今週のキン肉マン第240話-男たちの理由!!

今週のキン肉マン
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今週のあらすじ

 サグラダ・ファミリアに集結したキン肉マンスーパー・フェニックス、キン肉マンゼブラ、キン肉マンマリポーサ、キン肉マンビッグボディの4王子。

 意外な集団の突然の登場にスグルをはじめ、その場にいた者たちが唖然とします。そんな中、彼らを敵と感知し、

こんな時に!

とすぐさま臨戦態勢に入ったのは、試合を終えたばかりのウルフマン。しかしそのウルフマンをフェニックスが片手を伸ばして制します。

 そして4王子の視線はサグラダ・ファミリア頂上に陣取るオメガ・ケンタウリの六鎗客に向かいます。

お前たちがオメガ・ケンタウリの六鎗客とかいう連中か?

と問いかけるフェニックス。それに対し

アリステラ
アリステラ

いかにもそうだが、なんだお前らは?

と返すアリステラ。すると

サタンなんぞにそそのかされた哀れな連中がいると聞いてな。

どんなバカどもが暴れているのかと、その面を拝みに来てやった

とフェニックスが挑発。そしてゼブラが

ああ、そうとも我らは神の使い

と続き、4人全員で

光栄に思え!

と、完璧超人並みの上から目線で六鎗客に対峙しました。

 ここで4王子が六鎗客に対して明らかに敵意を持っているとわかると、アリステラも負けじと相対します。

アリステラ
アリステラ

何が神の使いだ。

お前たちのことは知っているぞ。とくにキン肉マンスーパー・フェニックス。

弟がかつて世話になったと聞いている

と、フェニックスとディクシアの因縁を口にしました。

まさかヤツに貴様のような兄がいたとはな

とフェニックスが返すと、そこから正義超人、六鎗客、4王子の間で問答が繰り広げられます。

アリステラ
アリステラ

お前たちの言う神とは、天界の中枢から追われた邪悪神の使いだろう。

お呼びでない。

とっとと消えうせろ。

お前たちに用はなくてもこっちには用がある。

正確にはお前たちの“ボス”に用がある。

アリステラ
アリステラ

オレたちにボスなどいない。

とぼけるな。

サタンの示唆を受けて、お前たちはここに来たのではないか。

アリステラ
アリステラ

アレはボスではない。

ただの情報源だ。

オメガの民は誰にも縛られない。

お前たちがどう思おうが知ったことではない。

ただサタンの思惑で動いているのは不都合だ。

アリステラ
アリステラ

知るか。

文句ならサタンに直接言え。

オレは今からキン肉マンと闘うのだ。邪魔をするな。

フェニックス、今までどこにおったのじゃ?

あの闘いのあと、行政の中枢をお願いするポストに誘ったのに固辞して姿をくらませた…それが今となって姿を現すとは…

しかもゼブラたちも揃って一緒だとは、一体どういうことなのか説明してくれ!

それは言えない。

悪いが言えない。

私だけノケもんにせんでも。

話せる範囲だけでも伝えてやるべきだろう。

あの上にいる連中だが…おそらく今のお前が想像しているより遥かに大きな厄介事を抱え込んでヤツらはここに来ている。

しかもヤツらの計画は我々が死闘を繰り広げた、あの王位争奪戦が勃発する前から始まっているという。

かつてオレが率いたチームにヤツの弟が潜り込んでいたのも、今になって思えばどうやらその一連の計画の一部だったようだ。

思い起こしてみれば腑に落ちることが多々ある。そんなオレたちの当面の目的は…

ヤツらの行動を早々に鎮圧すること。

そう、ヤツら全員を殺してでも…な。

という展開で次号に続く、です。

今週の感想

 いや~、各軍団ベラベラしゃべってくれるんで、話が大きく動いて楽しい反面、あらすじを書くのがしんどかった(苦笑)。

 とりあえず現状の各軍団の立ち位置が判明しました。4王子の敵は六鎗客です。正義超人軍、命拾いしました(苦笑)。

 4王子と六鎗客のパトロンである邪悪神とサタンとは、反目する間柄であることも判明。読者や正義超人にとってはどちらも悪なのですが、悪は悪で交わらず、といったところでしょうか。

 構図的には前シリーズと近しいです。正義超人にとっての悪である完璧超人と悪魔超人がバチバチの闘いをした流れですね。

 やはりサタンと邪悪神の因縁がポイントなんでしょうね。知性の神は

私の古い友人がこの世を揺るがす暗躍を始めた。

そこで再びお前の力を借りたい

という理由でフェニックス復活をアプローチしましたが、この「古い友人=サタン」と仮定すると、昔は友人関係であったが、何かのきっかけで反目しあう間柄となり、その反目しあう相手(サタン)が、邪悪神の立場を悪くする暗躍をはじめた、よってそれを阻止しなければならない、という構図なのかな?

 その暗躍の内容が道義的に看過できないと4王子が同意したため、使命感を持ってサグラダ・ファミリアに現れた、みたいな。

 おそらく改心しているであろうフェニックスマン、パワフルマン、ストロングマン、盗人ジョージが使命感を持って再び立ち上がるくらいの厄介事なので、邪悪神の既得権益を脅かすような厄介事ではなく、全宇宙にとって深刻な厄介事なのでしょう。

 そうなると邪悪神も少しは改心したということなのかな? 少しは元神としての使命感が甦ったのか。でもあいつらがエゴイストじゃなくなるとは考えられないんだよなあ。

 おそらくサタンの野望が達成されると、根本的な宇宙の危機が訪れてしまい、そうなると自分たちのエゴも守りきれないという構図なのかもしれません。

 極端な話、サタンがすべてを破壊する“無の世界”を目指しているとすると、自分たちの存在がなくなる=贅沢できない、じゃあサタンを止めろ、と(笑)。

 4王子は邪悪神の「自分たちの存在がなくなる=贅沢できない」という目的はどうでもいいが、“無の世界”は止めなければならない、という精神状態とか。

 また、サタンと六鎗客の主従関係もひじょうにもろいことが確認できました。

 当初からサタンに対する言葉遣いの悪さで、その主従関係は緩いとわかってはいましたが、今回はっきりとアリステラが「あいつはただの情報源」と言い切り、利用しあっているだけの関係であることを告白。このあたり、4王子と近しい主従関係でしょうかね。

 今回の4王子もおそらく邪悪神には染まっていないだろうし、どちらかというと「やれやれ、仕方ないな」というスタンスで協力していると思われます(笑)。

 もう一つの注目点が、フェニックスとアリステラの会話です。アリステラの弟であるディクシアがフェニックスチームの一員であったという因縁が、どのような展開をもたらすのか注目でした。

 これに対してはアリステラが「弟が世話になったと聞いている」と切り出し、フェニックスは「お前のような兄貴がいたとはな」という返しで終了。オールドファンにとってはこのキャッチボールだけでもご飯が3杯くらいいけそうです(笑)。

 やりとりは少なかったですが、その後フェニックスが「オメガマンはスパイだったかもしれない」との発言で、今回の厄介事が王位争奪戦と関連性をもっていたという疑惑が生じました。

 マリポーサいわく、この厄介事は王位争奪戦の前から始まっていた、との情報もあり、壮大なスケールの計画であることが見えてきました。

 しかしオメガマン・ディクシアが本当にスパイだったとすると、あいつ何人の主人を持っていたんだよ、ってことになります(笑)。

 まずは潜入先のボスであるフェニックス(知性の神)。そしてネプチューンマンの殺害を依頼した超人閻魔ことザ・マン。そして最後に今回のサタンですか。ちょっと節操がないよな(笑)。

 でもそのボスすべてが大物であるという事実は、それに取り入るディクシアの能力の高さ、ということなのでしょうか。もし彼が政治家だったら、荒波の政界をうまく泳いでいけそうです。

 一般企業だったらトップ営業マンの素質が大いにありそうですね。でも条件がいい 会社にすぐ転職しそう(笑)。

 スグルと4王子のやりとりもよかったです。キャラの立ち位置的にイジられ役を買って出ていますが、それがスグルらしくて実にいい。

 情報弱者で右往左往する様子とか、仲間はずれにされる様子とかたまらん(笑)。ゼブラのドライさにずっこけたり、マリポーサの情報に「うんうん」とうなづくところとかすごく魅力的です。

 そしてそんな扱いながらも、4王子が誰一人としてスグルをバカにしていないどころか、一角の人物として認めており、きちんと応対をしている点が素晴らしい。

 彼らをしてそうさせるスグルの徳というか、懐の広さがこのやりとりだけで表現できているマンガの空気感が素晴らしい。

 決してセリフにも出ていない、象徴的なアクションもない、でも紙面からスグルへのリスペクトをにおわすことができている。

 こんな高度な演出、そうそうできないですよ。今までの長年の積み重ねがあって初めてできる演出です。これ、何気にすごいなあ。

 そんな感じで強力な援軍を加えたスグル。これにて全員が“キン肉マン”を冠する『リアル・キン肉マンチーム』と六鎗客との対戦が始まりそうです。これ…5王子が全勝するんじゃないのかな…?

 しかし4王子といい、六鎗客といい、尖った者同士のやりとりはヒリヒリしていいですね。どちらも引かない感じで。だからこそスグルの臆病さが個性的で魅力的なんだけど(笑)。

 その他気になった点は

  • 臨戦態勢に入るウルフマン、心強い。こう思えるのもキャラ株上昇の証明か。
  • ゼブラかっこいいんだけど、少しスイカに見えてきた(笑)。
  • 「光栄に思え!」と、立ち位置が高い! プライドも高い!
  • フェニックスとアリステラが言い争いをする構図は新鮮。絵的にはフェニックスVSディクシアに近いから特に。
  • たしかにフェニックスが政治の中枢にいてくれたら強力。適材適所。
  • それを薦める回想シーンのスグルの腰の低さたるや(笑)。
  • 大臣を熱望していたパルテノンもどこかの片隅で使ってやってくれ(笑)。
  • ゼブラのドライっぷりは今回の裏名場面ナンバーワン(笑)。
  • マリポーサはやさしいな。さらに威厳もあってカッコいいな。
  • 回想で王位争奪戦メンバー全員描き起こし集合という贅沢な展開。中井画伯、気張ったな。
  • 4王子の目的の、最後のセリフを担ったビッグボディ。出世したなあ、お前(涙)! カッコいいぞ!
  • ダメだ、4王子全員カッコよく感じ始めてる、ボク(笑)。
  • あれだけ嫌いだったフェニックスすらカッコよく感じてる(苦笑)。

 こんなところでしょうかね。いや~、今回はテンション上がったなあ(笑)。

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