロニモ○
キン肉マン●

作品最後の超人

 オメガマンは『キン肉星王位争奪編』のフェニックスチーム最後のメンバーとして登場しました。Ωという文字がギリシア語で“最後”という意味を持つので、自身も“フェニックスチーム最後の戦士”と高らかに称しています。

 たしかに『キン肉マン』という作品において彼は最後に登場した超人であり、その名前は見事にその立場を表していましたね。

 満を持してフードを取り去ったそのデザインは、背中になにやら巨大な手こさえたホッケーマスクの超人であり、不気味な迫力があったと思います。

 なんか背中にスニゲーターを背負っているようなイメージを受けましたね。まあ指のひとつは実際にスニゲーターだったんですけど(笑)。

やや空回りだったキャラ設定

 最後の超人ということで、ゆで先生もそのキャラ設定に気合をいれたと思われるのですが、個人的にはいささか空回りしてしまったという印象がありますね。

焦点がボケた“超人ハンター”という肩書

 まず一つ目に、このオメガマンには“超人ハンター”という大きな個性がついていました。宇宙に散らばる犯罪超人たちをハントし、賞金をせしめるという設定です。

 おそらくキン肉マンチームに合流するであろう、ネプチューンマンと戦わせるときの因縁をつくっておきたい、というのがその設定の大きな理由だったのでしょうが、その依頼を超人閻魔から受けていたことが話をややこしくしています。

 つまり彼はフェニックスと超人閻魔という2君に仕えていたということになり、彼の行動目的が“フェニックスを戴冠させること”と、“超人閻魔から賞金をもらうこと”の2通りに分散されてしまい、行動理由の焦点がボケてしまった上に中途半端なポジションを形成してしまった感じがするんですね。

 そう考えると、彼は超人ハンターとしての実績をフェニックスに評価されて、そのフェニックスの依頼でキン肉マンチームをハントする、といった設定の方がわかりやすかったのかもしれません。

 そもそも超人閻魔というキャラの位置づけもフワフワとして不明瞭だったので、なおさらです。なんか『キン肉マンⅡ世』では悪魔将軍と並んで大物っぽい設定がついてますがね(笑)。

蛇足だった完璧超人という所属ステイタス

 二つ目に、彼の所属が「完璧超人」というのも蛇足だったと思います。前シリーズ『夢の超人タッグ編』でのネプチューンマンの活躍により、「完璧超人」という超人カテゴリーがその時点ではランク的に最高だったわけです。

 つまりオメガマンの強さを補足するために、ゆで先生が安易に「完璧超人」という超人カテゴリーをつけたと思われるフシが見え隠れするんですね。

 その結果、完璧超人を束ねるリーダーであったネプチューンマンに対し、ひら完璧超人である彼が、元リーダーに対して尊敬も畏怖も抱かないでその命を狙うという、わけのわからん設定ができあがってしまいました。

 その辺も超人ハンターの設定とあわせて、オメガマンのキャラ設定がいまいちチグハグであると感じさせる要因になったと思うわけです。

実力はなかなかのものだが…

 実力的には最後に登場した超人だけあって、強力なものをもっていましたね。

 ハワイチャンプ戴冠直後のジェロニモを子供扱いして一蹴し、キン肉マンとネプチューンマンの巌流島コンビ2人を相手にしても、互角に渡り合っていました。

 必殺技である『Ωカタストロフドロップ』も脱出不可能なイメージを抱かせるのに十分な説得力を持っていたと思います。ただいかんせん、小悪党の域を脱していないんですよね、残念ながら。

 これは彼がフェニックスチームのメンバーであったこと自体不幸だったと思うのですが、小ズルいフェニックスに対しておべっかを使っている点や、賞金目当てのために闘っているという志の低さにも原因であったと思われます。最後の超人だっただけに、この器の小ささは少し残念でしたね。

 視界に入れた物質に変形できる能力・メタモルフォーゼもご都合主義に見えてしまい、「これじゃなんでもありじゃん」としらけさせる展開になってしまったように思います。

 結局は52の関節技をマスターしたキン肉マンに秒殺されてしまったり、死体になってからもフェニックスに利用されたりと、さんざんな最期でした。

おわりに

 とまあ、彼に対しては厳しい評価をしてしまいましたが、これもラストの超人に対する期待の裏返しだったわけで。初登場時に不気味な迫力があっただけに、ちょっともったいなかったというのが本音です。

 まあ初期はそれなりにカッコイイと思われたホッケーマスクが、後半は頬骨がでっぱり、目玉がギョロついたあたりでガイコツじみてきたのも、個人的にはちょっと受け付けなかった原因ではあるんですがね。

※今回はヌバタマさん、肉さんからリクエストをいただきました。ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました