秋本　治

昭和35年の浅草・花やしき。いつもの三バカトリオ（勘吉・珍平・豚吉）は、園の片隅で真剣に台本を読み込む少女を見かける。その少女は旅芸人一座で日本全国を周る女優・琴音だった。芸事の厳しさにぶつかって悩んでいた琴音は、勘吉たちと交流していく。

警察独身寮の電気代が以前の倍になり、住人が困っていることを受けた両さんは、自分達で電気を作ることを決意。ソーラーパネルや風車、さらには下水にタービンを配置するなど、その行動はエスカレート。さらには余剰電力をこっそりと売却することを画策する。

テレビ局の手違いで、大人気のワイン「ボジョレー・ジザベル・ヌーボー」5,000本が両さんのもとに届いてしまう。さっそくマスコミを集め、解禁日を待たずしてそれを飲むというタブーを犯す両さん。そして今度はそれらを解禁日前に小売りする暴挙に出る。

男子寮で麻里愛と共同生活が始まった両さん。目が覚めると部屋がきれいに片付けられ朝食できていた。いつもの自堕落な生活リズムが激変したことと、見た目はどう見ても女性である麻里愛への対処にとまどう両さん。はたしてどんな珍事件が起きるのか…！

地価高騰の煽りを受け存続が危うい都内の派出所。何かと公園前派出所に不満がある両さんだが、調査員によると公園前派出所はAクラスの環境だという。そして両さんは部長命令で他の派出所を調査しに行くことに。するとそこには様々に形態変化した派出所が…！

昭和39年。勘吉の通う小学校に臨時でやって来た女性教師・佐伯羊子先生。優しい佐伯先生にほのかな思慕の感情を抱く勘吉だが、やがて佐伯先生とは別れの時が。そこで勘吉・珍吉・豚平の悪ガキトリオは、自分達の想いを伝えるため破天荒な作戦を開始する…！

「正月早そうエロビデオ見やがって！」中川、麗子と一緒に故郷・浅草の浅草寺に初詣をした両さん。2人を連れて佃煮屋を営む実家に立ち寄り、両親とともに正月のひと時を過ごす。そして翌日に両さんは父・銀次の意外な影響力を知ることに…！

こち亀ネタの鉄板の一つ、“寺井のマイホーム探し”シリーズです。ここで登場する不動産屋は、やはり例のインチキ不動産屋・羽生（笑）。今回もアイデアあふれる奇抜な一戸建てが多数登場し、秋本先生のセンスの良さを実感できます。

ゴミを捨てる穴を掘っていたら、大量の小判を発見した両さん。大金をせしめることに成功し、しかも今回は部長の言いつけをよく聞き、堅実な運用を決意するという意外な展開に…。

※epubを閲覧した後は、最初のページまで戻ってから次のepubを開いてください。でないとエラーが出る場合があります。 1984年第31号こち亀 解　　　説 カラーページが14ページもある特別回です。 秋本先生もカラーの特色を大いに活かした...